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声:佐藤利奈(アニメ版) /不明(CR逆転裁判)


概要

逆転裁判3』の第1話『思い出の逆転』に登場。年齢20歳。身長155cm。


『勇盟大学』の文学部に在籍する2回生。成歩堂龍一の大学時代の恋人で後輩。彼からは「ちいちゃん」と呼ばれている。成歩堂が被告人となった事件の目撃者でもあり、証人として法廷に現れる。

美柳ちなみという女ちいちゃん

浮世離れした雰囲気を纏い、清楚な色香で裁判長や亜内検事を惑わす、魔性の美女。如何にも「深窓の御令嬢」といった容姿だが、法廷内であっても日傘を差す、周りには3羽のが舞う、独特な敬語を使う等、美人だが風変わりな一面を見せる。


名前の由来は、発言の付与を表す「ちなみに」から。苗字の「美柳」はイメージで付けられた。


関連タグ

逆転裁判3

成歩堂龍一 綾里千尋 呑田菊三

サイバンチョ 亜内武文


ネタバレ



※以下、本編の根幹に関わるネタバレがあります。閲覧にはご注意下さい。














「ほんっと、宇宙の果てまで頼りにならないオトコ。あれほど、あたしの事は黙っておけ、って言ったのに。‥‥クズがッ!」

ちなみ

その正体は綾里キミ子の娘にして、『逆転裁判』シリーズでも一二を争う悪女。キミ子の一人娘とされている、綾里春美は異父妹で、綾里千尋綾里真宵は従姉妹に当たる。


普段の清楚で可憐な振る舞いは、全て演技であり、その本性は冷酷非情にして、究極の自分本位な女性。目的の為なら平然と犯罪を犯し、他人の命を奪う事や、その罪を誰かに擦り付ける事にも、何ら躊躇しない。法廷でちなみと対峙した千尋は、彼女を「悪魔」と言い表していたが、正にその言葉が相応しい悪女である。

双子の姉妹(トレス)

倉院流霊媒道・家元の長女キミ子の娘として、双子の妹あやめと共に生を受けた。だが母と妹と同様、霊力には全く恵まれなかった。それ故に母からは冷遇され、綾里家の権力目当てに結婚しただけの、冷酷な宝石商の父にも愛されずに育った。「この家庭環境が、ちなみの人格形成に、大きな悪影響を与えてしまった」と妹のあやめは語っている。


DL6号事件によって、倉院流霊媒道の権威が失墜した後、父親が綾里家に見切りを付けた事で両親が離婚し、彼にちなみとあやめは連れられて『倉院の里』を去って行った。父が再婚した際「子供は少ないに越した事はない」として、あやめは綾里家と所縁ある『葉桜院』に預けられた。しかし、あやめは『葉桜院』で母親同然の存在を得た事で、心優しい善良な女性へと成長した。反面、父の元に残ったちなみは、冷え切った家庭の中で益々、荒んで行ってしまった。

吾童川上的女神

最初の犯行は14歳の時、父の再婚相手の連れ子で、婦人警官の義姉・美柳勇希と、家庭教師の尾並田美散を巻き込んでの狂言誘拐。尾並田は誘拐犯、ちなみは人質、勇希は交渉人を演じ、宝石商の父親を脅迫し、身代金代わりとして、時価二億円の宝石を騙し取った。宝石を手に入れた後、ちなみは土壇場で尾並田を裏切って、川に飛び込むという手段を取り、そのまま死を装って、5年間も蒸発。尾並田は勇希に全ての罪を着せられて、単独犯として逮捕された。裁判では勇希の「尾並田は、ちなみを川に突き落とした」という証言が決め手となり、彼は有罪となった末に死刑判決を受ける。


作中終盤にて、この狂言誘拐の動機は、姉ちなみと妹あやめは共に「娘である私達を愛さない、父への復讐だった」と語っている。この発言や犯行内容からして、ちなみ個人の目的は「憎悪している父親に復讐を遂げた上で絶縁し、彼とは隔離された環境でも、今後の人生で裕福な生活を送る為、騙し取った宝石を換金して生活費に充て、警察官の義姉に協力させて、別人となって生きて行ける様、戸籍を改竄させる事」であったと窺える。最後の暗殺計画を除いては、ちなみの犯行は全て「狂言誘拐事件の証拠隠滅や、事件隠蔽を邪魔する者達の排除」を目的として行われている。


2度目の犯行は19歳の時で、5年前の事件の真相を公表しようとした勇希の殺害。「護送中に逃走した、尾並田から呼び出された事で、真相を公表する決意をした」と勇希から連絡を受け、口封じの為に彼女を殺害。再び尾並田に罪を着せ、自分は事件の目撃者「無久井里子」として法廷に出廷。当時、新人だった千尋によって真実が露呈したが、尾並田は最後まで彼女を敵に回す事が出来ず、無実が立証される一歩手前の所で、裁判中に服毒自殺。被告人死亡により、判決が下る事は無かった。


『3』の攻略本で、開発者は「無久井里子」という偽名には「里子に出されて、里を報いたいという意味が込められている」と説明していた。


3度目は尾並田の裁判から半年後。事情聴取に来た神乃木荘龍の毒殺未遂。神乃木が会話の場所に指定した、裁判所のカフェテリアが現場となった。ちなみは隙を突いて、彼のコーヒーに致死量の毒を盛り、それを飲んだ神乃木は緊急搬送された。この毒は同じ大学の薬学部に通う、当時の恋人の呑田菊三が所属する、研究室から盗んだ物である。

ちいちゃん

神乃木が毒で倒れた直後、資料室へと逃げ込み、法律の勉強に来ていた成歩堂に「一目惚れした」と騙して接近。彼に「毒薬の容器に用いた証拠品、ガラスの小瓶付きのペンダント」を「思い出の記念品」だと押し付け、後々の回収目的で恋仲となった。なお神乃木は昏睡状態に陥るも、5年後に意識を取り戻し、検事ゴドーに生まれ変わった。


4度目は更にその半年後。神乃木殺害未遂の証拠品のペンダントを、いつまで経っても成歩堂から回収出来ず、業を煮やして彼を殺害しようと企み、再び薬学部の研究室から毒を盗む。ところが、またしても毒が盗まれている事に気付いた、元彼の呑田菊三が「ちなみが再び毒を盗んで、誰かを殺そうとしている」と察し、成歩堂を呼び出して、彼女の悪事を明かして忠告した。その光景を偶然、見かけたちなみは「このまま成歩堂を殺しても、自分が疑われる」と急遽、計画を変更して呑田を殺害。その際、成歩堂の持ち物を使って、彼を犯人に仕立て上げようとした。


しかし、この裁判で千尋が、ようやく彼女の犯行を立証する事に成功し、緊急逮捕される。 その後の裁判で、ちなみは死刑判決を受け、5年後に刑が執行された。


ここまで4人の人間の殺人及び殺人未遂、狂言誘拐に窃盗。これだけの犯行を重ねていれば、死刑というのも当然の報いであろう。



















成歩堂「・・・・この名前を、二度と口に出す事はないと思っていました。まして、本人を目の前にして。・・・・ひさしぶりですね。美柳 ちなみさん」




これで終わりかと思いきや、何と死後に悪霊として、この世に呼び戻された。ちなみと黒幕であるキミ子の「綾里真宵の殺害という狙い」が一致していたが故の犯行である。


三女の春美を家元の座に就けたいキミ子と違い、ちなみは妹や家元の座に興味は無かった。むしろ「長女である、自分の死刑執行が前提の上に、何も知らない三女に殺人の引き金を引かせて、次女に罪を擦り付ける」という、娘達の事を只の駒としか思っていない、母親のキミ子を心の底から軽蔑していた。成歩堂に「計画をどう思っていたのか」と問われた際には「下らない。この世で最低の計画」とまで言い放った。それでも、ちなみが真宵の殺害に加担したのは「全ては自分に初めての屈辱を与えた、従姉妹の千尋への復讐心から」であり、あくまでキミ子には利害関係の一致から協力していた。


そして事件当日、霊媒によって、この世に戻って来たちなみは、小刀を手にして真宵に襲いかかるが、背後から何者かに刺されて一旦、冥界へと戻った。


再び霊媒された後、『葉桜院』で地震が発生した際、成歩堂達の目を盗んで、あやめと入れ替わり、法廷で虚偽の証言を行い、真宵に天流斎エリス綾里舞子)殺害の罪を着せようと図るが、成歩堂に正体を暴かれた。ちなみが背中を刺された時、彼女を霊媒していたのは舞子であり、この事実は他人からの指摘を得るまでもなく、自覚していた。だが、ちなみは「死者である自分を、法律で裁く事は出来ない」と開き直り、更に「真宵は誤って、母を殺したショックで投身自殺した」と主張して勝ち誇る。だが「崖の下の岩場から、真宵の遺体が発見されていない事」から、その可能性は否定され、そして「春美がちなみを霊媒しようとしたが、出来なかった事」を知る、成歩堂から「現在、自分を霊媒しているのは真宵である」という真実を突き付けられる。


「一見、成功したかに見えた、真宵殺害計画は失敗し、獲物を取り逃がした事」に今の今まで気付かなかった、ちなみは成歩堂から「君の犯行は今まで一度も成功した試しが無い」と嘲笑され、そして春美に霊媒されて、この世に戻って来た千尋から「あなたは死んでも私に勝つ事は出来ない」とトドメを刺された。宿敵の千尋への復讐を果たせなかった上に、最後の心の拠り所だったプライドを粉々に破壊された、ちなみの魂は断末魔の叫びを上げながら、真宵の体から抜け出し「まだ消えたくない」という未練を残したまま、悪霊は完全に消滅した。消滅後、かつては亜内と揃って、ちなみに魅了されていた裁判長ですら「あの霊は、もう二度と呼ばない方が良いでしょうな」とバッサリと切り捨て、最早、彼女に味方する者は誰一人としていなかった。その一方、妹のあやめだけは、ちなみに対して、最後まで同情の念を寄せていた。


アニメでの該当シーンが流れた時には、ちなみに対する、成歩堂と千尋の冷徹な追い討ちが、ほぼ全て再現されたが、裁判長の彼女を切り捨てる台詞は、残念ながらカットされた。


なお上記の通り、成歩堂と交際していたが、あくまでも致命的な証拠品である、ペンダントを一時的に押し付ける為に接触し、その後はペンダントを取り戻す機会を確保する為に、関係を継続しただけで、彼への愛情は皆無であった。それどころか、成歩堂を「鬱陶しい奴」とすら思っており、会うのすら嫌だったらしい。これには尾並田や神乃木が犠牲になった事件以降、ちなみが警察にマークされて、自由に動けずにいた背景も影響している。実際に成歩堂と会っていたのは「姉に命じられて、彼女になりすました、妹のあやめ」だった。その事は、あやめ本人の告白により判明した。すなわち、ちなみが裁判の前に、成歩堂と顔を合わせたのは「ペンダントを押し付けた時と、それを強硬手段によって奪還すべく、事件を起こした時の2回だけ」である。


講談社の方の漫画版逆転裁判では、遊園地のキャラクターショーのお姉さんを見た成歩堂が、「かっ、かわいい!昔、付き合っていた恋人に少し似てるかも」というシーンの背景に、美柳ちなみが写っていた。



関連イラスト

ちなみ無題

逆転LOG无题


関連タグ

逆転裁判3 葉桜院あやめ

悪女


逆転シリーズ豹変美女の系譜

葉中のどか→美柳ちなみ→並奈美波

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