CV:早見沙織
人物
本作の舞台となるクライン王国の女王ガラン・シガタール・クラインと法務大臣インガ・カルクール・クラインの娘で、神秘的かつ厳格な雰囲気を持つ少女。
年齢は14歳とまだ年端もいかない少女だが、霊媒の力を持つ『姫巫女』としてクライン王国の法曹界に対して強い影響力を持っており、裁判では霊媒の力によって死者の"死の数秒前の記憶”を水鏡に映し出すことで死者の言葉を代弁する《御霊の託宣》と呼ばれる儀式を執り行う。
尊大な振る舞いや古風な喋りとは裏腹に中身は年相応の少女で、御霊の託宣が成歩堂に破られると子供じみた捨て台詞を吐いて退席したり、頬を赤く染めて悔しがったりするなど典型的なツンデレキャラクター。
当初は自分の行う託宣こそが「真実」だと思っていたが、
法廷で成歩堂に託宣の矛盾を指摘されていく内に、徐々に己のあり方に疑問を抱くようになる。
霊媒師としてはまだ修行中の身であるため、クラインでは女王のみができるとされる霊媒を行う事ができず、霊力は真宵や春美より劣っているようだ。
一人称は「ワラワ」で二人称は「ソチ」と呼び、よく言葉の最後には「~じゃ」を付ける。
作中では一貫して成歩堂を「トンガリ頭」、王泥喜を「ツノ頭」、牙琉響也を「ドリル頭」と呼んでいる。
成歩堂達からは、王女であることをわきまえており、「レイファ様(王泥喜は「レイファさま」)」と呼ぶ。
クライン王国のご当地ヒーロー的存在「冥界戦士トリサマン」の大ファンだが、子供っぽく見られることを嫌ってかファンであることを頑なに否定している。しかし、レア物のトリサマングッズを前にするとボロが出てしまうようで、過去には限定ストラップ欲しさに大量の応募ハガキを家来たちに書かせたこともある。
御霊の託宣を始める際、ボイス入りのセリフが入る。
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物語に関わる重大なネタバレにつき、閲覧要注意
姫巫女の真実
両親から《御霊の託宣》こそが真実だと教えられてきた事から、レイファは今までその事を信じて疑ったことはなかった。しかし成歩堂に「託宣も証拠のひとつに過ぎない」と言われ、自身の託宣の矛盾を指摘されて事件の真相が明らかになっていくのを目の当たりにしていき、自分の託宣は絶対的なものではないと思うようになり、多くの冤罪を生み出してきてしまったのではないかと思い悩むようになる。
実際に「弁護罪」が制定される前の法廷では「託宣」は証拠のひとつとして扱われており、死者の記憶をもとに検事と弁護士が議論を繰り広げるのが本来の「託宣」の姿であった。
また相当な霊力を隠していた事情を知らずに「ニワカ信者」だと見下していた綾里真宵がクラインの女王にしかできない筈の霊媒を成し遂げた事で、強い霊力を持つ「姫巫女」としての自信を失い自暴自棄にヤサグレ状態になる。
しかし、真宵に御霊の声を現世に届けられる姫巫女としての役割の大切さを諭され、彼女なりに思い悩みながらも民を導く王女として成長していく。
表向きは現クライン女王ガランと、その夫である法務大臣インガの娘とされているが、実は二人の本当の娘ではなく、正確にはガラン女王の姪にあたる。
実母は23年前に暗殺された筈の前女王アマラ・シガタール・クライン、実父は元弁護士で革命派の指導者ドゥルク・サードマディ。検事のナユタは実の兄にあたる。ただし、レイファ自身はそのことは知らず、アマラがガランの部下に見つかった際に共に連れ戻されてしまい、ガランの娘として育てられた。
ちなみにレイファは父親似で、母親似のナユタとは外見は似ていないが、兄妹共に母アマラから口の悪さをしっかりと受け継いでいる。
クラインでは「親の罪は子の罪」という風習があり、実父ドゥルクは妻のアマラ女王を暗殺したとされていた為、ドゥルクの娘であることが公になればレイファは民衆から強い非難を浴び、女王候補から外される可能性が高かった(実際に兄ナユタも王族から除外されている)。また彼女自身の身も実際には本当の両親や兄に対しての人質扱いであり、ナユタもレイファの身の安全と名誉のためにガラン女王に従わざるを得なかった。
ナユタの事は兄だとわかった後は兄妹として接したいと思っているが、持ち前のツンデレさからいつも「おに…」と言いかけて素直に呼べないでいる。
しかし、それがナユタには凄みを効かせながら「鬼!」と呼ばれていると解釈されている模様。ナユタ自身、法廷での自分の姿が鬼のようだという自覚があるとはいえ、流石の彼もショックを隠せないでいる。