概要
ゲーム『逆転裁判3』に収録されている4番目のエピソード。
“現在”の物語の主人公・成歩堂龍一が事件の記録を目の前にする形で、物語は再び“過去”へ‥‥第1話《思い出の逆転》からさらに1年前まで遡り、最終話に向けた“始まり”の物語を描く。
弁護士・綾里千尋と検事・御剣怜侍の初法廷という展開の中で、ココロにいやしがたい大きなキズを残すような衝撃の結末を迎えたエピソードとして語られる。
事件内容
- 事件現場‥‥吾童山 おぼろ橋
街からクルマで2時間、電車も通っていない山中に架けられた吊り橋。
12メートル下を流れる《吾童川》は、その水量と急流で知られている。
- 事件発生日時‥‥2月14日
裁判は、同月16日に行われる。
TVアニメ版では、3月16日に裁判が行われるものして描かれている。
- 状況
被害者は、背中をナイフで刺されて失血死。検問中の警察官によって、被告人が運転していた盗難車のトランクから発見された。
関連情報
- 5年前の誘拐事件
今回のエピソードから5年前に発生した、宝石商の家の娘が誘拐されるという事件。誘拐犯は娘を人質に、身代金として時価2億円相当の原石・ダイヤモンドを要求した。
最終的に誘拐犯は逮捕されたものの、受け渡し場所に指定したおぼろ橋にて、人質は橋の下の《吾童川》に落ちて、身代金ごと消失してしまった。
関係者
担当弁護士としてはじめての法廷に立つ。
星影法律事務所随一の実績を持つ弁護士。千尋のセンパイ。
二日酔いに苦しむ星影に代わり千尋の横に立って、彼女を支える。
被告人。囚人。
5年前、誘拐殺人を犯したとして死刑判決が下されている。
事件当日、囚人護送車が事故を起こした際に脱走し、約8時間後の再逮捕までに殺人を犯したとして裁判にかけられる。
担当検事としてはじめての法廷に立つ。
被害者。巡査部長。
事件当日、被告人から電話で呼び出されて、吾童山へ向かう。
5年前の誘拐事件の裁判では、被告人の死刑判決を決定づける証人として出廷していた。
おなじみじゃない裁判長。
証人
担当刑事。事件の初動捜査を担当。
所轄署の殺人事件捜査担当の刑事。半年前に念願の刑事課に配属された。
- 無久井里子
目撃者。文学部1回生。
“お野草”の撮影のために吾童山を訪れ、事件に遭遇したとして証言を行う。
その他
資産家の宝石商の家の娘で、美柳勇希の妹にあたる。
尾並田とは、家庭教師と生徒の関係にあった。
5年前、誘拐殺人によって死亡したとされている。
余談
全体的にシリアスな空気感が漂うエピソードではあるが、アニメ版では千尋が顔芸を多用するなど、コミカルなシーンを挿入している。