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概要

神に仕える特殊な霊能力を持つ霊媒師の一族であり、族長に当たる『倉院流霊媒道』家元とその近親者を指す。本拠地にして一族の故郷『倉院の里』は東京の郊外にある。各地には『葉桜院』を始めとする遠縁の関係者が営む、寺社仏閣や霊術道場も構えている。数百年前に誕生した名門霊媒師一族で、古来より政財界とも大きな繋がりを持ち、現代に至るまで栄耀栄華を極めていた。


『倉院流霊媒道』

綾里家に伝わる霊媒術。そのルーツは『クライン王国』にあり、同王国での研鑽の末に日本に帰国し、霊媒術を伝えたとされる綾里供子を創始者とする。霊力は綾里供子の血を引く女性にのみ受け継がれ、その中から家元は一子相伝で1人が選ばれる。それ以外の者は「分家」として扱われ、どんなに霊力が強くとも家元になる事は許されない。その為、一族間では古来から「分家の人間が本家の人間を暗殺するという血生臭い歴史」が繰り返されて来た。また綾里一族の血縁者の女性であっても霊力を全く持たない、もしくは霊媒師にはなれない程、霊力に恵まれない人物が誕生する事も時折ある。


更に姉妹が生まれると、姉の方が妹よりも強大な霊力が受け継がれるのが通例で綾里千尋綾里真宵は、その好例と言える該当者である。一方、2人の叔母と母に当たる綾里キミ子綾里舞子は例外中の例外として名が挙げられる。姉のキミ子は家元の長女でありながら霊力が絶無の反面、次女の舞子は生まれつき優れた霊力を持っていた。この為、特例措置としてキミ子は本家から分家へと追いやられ、舞子が家元を継承する事となった。


条件を満たした血筋であっても、霊媒を発現させるには天性の才能や集中力を要する。なお家元候補は『クライン王国『での修行と儀式を受ける事が義務付けられている。


霊媒は独特の印を結び、祝詞を唱える事で発動し、霊媒された霊自身の意思か勾玉を媒介にした除霊の儀式をもって終了する。その間、霊媒師自身の意識は封じられるものの、髪型と装束以外の肉体は生前の霊媒対象と全く同じ容姿になり、人格も霊媒対象そのままに振舞う。霊の方から勝手に憑依する事は不可能で、霊媒師の身体に入り込むには霊媒師側から決定権が下らなければならない。


勾玉

綾里家に伝わる秘宝で、使用者の霊力が込められており倉院流霊媒道の紋章にも用いられている。綾里千尋綾里真宵綾里春美は(おそらく出生時より)現在までこれを首にかけている。真宵のものに関してはこれとは別にお守りとして持っていたものがあり、春美が霊力を注ぎ成歩堂龍一に託している。これにより成歩堂はサイコ・ロックを視認することが可能になった。


また綾里家と遠縁にあたる『葉桜院』には『小勾玉』が安置されており「小」にして『八咫鏡』位の大きさがある。ちなみに綾里本家に奉られた『大勾玉』に至ってはデパートの入り口にもつっかえる程、巨大。


『倉院の里』

『倉院流霊媒道』の総本山であり別名『霊媒師の谷』。その昔、清木領主(まさはるの祖先)がマイノリティであった霊媒師達を、その力を狙うものや偏見から守って来たという歴史があり、現在でも地元警察でさえ清木家には頭が上がらないでいる。

成歩堂法律事務所』のある街からは電車でも2時間かかる距離にあり、携帯電話の電波は通じず、バスは朝・昼・夜に3本出るだけ。土産物として木彫りの熊があることから野生の熊が出没する地域と思われる。


藁葺の民家が立ち並ぶ中で、最も大きい家が『倉院流本家』にあたる綾里邸で、邸の向かいには霊魂が宿るとされる『倉院の岩座(いわくら)』なる巨岩が聳えている。綾里邸の本堂には『大勾玉』が奉られており、『高菱屋百貨店』で。倉院の里・秘宝展』が開催されるにあたっても巨大すぎて店内に入らなかったという。修験道の間では里の霊媒師たちがこぞって日々修行に励んでおり、里以外にも全国に修行場が設けられているが、寂しい山奥にひっそりとあるためかその数は把握されていない。また同室には「お金のたまる100の方法」(後に8つ増えていた)が飾られている。


食事は精進料理中心であり、春美がベジタリアンなのもそのためと思われる。一方である程度街へ繰り出すことが許されていた真宵は麓のラーメン屋を行きつけの店としており、彼女の味噌ラーメン好きのルーツとなっている。


綾里の親戚は霊媒を生業としているが、霊力は女性にしか受け継がれないため父親等に当たる男性はほとんど出稼ぎに出ており、成歩堂龍一が訪れた時も里の住民に男性の姿は見られなかった。その上、完全な女系社会ゆえ女児が生まれると夫が居場所をなくし里を出て行ってしまい、夫婦関係が壊れてしまうことも少なくない。


里を離れて20年が経過した者は「死んだもの」とされ、家元の場合は自動的に次期家元にその座が継承される。


出身者


先祖

綾里供子

『倉院流霊媒道』の開祖にして、綾里一族の創始者。数百年前に死去しており、歴史の影に潜んで活動していた人物なので、人となりや活動内容を知る為の資料に乏しく、多くの事が謎に包まれている。綾里一族は本家にしろ分家にしろ、全員が供子の血を受け継いでいる。「供子(きょうこ)」という名前には「神に供える子供という意味」が込められている。


現在も子孫一同からは敬意を込めて「供子様」と呼ばれたり、過去に制作された『七支刀を持った供子の黄金像』が今も大切に保管されている辺り、きちんと畏敬の念は寄せられている。その反面、彼女の魂が封じられている言い伝えのある『倉院の壺』の扱いは「粗略」の一言で、通算3回も割られてしまっている。その上、普段の置き場所は「縁側に面した、渡り廊下の曲がり角」で「さぁ割って下さい」と言わんばかりの状態にある。不思議な因果から『倉院の壺』は『逆転裁判2』第2話『再会、そして逆転』、『逆転裁判3』第2話『盗まれた逆転』の事件では重要な証拠品の1つとなった。


本家の出身者

綾里舞子

現在の『倉院流霊媒道』の家元で、千尋と真宵の母親。綾里一族としては珍しく、夫婦円満で幸福な家庭を築いた女性で、次女の真宵が物心付いた頃、夫に先立たれるまで連れ添った。夫の死後は2人の娘を愛情を持って育てていた。


綾里千尋

舞子の長女。母親が失踪するまでの一連の事件を「母を破滅させた事件」と呼び、その真相を知る為に次期家元の座を自ら捨てて、故郷を去って弁護士となった。権力争いから姉妹仲が険悪化した母と伯母を見て育って来た為、妹の真宵との抗争を回避したいのも里を去った理由の1つだった。スレンダー美人の多い、綾里一族の中では「突然変異」と言っても良い位のグラマラスな美女。


綾里真宵

舞子の次女。霊媒師としては未熟で、絶大な霊力の持ち主であった姉の千尋に代わって、次期家元になる事が定められた将来に不安を抱えている。



分家の出身者

綾里キミ子

舞子の姉で、千尋と真宵の伯母に当たる。綾里一族の本家の出身者でありながら、全く霊力を持たずに生まれて来た。妹の舞子の方が比べ物にならない程、優秀な霊力者だった為、特例措置としてキミ子は分家へと追放され、舞子が家元を継承する事となった。この経歴から『倉院の里』の人々からは「姉なのに妹に負けた」「長女のくせに家元を継げなかった」と散々、侮辱されて生きて来た。その生い立ち故に屈折した性格と価値観の女性に成長し、密かに自分の娘・春美を次期家元にする事で、自分の叶わぬ夢を擬似的に叶えようと執着している。


キミ子の娘で、舞子の姪に当たる。母親同士が姉妹なので、千尋と真宵の従姉妹でもある。


関連タグ

逆転裁判 成歩堂龍一 霊媒師 勾玉 サイコ・ロック




















※この先、ネタバレ注意※


霊媒師一族の誕生と繁栄、凋落と再生

数百年前、始祖たる綾里供子が霊能力に目覚めて以降、彼女の霊媒師としての実力と地位は次第に高まって行き、数世代後の子孫が活躍する時代に移行する頃には、政財界にも大きな影響力を持つ存在にまで昇格し、栄耀栄華を極めた。

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