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概要編集


声:江原正士

クライン王国の現王政と、ガラン女王が制定した「弁護罪」の裁判制度への反対運動をしている、革命派「反逆の龍」を率いるリーダー。

ガラン女王の政権を倒すためなら犯罪も厭わないとされ、しかも前女王アマラを暗殺した大悪党として指名手配されている。


革命派は手段を選ばない犯罪集団としてクラインでは危険視され、特にその首領であるドゥルクは民衆から大変に恐れられている。


関連タグ編集

逆転裁判6 革命家


















以下に本編第五話に関わる重大なネタバレがあります。
















王に牙をむいた龍編集

「弁護士が、そんな顔するモンじゃねえ。諦めちまった、そんな顔してやがるぜ。龍は屈せず!」


ナユタ・サードマディの父で、王泥喜法介の育ての親。

元は前クライン女王アマラの夫でもあった弁護士だったが、23年前にアマラ女王暗殺容疑で逮捕され、裁判では自分自身を弁護するもねつ造をでっち上げられ、指名手配犯として追われる身となってしまった。現王政はドゥルクがねつ造したことを理由に「弁護罪」を制定し、クライン王国を事実上独裁政治で治めることに成功した。


実際のドゥルクは政権側が主張しているような凶悪な犯罪者ではなく、非暴力不服従を掲げた無血革命を目指して支持を広げようとする穏健な革命家。「弁護罪」のせいで真っ当な裁判ができず冤罪が多発するクライン王国の現状に憤りを抱いており、同じ志を持つ者たちと共に「反逆の龍」を作り、ガラン王政の打倒を掲げている。

性格的には豪快かつ自由気ままで勝手なむしろ気さくな人物。しかし本気で怒りを抱いた時は「龍の睨み」とも呼ばれる凄まじい威圧感を放ち、芯は極めて強い不屈の男。弁護士としての腕前も高く、どんな時でも依頼人を信じ諦めることはなく、最後まで依頼人を信じて戦い続ける事すなわち「龍は屈せず」を信条にしている。その姿勢は成歩堂龍一に通じるものがあり、実際に成歩堂はクラインの民衆やドゥルクを知る人間に「ドゥルクのようだ」と言われている。そのカリスマ性から彼を慕う人間も少なくなく、クライン教の信奉者や王城に仕えている人間の中にもドゥルクに協力している革命派もおり、幅広い人脈を持つ。


法介の実父とは23年前にたまたま市井で仲良くなり、自分とアマラが住む邸宅に招いていた。しかしドゥルクが用事で家を離れている間に放火が起き、燃え盛る屋敷に戻った時には法介の父は殺されており、赤ん坊の法介だけが部屋に残されていた。その後別行動をしていた筈の法介の母を捜したものの、アマラ女王暗殺事件で国は混乱の真っ只中にあった為見つけることができず、ナユタと共に自分の息子として育て、革命家になるにあたり身の安全を考えて10歳頃に日本の家に養子に出した。

必ず迎えに行くと約束したものの、革命のことや犯罪者故に飛行機に乗れないこともあり会いに行けず、15年ぶりに再会した時は気まずい雰囲気になってしまった。また現在は王政側についたナユタとも敵対関係になってしまった。

それでも二人の息子たちのことはとても大切に思っており、法介もナユタも本心では父として慕っている。


実はレイファの本当の父親でもある。15年前に軟禁されていた妻アマラを連れ出し娘のレイファが生まれたのだが、ガラン女王の部下に妻と赤ん坊の娘を奪われてしまった。以後レイファは自分たちへの人質と、「託宣」の為に姫巫女の役割をさせる為、ガランとインガの娘として真実を知らないまま育った。クラインでは「親の罪は子の罪」という風習が強く、「アマラ女王暗殺事件」での無実を証明しきれていなかったドゥルクは、レイファの父を名乗り出る事はできず、その事実を法介にすら隠していた。






本編終盤に関する更なる重大なネタバレ注意




















実はドゥルク自身は、インガ法務大臣暗殺事件の3日前にすでにインガによって射殺されている。


妻ガランへのクーデターを目論んでいたインガは、真宵を誘拐して人質にし、成歩堂に日本にある「始祖の宝玉」を回収するように脅していた。ドゥルクはそんなインガの動きを察知し、王宮に乗り込んで椅子に縄で縛り付けられていた真宵を助けようとするが、インガに銃で撃たれてしまった。

銃で撃たれてもなお凄まじい気迫を放つドゥルクにインガは恐怖して逃げ出すが、ドゥルクは真宵の目の前で力尽きてしまう。ドゥルクは泣き叫ぶ真宵に対して、死んだ自分を霊媒すれば体格差から拘束を解ける筈だと言い、叶うなら最期の願いとしてずっと会うことができなかった日本にいる王泥喜に合わせて欲しいと頼んだ。真宵はその願いを聞き入れ、ドゥルクの死を見届けた後にドゥルクを霊媒し、真宵の身体を得たドゥルクは飛行機に乗り込んで日本へ向かった。


つまり、日本で王泥喜の前に現れたドゥルクは、彼の頼みで霊媒した真宵の体だった。今まで指名手配のため飛行機に乗れなかったドゥルクが突如日本に来れたのも、実際に日本とクラインを出入国していたのは真宵だった為。

そして王泥喜に会いに日本に来たという言葉も本心からの言葉であった。


彼の願った革命は後に息子たちの手で成され、ドゥルクの3人の子どもたちはクライン王国の法制度を新たなものにしていく事となる。



名前の由来はブータンの公用語であるゾンカ語やその近縁言語であるチベット語で〈龍〉を意味する འབྲུག と思われる。この語は慣用的に druk と転写される。ただしゾンカ語の場合厳密には「トゥク」に近い発音で、チベット語の場合も少々「ドゥルク」とは異なった発音となる。


ネタバレ関連タグ

王泥喜法介 ナユタ・サードマディ レイファ・パドマ・クライン

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