盗まれた逆転
ぬすまれたぎゃくてん
9月11日、「倉院の里 秘宝展」の開催が来週に迫った高菱屋百貨店を訪れた成歩堂龍一たちは、秘宝展を企画した華宮霧緒とディナーを共にする。
その翌日、秘宝展に展示される予定だった倉院のツボが、最近世間を騒がせている怪盗怪人☆仮面マスクに盗まれるという事件が発生。
真宵と春美に頼まれてツボを探すことになった成歩堂だったが、名探偵にして仮面マスクのライヴァルを自称する怪しい男が登場したり、仮面マスクを名乗る青年が自首したりと事態は二転三転。そして法廷では、成歩堂の前に新たな強敵が立ちはだかるのであった。
事件の概要
今回は前半と後半で異なる2つの事件を扱うことになる(被告人は同じ)。
倉院のツボ盗難事件
- 事件発生日時:9月12日午前1時頃
- 事件現場:高菱屋百貨店地下倉庫
事件当夜、現場では霧緒の依頼を受けた探偵の星威岳哀牙が一人で警備していたが、仮面マスクに出し抜かれてツボを盗まれてしまい、彼からの通報で事件が発覚する。
現場のパソコンには、午前1時頃に防犯センサーが作動した記録が残っており、法廷ではその時に防犯カメラが撮影した写真が証拠品として提出されている。
裁判は9月13日に行われる。
担当弁護士。
弁護士生活も3年目に入り、実力派若手弁護士として有名になりつつある。
被害者その1。
成歩堂の助手で修行中の霊媒師。
真宵の従妹。
幼いながらも天才的な霊力を持つ霊媒師のタマゴ。
被告人。仮面マスクを名乗って自首した青年。
怪盗なんて大それた事が出来るとは思えないほど優柔不断な性格で、喋っている内に段々と声が小さくなり、しまいには聞き取れなくなってしまう。
ツボを盗んだ犯人のはずなのだが、何故かそのツボを持っていない(本人は「失くしてしまった」と言っている)。
担当検事。
仮面で隠した素顔をはじめ、本名や年齢、過去の経歴など素性の一切が謎に包まれた男。
無類のコーヒー好きであり、裁判の最中にもよく飲んでいる。
成歩堂とは何らかの因縁があるらしく、彼を「まるほどう」と呼んで敵視しているが、成歩堂の方は心当たりがない。
いつもの裁判長。
小学生の頃、よく通信簿に「耳がとほく、聞きちがひをする」と書かれていたらしい。
一体いつの時代に書かれたものなのだろう‥‥?
被害者その2。警備会社「KB警備」の社長。
生前は金に目がない人物だったらしく、イトノコ刑事曰く「それはそれはアブラぎったオヤジさん」とのことで、裏では色々と悪どい事をして儲けていたらしい。
社長室にあった置物で頭部を殴打され、遺体は金庫の中に押し込まれていた。
証人
所轄署の刑事。
本来の担当は殺人事件だが仮面マスクの事件も担当しているらしく、そして毎回取り逃がしていたため、今回自首とはいえ仮面マスクを逮捕できた事に大喜びしていた。
仮面マスクのライヴァルを自称する私立探偵。
奇抜な外見もさることながら、古風で芝居がかった口調に加えて「やあれ!」「あいや!」「ズヴァリ!」などインパクトのある口癖が特徴。
探偵としての実力は確かなようで、過去の事件では盗まれた美術品を仮面マスクから取り返した事がある。
その他
半年ほど前に現れた正体不明の怪盗。
高価な美術品ばかりを狙い、過去に4度の事件を起こしている。
犯罪者であるにもかかわらず世間での人気は高く、ブロマイドなどのグッズが販売されている。
「倉院の里 秘宝展」の企画とプロモーションを担当している女性。
前作第4話で自分を助けてくれた成歩堂たちへの恩返しとして今回の秘宝展を企画した。
当時と比べて明るく前向きな性格となっているが、同時に少々そそっかしくなってしまった様子。
優作の妻。姉御肌でサッパリとした性格の女性で、スリリングな事が大好き。
優作との夫婦仲は良好なのだが、浪費家なのが玉にキズ。
成歩堂の幼馴染。小学校時代から「事件のカゲにヤッパリ矢張」と言われ続けているトラブルメーカー。
前作では恋人を追いかけて海外にいた(そしてフラれた)ため登場しなかったが、今作では帰国しており、現在はKB警備でアルバイト中。
地方裁判所の裁判官。
後のエピソードで裁判長の弟であることが判明する。
検事。
今作ではシリーズで初めて第1話以外にも登場する。
真宵の姉。故人。
矢張のアルバイト先の先輩で、現在は旅行中らしい。
矢張曰く「ミョーに迫力あるオバチャン」らしいが‥‥?