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概要編集

2016年6月9日、ニンテンドー3DSにて発売された、『逆転裁判』のシリーズ新章3作目。CERO:B。


新章2作目『逆転裁判5』と同様の流れを汲みつつ、これまでのシリーズの集大成のような作品となっている。さらに、《クライン王国》と呼ばれる異国の地が新たな舞台として登場。これまでに登場した舞台《日本》と合わせて、シリーズ史上最大を謳う逆転劇を描く。

ゲームシステム編集

基本的には『逆転裁判5』のものを踏襲。シリーズ初期から続く基礎的なものをはじめとして、成歩堂龍一の《サイコ・ロック》、王泥喜法介の《みぬく》、希月心音の《ココロスコープ》‥‥等のものが、引き続いて登場する。

さらに、新たな舞台に合わせた新システムが登場する。


  • 霊媒ビジョン

《法廷パート》にて新たに登場。霊媒術を用いて、被害者の死の直前の記憶を映像化。映し出された内容と、その映像を解釈した《託宣》‥‥2つの間にあるムジュンを指摘。映像と託宣の内容をそれぞれ修正・更新していきながら、事件の真相へ迫る。


映像には、対象となった人物の《五感で感じたこと》を表示。死の直前の光景という《視覚》の情報が映しだされるだけでなく、それ以外の《聴覚》や《嗅覚》などといった情報が、文字・言語化されて表記される。


本作中では、《クライン王国》という舞台上に限定して発生。クラインの姫巫女としてレイファ・パドマ・クラインが、《御霊の託宣(みたまのたくせん)》と称して、映像化及び解釈の役割を担っている。

エピソード編集

時系列としては、『5』から時が流れ、2028年の出来事として語られる。


異国の地《クライン王国》と、これまでに登場した《日本》‥‥2つの国を舞台に、成歩堂龍一王泥喜法介‥‥2人の弁護士の活躍を描く。


4月23日、クライン王国のジーイン寺院にて、秘宝《始祖の宝玉》が盗まれ、警備員が殺害されるという、“国家反逆罪”に値する事件が発生。同日、成歩堂はクライン王国に到着し、観光ガイドのボクト・ツアーニが、その“国家反逆罪”の容疑で逮捕される様子を目の当たりとすることとなる。

成歩堂はクラインの法廷事情に驚きを見せつつも、命がけで弁護席に立ち、ボクトの無実を信じて戦う決意を示す。

4月27日、大劇場《トロンプ・シアター》にて、マジシャン・成歩堂みぬきのマジックショーが開催。しかし、その最中、ショーの出演者・Mr.メンヨーが死体として舞台上に登場。過失致死の容疑で、みぬきが逮捕されてしまう。

みぬきと同じ事務所の仲間である王泥喜は、成歩堂不在の状況の中で、彼女を救い出すべく奮闘することとなる。

5月9日、クラインでの長い修行を終えた綾里真宵と再会を果たした成歩堂。しかし、それも束の間。その晩、儀式《水清めの儀》が開始。その儀式の最中に、儀式をとりしきる祭司が殺害される事件が発生。儀式の大役をつとめていた真宵が逮捕される。

成歩堂は真宵を救い出すべく、再びクラインの大法廷に姿を現し、命がけの裁判を繰り広げる。

5月12日、寄席の楽屋で落語家の師匠が殺害される事件が発生。成歩堂の事務所の新米弁護士・希月心音のもとへ、夕神迅を通じる形で、急な弁護の依頼が舞い込んでくる。

そして、成歩堂も王泥喜もいない裁判が開始。心音は周囲の半人前扱いを前にしつつも、一人前であることを示すべく、担当弁護士として依頼人を信じ、法廷で悪戦苦闘する様子を見せる。

5月16日、クライン王国を活動拠点に据える革命家・ドゥルク・サードマディが、日本にいる王泥喜の前に登場。ドゥルクからの依頼で王泥喜は、日本にあるというクラインの秘宝《始祖の宝玉》の獲得に挑むこととなる。

やがて、物語の舞台はクラインへと移行。クラインの未来をかけた裁判の果てに始まった革命を前に、一つの大きな決断が描かれることとなる。

9月20日、飛行船内の結婚披露宴会場を舞台に殺人事件が発生。突然の来客・矢張政志の頼みで、事件を担当することになった成歩堂は、懐かしの面々とともに、タイムトラベラーの存在が渦巻く事件の謎へと迫っていく。

登場人物編集

主人公。

クライン王国を訪れていたイチ旅行者だったが、成り行きでクラインの裁判に、弁護士として臨むこととなる。

主人公。

弁護士になって2年、成歩堂不在の成歩堂の事務所を任され、日本の法廷で奮闘する。

弁護士として、王泥喜と同様に、日本で奮闘する。

かつての成歩堂の助手。霊媒師。《倉院流霊媒道》の修行により、クライン王国を訪れている。

刑事。念願だった《科学捜査官》として登場。

クライン王国の《姫巫女》。《御霊の託宣》の役割を担う。

クライン王国出身の僧侶。国際検事として世界中の法廷で裁判を行う資格を持つ。

用語編集

  • クライン王国

アジアの西の果てにある神秘と信仰の国。「クライン教」という独自の宗教が根付いている。日本にある「倉院流霊媒道」のルーツ。代々霊媒師の女性が女王となり、国を治めてきた。裁判にも「霊媒」の力が取り入れられている。


  • 弁護罪

本編中のクライン王国の裁判において、その背景にて執行される法律。

犯罪者にくみした者は等しくこれを有罪とする」というもので、被告人が有罪だった場合、弁護した人間も同様の罪に問われる。被告人と合わせて、死罪となる可能性もある。


悪徳弁護士による、ねつ造やインペイへの対策として、本編より23年前から施行。この法律により、クライン王国の弁護士の多くは殲滅の対象と化し、やがて弁護士を名乗る者が国内から消失。クライン王国の法廷が《あきらめの法廷》と呼ばれる所以となった。


  • 御魂の託宣

霊媒ができる素質があるクライン王国の王族が、自身の霊力を行使して行う儀式。王族が祈りを捧げると、被害者の死の直前の記憶が、水鏡に映し出される。それを基に、儀式を行った王族が被害者の死亡前後に何があったのかを推理し、見解を出す。

なお、儀式を行う者が感覚を研ぎ澄ますと、それまでの解釈が変わる事もある。ただし、この儀式は、儀式を行う者が被害者の顔と名前を知らない場合は行えない。

関連項目編集

逆転裁判

前:逆転裁判5

外部リンク編集

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