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綾里舞子

あやさとまいこ

綾里舞子とは、ゲーム『逆転裁判』の登場人物である(中央の女性)
目次 [非表示]

声:仲村かおり(アニメ版)

演:余貴美子(実写映画版)


概要編集

逆転裁判』第2話『逆転姉妹』&第4話『逆転、そしてサヨナラ』に名前と顔写真のみ登場。当時の年齢は46歳。身長164cm。


綾里千尋綾里真宵の母親。霊媒師一族である綾里家族長に当たる『倉院流霊媒道』の家元。19歳で千尋を、29歳で真宵を出産しており『裁判1』発売当時の時点では稀になった「10代で結婚・出産した女性」でもある。姉は綾里キミ子で、彼女の娘である綾里春美の叔母に当たる。夫とは真宵が幼い頃に死別している(『逆転姉妹』での成歩堂との会話で「姉の他に家族はいないのか」と聞かれた時、真宵が「父は私が小さい頃に亡くなった」と語っている)。顔貌は長女の千尋と似ており、成歩堂が写真を見た時は「どこかで見た事がある様な」と呟いていた。


霊媒師一族の綾里家では女性にのみ霊力が受け継がれ、姉妹が生まれると姉の方が強い霊力の持ち主となるのが通例である。ところがキミ子と舞子の場合は、例外的に姉のキミ子は全く霊力を持たず、妹の舞子の方が優れた霊力を持って生まれて来た。その為、特例措置として舞子が家元の座を継承し、キミ子は分家へと追いやられる事となった。現在も綾里家の分家筋の寺院『葉桜院』の奥地には「家元専用の着物姿となった舞子が描かれた掛け軸」が飾られている。


15年前に発生した「DL6号事件こと御剣信弁護士殺害事件」において、舞子は警察に要請されて極秘捜査に協力した。彼女は被害者である信を霊媒し、彼の口から犯人の名前を聞き出した。しかし、この捜査によって起訴した被告人・灰根高太郎が無罪となり、捜査が失敗に終わった事をある人物がマスコミにリークし、大々的に報道させてしまう。この一大スキャンダルが原因で、綾里家は世間から猛烈なバッシングを受け、かつては政財界にも強い影響力を持ち、栄耀栄華を極めた権威は失墜するに至った。「一族失脚の元凶」として舞子自身も『倉院の里』の人々や世間から誹謗中傷され、耐え切れなくなった彼女は幼い娘2人を里に残し失踪してしまった。


失踪から15年以上も経過しDL6号事件が解決に至って以降も、舞子は依然として行方不明のままである。ただし真宵からは「生存確認を目的として霊媒を試みたが、出来なかったので生きている事は確か」と見られている。なお「DL6号事件の真相」は御剣信を始め、同事件の関係者達の記事を参照されたし。


関連タグ編集

逆転裁判


逆転裁判・逆転検事シリーズキャラクター一覧


綾里家


綾里千尋:長女

綾里真宵:次女

綾里キミ子:姉

綾里春美:姪




















この先、重大なネタバレがあります!





















家元の行方編集

声:森本73子(アニメ版)


逆転裁判3』第5話『華麗なる逆転』にて、ついに姿を現す。山奥の霊術道場『葉桜院』を訪れていた、素性不明の絵本作家・天流斎エリスの名で登場し、成歩堂や真宵と対面を果たす。そして不幸にも、その晩に殺害されてしまう。享年49歳。


アニメ版ではエリスの正体を隠す為、失踪前後で声優が異なっている。

葉桜院にて

(左側の人物)

「姉のキミ子による真宵を暗殺して、春美を次期家元に据える計画」をゴドーから知らされ、彼と葉桜院あやめと協力して、娘の殺害を阻止すべく『葉桜院』を訪れていた。ゴドーが舞子と接触出来た理由は「裏では警察が彼女を常にマークしていた為」である。事件の数日前に『葉桜院』を訪れ、住職の毘忌尼に「家元の証である護符」を見せて正体を明かし、彼女とは一定の口裏を合わせた上で、表向きには「次回作の構想の為、宿泊している」と語っていた。


舞子の役目は「キミ子の計画で美柳ちなみを霊媒し、真宵の殺害を指示されていた、姪の春美の足止め」であり、万が一の時に備えて「刀が内包された仕込み杖」も用意していた。しかし「『奥の院』での荒行に挑む真宵が心配になった、春美が密かに彼女の様子を見に『奥の院』へ行く」という想定外の事態が起きてしまう。舞子は死を覚悟した上で「春美がちなみを霊媒して、真宵を殺すという最悪の事態」を回避する為、やむを得ず春美より先にちなみを霊媒した。舞子に霊媒されたちなみは、彼女の体を借りて真宵に襲いかかるが、あらかじめ『奥の院』に潜んでいたゴドーによって、背後から「仕込み杖の刀」で刺されて致命傷を負い、体の持ち主である舞子は、そのまま命を落としてしまう。


その後、裁判で彼女の素性が公表され、成歩堂龍一らの手によって、事件の真相が明らかになると共に、キミ子の陰謀に終止符が打たれたのだった。


殺害される直前の夜、17年ぶりに真宵と再会したが「『倉院流霊媒道』の権威を失墜させた私は、娘に会わせる顔が無い」として、自分から名乗り出る事は無かった。真宵との会話も僅かで済まし、彼女の前では「同じ施設に宿泊する親切な他人」として振る舞った。


しかし里を出て行った後も、舞子は常に娘達への愛情を持ち続けていた。その証拠に、彼女が常日頃から身に付けていた「家元の証である護符」の中には「幼き日の千尋と真宵を写した写真」が入っていた。この写真には「幼児の真宵が誤って『倉院の壺』を割ってしまい、わんわん泣いている所と、妹を見かねて壺の修復をしていた、小学生の千尋を隠し撮りした場面」が写っていた。


当時の姉妹の年齢(千尋12歳、真宵2歳)、2人の側に箒が置かれていた所からして「箒で遊んでいた時に誤って、最初に壺を割った犯人は真宵だった」と推測される。なお号泣していた妹と違って、千尋は撮影の瞬間、隠し撮りに気付いて驚いた表情を浮かべている。


『葉桜院』での事件を経て、真宵と春美は殆どの血縁者を失う事になってしまった。それ故に彼女達はお互いを「生存している唯一の家族」として意識する様になり、その絆は以前にも増して強まる事となった。


絵本作家としては新人で、舞子本人の口から「昨年、執筆した作品を知り合いが気に入って、こっそりと出版社に持ち込んだのが切っ掛けでデビューした」と語られた。彼女の描く絵本は「読む人に安らぎを与える様な素晴らしい作品」と評判で、春美も大ファンとなった。代表作の『まほうのびん』は受賞した事で話題となり、春美の愛読書でもある。『葉桜院』で「敬愛している絵本作家に出会えた」と大喜びした彼女は、即座に初対面の舞子に懐いていた。


魔法使いの様な格好をしているのも、本人曰く「絵本の作風が子供向けの優しいものなので、読者である子供達の夢を守る為の装いである」との事。事件当時は『葉桜院』の装束の上から黒いローブを羽織り、水晶を付けた仕込み杖を持ち歩いていた。家元の護符とも合わせて、この装備品にも「舞子の母としての決意、娘達への深い愛情」が表れていたと言えよう。


ペンネームの「天流斎エリス」は苗字は思い付きで、名前は本名の舞子から森鴎外の小説『舞姫』のヒロイン・エリスを連想して名付けられた。


英語版での名前は「Misty・Fey(ミスティ・フェイ)」。長女の千尋は「Mia・Fey(ミア・フェイ)」、次女の真宵は「Maya・Fey(マヤ・フェイ)」と「親子3人揃ってイニシャルがM・F」となる様に設定された。姉のキミ子は「Morgan・Fey(モーガン・フェイ)」なので「姉妹共通でイニシャルがM・F」ともなっている。

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