概要
『2』にて初登場。相手が隠している“ヒミツ”を暴き出すゲームシステムの一種で、基本的に《探偵パート》で用いられる。
基本的にこの能力を使用できるのは必須アイテムである勾玉を所持している成歩堂龍一のみ。しかし『逆転裁判3』第5話で成歩堂が入院した際は、彼の親友かつライバル検事の御剣怜侍が代理弁護人として成歩堂から勾玉を借り、能力を使用している。
何かしらの“隠しごと”をしている事件関係者から話を聞いていると、突然その“ヒミツ”を守るかのように《クサリ》と《錠》が現れ、話を詳しく聞けなくなることがある。
話を聞き出すには、発生したロックを解除する必要があり、解除に成功することでゲームを進めることができる。
解除にはまず、システム発動のキーアイテム“勾玉”をつきつけて、再度ロックを発生させる必要があり、後は提示された“お題”に合わせて証拠品や関係者データをつきつけるか、適切な選択肢を選ぶことで『錠前』は砕け散る。錠前がすべてなくなれば“解除成功”となる。
基本的に、“ヒミツ”の度合いに応じて錠前の数は増えていくとされ(ゲーム内では最大5個)、ロック発生時点では解除できない場合もあるため、解除に挑む前には調査を十分に行っておく必要がある。
一度のつきつけで一つの錠前が砕けるとは限らず、複数回つきつけてようやく一つ壊れることもあれば、一度のつきつけで複数壊れることもある。
これは、前述通り錠前の数が“ヒミツ”の数に準じており、前者の場合は“ヒミツ”一つとっても内容が濃く、後者の場合はつきつけた証拠品や人物が壊れた分の錠前の“ヒミツ”に共通して関連するためと思われる。
解除に失敗すると法廷パートと同様ダメージを受けてしまう。このダメージは法廷パートの心証ゲージと共通しており、成功時に半分回復するものの、失敗し続けると不利な状態で裁判が始まってしまう。
なお、これによりゲージが無くなりそうになると、天の声が「これ以上続けるとココロがこわれてしまいます」と語りかけてくる。幸い、どれだけ失敗してもゲージが無くなることはないので作中でココロがこわれることはない。
※因みに、アニメではサイコ・ロックは登場せず、存在ごと消されてしまっている。
用語
勾玉
《サイコ・ロック》を扱うためのキーアイテムであり、ロックの有無を確認、及びロックを解除するためには、この勾玉の所持が必要不可欠となっている。
一見、にぶく透きとおった緑色の小さい石だが、綾里春美がこの勾玉に“霊力”を注ぐことでフシギな光を帯びた石となり、相手の“隠しごと”に反応するようになる。
元々は綾里真宵が持っていたお守りで、綾里本家に伝わるモノらしいが、『2』で彼女から成歩堂龍一の手に渡り、やがてそのまま彼のものになった模様。
例え手元になくても、ある程度近くにあればロックを視認できる。
“霊力”はある程度の年月が経つと弱まるようで、その際は、もう一度“チカラ”を注ぎ込む必要がある。
錠前
『勾玉に込められた“霊力”』と『ココロに抱える“ヒミツ”』によって出現する《錠》。
作中では、この錠のことを《サイコ・ロック》と呼び、“心理錠”とも表記される。御剣怜侍は《さいころ錠》と勘違いして記憶している。
『3』の第5話では、この《サイコ・ロック》を模したかのような“錠”が登場し、倉院流霊媒道に伝わる秘宝の1つ‥‥《からくり錠》として修行に用いられている模様。
TVアニメでは《サイコ・ロック》自体は登場しないものの、一部のヒミツが暴かれる際に限り、ロックが解除される映像が挿入されている。
作中では、以下の2種類の錠前が登場している。
- 赤いサイコ・ロック
- 作中では基本的に、この種類のロックを扱う。自分の意志でココロにかけたカギであり、問い詰められ、カンネンすると砕け、本心がさらけ出される。
- 黒いサイコ・ロック
- 『4』と『5』で特定の人物に限り出現するロック。本人も知らない、ココロの最深部の暗闇の色がニジんでいるものらしく、何かが原因となって、意志とは関係なくココロと記憶が封印されているとのこと。文献によれば、心臓に直接重い鎖を巻きつけているようなもので、無理に引きちぎれば、ココロが壊れる可能性もあるらしい。
- なお、直接的な描写や言及はされていないものの、大逆転裁判2でとある人物が、この黒いサイコ・ロックと思しき症状を発現している。
関連イラスト
※パロディとして描かれる事もある。
関連タグ
逆転裁判 綾里家(綾里真宵 綾里春美) 成歩堂龍一 御剣怜侍