概要
ゲーム『逆転裁判(無印)』及び『逆転裁判 蘇る逆転』に収録されている4番目のエピソード。いわゆる『無印』における最後のエピソードで最終話。
検事・御剣怜侍が窮地に立たされるところから物語が始まり、弁護士・成歩堂龍一がその事件の謎に挑む形で物語が展開される。
今回は成歩堂と御剣の“友情”が明らかとなる他、作中の多くの登場人物に影響を及ぼしたとされる事件‥‥《DL6号事件》の真相にも迫っていく。
ちなみに話の中で保釈金という言葉が登場するが、意味が間違って使われているので注意。
保釈金は裁判が終わるまでの間外に出られるようにするために一時的に預けるお金であって罰金ではない。本作ではその後裁判が行われている気配がないので保釈金を納付する意味がない。
その保釈金が発生したきっかけが法廷侮辱罪なのだが、本作では反論を禁止するために使われている。このような使い方をしたら裁判の根本を否定しかねない。ちなみに日本には法廷侮辱罪という名前の罪は存在しない。
事件内容
- 事件現場‥‥ひょうたん湖公園
園内には《ひょうたん湖》という湖があり、その湖に浮かべられたボートの上で事件が発生した。
- 事件発生日時‥‥12月25日
被害者の死体が発見された日時。
裁判は、同月26日から28日にかけて行われる。
クリスマスの時期に事件が発生したとして、クリスマスに関連した要素が議論の焦点となる場面も確認できる。
- 状況
霧の立ち込める真夜中、ボードの上で銃弾が発砲され、ボートに乗っていた2人のうちの1人が湖の中へ落下。一連の流れを目撃した人物からの通報により、ボートに残された1人が容疑者として逮捕された。
霧の影響もあってはっきりと見えないものの、その様子が撮影された証拠写真も残されている。
関連情報
- ヒョッシー
ひょうたん湖にて目撃されたというナゾの巨大生物。それらしきナゾの物体が確認されたとして、事件より前からTVや雑誌にて話題を集めている。
- DL6号事件
15年前‥‥2001年12月28日、地方裁判所にて発生した殺人事件。
午後2時ごろ、大きな地震による停電の影響でエレベータが停止し、約5時間後、極度の酸欠状態となったエレベータ内から、意識を失った生存者2名と1人の銃殺死体が発見された。
事件捜査に難航した警察は霊媒師の協力を得て事件解決を試みるも失敗。未解決のまま今回のエピソードで15年の時効を迎えようとしている。
- 発売当時には「最高刑が死刑」のものには15年の時効があった。2005年では「最高刑が死刑」のものは25年に延長され、2010年では「最高刑が死刑」の中で「人を死亡させる」ものは時効が廃止された。そのため、テレビアニメでは時効の話題に一切触れていない。
関係者等
担当弁護士。
事務所でヒマを持て余していたが、TVの臨時ニュースで被告人の逮捕を聞きつけて、事件の捜査と裁判に臨む。
修行中の霊媒師。
成歩堂の横に立って彼を支えるが、修行がやや疎かとなっている現状から、自分がヤク立たずだとして悩む様子も見られる。
被告人。検事。
今回のエピソードにて、小学校時代の成歩堂の友人としての一面が明らかとなる。
《DL6号事件》の“悪夢”から成歩堂を拒絶する態度を見せていたが、彼の熱意に押し負けて弁護を依頼する。
担当検事。御剣の師匠。
40年間無敗の伝説を持つ。
被害者。弁護士。
かつて《DL6号事件》を担当した。
第1話からおなじみの裁判長。サイバンチョ。
狩魔に圧倒されて萎縮気味。
証人
担当刑事。事件の説明を行う。
検察側の証人だが、法廷外では御剣を助け出すべく奮闘する姿も見せる。
目撃者。フリーカメラマン。
《ヒョッシー》を探していたところ、事件に遭遇し、その一部始終を撮影。
- オヤジ
目撃者かつ通報者。自称・ソバ屋《長寿庵》の貸しボート屋のオヤジ。
数年前からの記憶を失っているようで、素性・その他、いっさいナゾらしい。
目撃者。公園のマンジュウ屋のアルバイト。
湖での発砲より前に現場にいたとして、園内の様子を証言する。
オヤジが飼っているオウム。
オヤジの身元について証言。
その他
弁護士。かつて被害者と同じ事務所にいた。
《DL6号事件》について語る。
《DL6号事件》捜査協力者。霊媒師。綾里真宵の母。
霊媒による捜査協力を依頼されるも、警察にサギ呼ばわりされ、行方をくらましている。
《DL6号事件》容疑者。元法廷係官。
生倉に弁護を任せて無罪となるが、その後失踪。
《DL6号事件》被害者。弁護士。御剣怜侍の父。