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あらすじ編集

1月6日、正月気分が続く成歩堂法律事務所イトノコ刑事が物凄い剣幕で怒鳴り込んでくる。彼が持って来た雑誌には、1ヶ月前に吐麗美庵(とれびあん)というフランス料理店で起きた殺人事件の裁判で成歩堂がひどい弁護を行ったせいで被告人のウエイトレスが有罪判決を受けたという、成歩堂本人には全く身に覚えのない記事が載っていた。

どうやら成歩堂になりすましたニセモノのしわざらしく、イトノコ刑事に促されてやり直しの裁判を担当することになった成歩堂は、1ヶ月前の裁判で有罪判決を受けた被告人と面会するのだが、その被告人とは以前成歩堂が弁護した元婦人警官須々木マコだった。


事件の概要編集

  • 事件発生日時:12月3日午後1時すぎ
  • 事件現場:フランス料理店『吐麗美庵』
  • 被害者の死因:青酸カリによる中毒死

被害者の名前は岡高夫。死亡推定時刻は午後1時30分から午後2時30分。

毒物は被害者が注文し、被告人が運んだコーヒーから検出されている。

動機は被害者が亡くなる直前に当てた5000万円の宝くじと考えられており、警察の身体検査でマコが身に着けていたエプロンから凶器の青酸カリが入ったビンと被害者の宝くじが発見されたため、警察はマコが宝くじを横取りするために被害者を毒殺したとみて彼女を逮捕した。

マコは被害者にコーヒーを運んだことは認めているものの被害者の殺害については否認しており、また「自分がコーヒーを運んだ時、被害者には相席している人物がいた」と主張している。しかし、マコ以外にそのような人物を見た者はおらず、現場からも彼女の主張を裏付ける証拠は発見されなかったため、主張は退けられて有罪判決が下された。


判決から1ヶ月後に担当弁護士の成歩堂龍一が本物でなかったことが発覚し、序審法廷制度では異例の再審が行われることになる。再審は1月7日から8日にかけて行われる。


登場人物編集

担当弁護士。

1ヵ月前に自分の偽物がマコを有罪に追いやったことを知り、やり直しの裁判を担当する。


成歩堂の助手。

今回、一時的に吐麗美庵でウエイトレスのアルバイトをすることになり、シリーズで初めて普段の装束とは違った姿を披露することになる。


被告人。前作で成歩堂が弁護した元婦人警官。

警察を辞めた後、吐麗美庵でウエイトレスとして働いていたのだが、1ヵ月前にまたしても殺人の容疑で逮捕されただけでなく、ニセ成歩堂のせいで有罪判決を受けていた。

被害者の岡高夫とは面識がない。


担当検事。

1ヶ月前の裁判では弁護を担当した成歩堂が一目見てニセモノだと分かったため、自分は法廷に立たなかったらしい。‥‥言えよ!

そして今回、大事件の裁判をキャンセルしてまで本件の再審理を担当することになり、目の前の男が本物の成歩堂かどうか‥‥いや、成歩堂龍一という男が「本物」かどうかを見極めるために彼と対決する。


被害者。

生前は優秀なプログラマーだったが、その一方で問題の多い人物だったらしく、ギャンブルにのめり込んで多額の借金を抱えていた。

事件の直前に5000万円の宝くじを当てている。


毎度おなじみの裁判長。

ニセ成歩堂が法廷に立った1ヶ月前の裁判では相当怖い思いをしたらしく、再審でも最初は本物の成歩堂にビビッていた。


証人編集

所轄署の殺人事件担当の刑事。

元部下のマコが1ヶ月前に有罪判決を受けていたことを知り、彼女の無実を成歩堂に証明してもらうために事件の再捜査を担当する。

アニメでは、マコの有罪を遅れて知った理由が「広域捜査で日本各地を転々としていたため」となっている。


目撃者。吐麗美庵の常連客で、紋章上絵師の老人。

見た目通り頑固な性格をしており、機嫌が悪くなると豆を投げつけてくる。

警察への通報は、彼が午後2時25分に現場近くの公衆電話から行った。


吐麗美庵の店長。

フランス語交じりの口調で話す中年のオネエで、趣味はポエム作りとアロマテラピー。

シェフも兼任しているが、料理の腕は最悪。


金融会社『カリヨーゼ』の社長。通称「ナニワのゼニトラ」。

真っ赤な肌をした強面の男で、虎と龍の刺繍があしらわれた派手なスーツに身を包み、ドスの利いた関西弁で相手を威圧する。

髪型が成歩堂とソックリ。


その他編集

芝九蔵の秘書。

ジメっとした暗い雰囲気の女性で、時折意味ありげに「‥‥ククッ」と笑い、客に出したお茶やお菓子に一服盛ったような発言をする。

頭に包帯を巻いている。


岡が生前に勤めていたコンピューター会社『バグダス』の社長。

ロボットのような外見をした女性。


うらみの祖父。

町の闇金融を支配している極道『鹿羽組』の組長。


真宵の姉。故人。

今回は法廷パートではなく探偵パートで真宵に霊媒される。


検事。

1ヶ月前の裁判で遂に成歩堂に勝利して雪辱を果たしたのだが、その時の彼がニセモノだと発覚したためにせっかくの勝利を「なかったこと」にされてしまった。哀れ。


余談編集

本エピソードは最初「逆転裁判2」第4話として用意されていたのだが、容量の関係で一旦お蔵入りになった後、「逆転裁判3」第3話として日の目を見たという裏話がある。


関連タグ編集

逆転裁判3 逆転裁判123


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