概要
「逆転裁判6」の舞台となるクライン王国の法務大臣。
法務大臣としてクラインの法を支配しており、「弁護罪」を振りかざし自身に絶大な法的拘束力を生み出している。また自身の直属の組織「秘密警察」がいる。
独特なデザインの袖飾りのついたスーツ。左胸に「大臣」の漢字を図形化した円形のバッジをあしらった紫色のマントを羽織る。
葉巻の様に見えるハンコを咥えており、それを使って書類にサインを押している。
レイファや妻ガランのような信仰心は皆無であり、民衆のことも見下している。また革命派の思想を快く思っておらず、成歩堂龍一が無罪判決を出した時は「私の法廷を荒らすな」と忠告という名の脅しをしてきた。
いかにも悪人然とした人物だが、レイファにとっては優しい父であるようで、娘からは慕われている。
フルネームのロングネームは「インガ・カルクール・ククルーラ・ラルバン・ギジール・ホフダラン・マダラ・ヴィラ・ヤシマ・ジャクティエール・クライン三世」。
英語版では「Inga Karkhuul Haw'kohd Dis'nahm Bi'ahni Lawga Ormo Pohmpus Da'nit Ar'edi Iz Khura'in III」で、"How could this name be any longer or more pompous than it already is?"(この名前ってまさかさらに長くて偉そうになっていくのアリかよ!)の捩りであるらしい。
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以下に物語に関わる重大なネタバレがあります。未プレイの方は要注意。
「弁護罪」を筆頭とした反政権を訴える革命派を疎ましく思っており、自らの組織「秘密警察」を使って革命派に冤罪をなすりつけ、次々と投獄してきた(クライン王国は表向きは思想の自由を謳っているため、革命派の思想を持つという理由だけでは逮捕できないため)。そのためドゥルクたち革命派からは、冤罪を生み出してきた諸悪の元凶として非常に憎まれている。
しかし、実際のところ現在のクライン王国の実権を握り独裁政治を生み出しているのは妻ガラン女王の方であり、インガは絶大な権力を握っている妻を快く思っておらず、クーデターを目論みガランを暗殺して実権を手に入れようとしていた。しかしその事をガランに見抜かれてしまい、逆にガランによって殺された。
実はレイファの本当の父親ではない。レイファは革命派のドゥルクの娘であり、ドゥルクやその妻である前女王アマラへの人質として、赤ん坊の頃から自分とガランの娘として育てられてきた。
ただ、教育方針こそ歪んではいたが幼いレイファに安らぎを見出して情が湧いてしまったのか彼女には優しい父に見えていたらしく、一連の真相を知った後もレイファはインガを父として慕っている。
実際、自室の金庫にはガラン暗殺の計画書と共に、自分に宛てられた幼少期のレイファの手紙を保管していたり、その金庫の暗証番号にレイファの誕生日を設定していたりと、ストーリー中で言及こそされないものの愛情を持っていた事が窺える。
また、人質として捕らえていた真宵のわがままを人質から逃さない範疇ではあるが聞き入れるなど、妻曰く押しに弱い一面もある。
こういった一面の数々から、クーデターを目論んだのもある人物を殺害したのも、ひとえに「レイファに政権を譲りたいと言う気持ちと彼女の父でありたいと言うプライドありきだったからでは?」と推測されることが多い。
相貌失認(人の容姿を識別出来ない脳の障害)を患っており、重要な接点のある人物の大まかな特徴をメモしていたり、愛娘レイファのことも髪形が変わるだけでレイファだとは認識できずにいた。そのような状態で仮にクーデターが成功し、霊媒していたとしても、霊力は宝の持ち腐れになるかもしれない。あるいは、「レイファに霊力を宿らせるつもりだった」と思われる。その場合、6のエンディングの様に摂政を取るだろうが、レイファとの関係は良好なので、こっちではなく共同政権に近い体制となるだろう。