「ゆうとくけど、カンサイ人は、ケチちゃうで!ウチが個人的にケチなだけや!」
声:高木礼子(アニメ版)
演:谷村美月(実写映画版)
概要
『逆転裁判』第4話『逆転、そしてサヨナラ』で初登場。後に『逆転裁判2』第2話『再会、そして逆転』&第4話『さらば、逆転』にて再登場。その後『逆転検事2』第4話『忘却の逆転』にも再登場した。初登場時22才。身長158cm。3サイズ・B78・W59・H82。
駆け出しのカメラマンとして働いている、大阪府出身の関西人の女性。アニメ版と実写映画版の担当者も、ナツミと同じく「大阪府出身者の女性」である。個性的な口調の持ち主が勢揃いの『逆転』シリーズにて、コテコテの関西弁キャラを担当する。脚本家の巧舟曰く「『逆転』シリーズの制作会社『カプコン』の本社が大阪府にある事に因んで、関西人キャラを出そうと思い付いたのが登場の切っ掛け」との事。現在では「関西弁を喋る関西人キャラ」も4人に増えて、ナツミはめでたく1人目となった。2人目は『逆転裁判3』の芝九蔵虎ノ助、3人目は『逆転検事2』の速水ミキコ、4人目は『逆転裁判6』の本性を現した豹変美女である。『蘇る逆転』の攻略本では「脚本家・巧は関東人の為、関西人のスタッフ全員でナツミの関西弁を監修した裏話」が公表された。『逆転裁判』及び『逆転検事』シリーズの主な舞台は東京都なので、出身地である大阪府から上京して活動している(アニメ版の電車の中吊り広告にて、綾里家の故郷『倉院の里』が「都心から片道80分の距離にある」と記述されている)
初登場の時点では、大阪の大学に通う女子大生だったが、卒業後に念願叶ってフリーカメラマンに就職した。本人曰くカメラマンを志した理由は「昨年、妹の成人式の記念写真を撮影した際、UFOが写り込んでいるのに気付いて“自分はスクープカメラマンになるべき女”と悟ったから」だという。この妹は本編未登場で、彼女の成人式は「ナツミの初登場から1年前の出来事」である。愛用のカメラはドイツ製の『ゾリンゲン』という名前だが「‥‥って、それはカミソリの名前でしょ!」と『蘇る逆転』の攻略本でツッコミを入れられていた。「根っからの浪速っ子」を自称する、勝ち気で押しの強い性格の持ち主。2歳上の弁護士・成歩堂龍一と比べて「社会的地位も年齢も下」でありながら、知人としての一定の好意や親切心はあれど、敬意を一切払わずに接し「ナルホドー」と呼んでいる。ドケチな気質から彼を翻弄する事もしばしば。誰に対しても良く言えば人懐っこく、悪く言えば馴れ馴れしい態度を取りがち。
普段は強気一辺倒だが「自分よりも立場が上で激しい気性の持ち主」を前にすると、途端に萎縮してしまう小心者の一面を見せる。『再会、そして逆転』での『倉院の里』を舞台とする殺人事件の時には、里の事実上の指導者・綾里キミ子、事件の担当検事・狩魔冥の2人からの威圧に恐れをなしていた。潜伏先のホテルの警備員・大場カオル(通称オバチャン)に無断撮影に及んでいた所を見つかり、厳重注意を受けて気圧される事もあった。特に冥は普段は「女性や子供等、社会的に庇護対象とされる人物」には気遣いを欠かさない様に心懸けている反面「性格や行動に何らかの問題点を抱えた人物」には年齢や性別を問わず、容赦なく鞭を振るう為ナツミも対象者に含まれた。冥が担当検事を務めた法廷で証人となった際、彼女の気に障る発言や態度を多発してしまったナツミは「女性キャラの中では鞭の最大の餌食とされた」と言っても過言ではない仕打ちを受けた。それ以来、冥には「アンタちょっと怖いで」と明らかに怯えて弱音を漏らしていた。
「カメラマンという役割」は一貫しているが、後述の活動遍歴でも解る通り「登場する度、撮影や取材の対象となるものが変わる事」が主な特徴。登場する際の基本的な役回りとしては、元々スクープ目当てに奔走して事件現場に張り込んでいた所、偶然にも持参のカメラに事件関連の事物が写り込み、それを証拠写真として提出したり、証拠写真を元にした情報提供をしたり、事件の目撃者の証人として出廷する事となる。多くのサスペンスで顔を見せるカメラマン役だが、まだまだ未熟なので「情報収集に役立つか」と言うと今一つといった所。そもそも被告人の容疑を強めるにしろ、弱めるにしろ「決定打とするには微妙な場面」を撮影する場合が多い。
またナツミ本人が「ケチで目立ちたがり屋の性分」なのが災いして、情報を出し惜しみしたり、何らかの交換条件を突き付けて来るので「情報提供をさせるにしても一筋縄では行かない人物」となっている。証人となると自分が目立ちたい余り、自然と自身の記憶や証言を改竄する悪癖も持つ。彼女の証言や提出した証拠写真が、その場を引っ掻き回す原因となる場面も少なくない。同様の傾向にある証人としては『タチミ・サーカス』のピエロ・トミーが挙げられている。
情報提供を渋る際にはモットーでもある、冒頭の台詞を用いて言い訳するのが口癖となっている。もう1つのモットーも「むしり取れ!ケツの毛までも!」とマスゴミ精神が垣間見える、これまた傍迷惑なものである。それでも毎回必ず事件に関する場面の撮影に成功し、証拠写真は決定的な証拠品とは言い難いものの、事件の謎を解くのに一役買っているので、カメラマンとしての才能と強運は意外とある模様。
『逆転検事2』では「正式にカメラマンに就職してから約2年という立場」にして、早くも弟子・速水ミキコが付いている。就職から僅か数年後、弟子入りする人物が現れる所にも「ナツミの才能の片鱗が表れている」とも言えるかもしれない。唯一人の愛弟子ミキコからは深く敬愛されており、営業姿勢の模範ともされる。師弟揃って同郷なので関西弁を話す。性格的に似た者同士でもある事から、ミキコとの師弟仲は非常に良く、既に良きビジネスパートナーと呼べる間柄にある。「就職から数年後、駆け出しの身で弟子を持つ事になった立場」なのは、成歩堂の師匠・綾里千尋も共通している。
登場時のBGMは『おめでたい人びと』。『逆転裁判2』以降『さらにおめでたい人びと』『さわがしい人々』等、同系統のBGMが登場後でも引き続き、ナツミのBGMとして使用されている。
容姿
赤みがかった茶髪のアフロヘアーの持ち主で、前髪には大きなヘアバンドを付けているのが特徴。その髪型は、綾里家での事件を通じて知り合った綾里春美からは「コゲたわたアメみたいなアタマ」と評された。初期シリーズの攻略本『真相解明マニュアル』にて公開されたラフスケッチでは「ストレートの長めのショートヘアとなったナツミの顔」が描かれていた。衣服は『1』発売当時(2001年)に流行した緑色のフリースを着用。数少ないお洒落として、両耳にリング状のイヤリングを付けている。カメラマンという職業柄、飾り気の少ない動き易い服装を心懸けている模様。
名前の由来
日本語版の名前は、苗字は「大騒ぎ」の当て字、名前は活発な性格から「夏」をイメージして名付けられた。正に「名は体を表す」と言える。『蘇る逆転』の攻略本では「名前の通り、とにかく騒がしい。そして話の内容もかなり胡散臭い」と紹介されていた。
英語版では「Lotta・Hart(ロッタ・ハート)」という名前で、日本語で沢山の心を意味する「A lot of heart(ア・ロット・オブ・ハート)」の捩りとなっている。「カメラマンとして多くの人の心を掴むという意味」が込められているのだろうか。
『再会、そして逆転』では、成歩堂と再会した際の会話には「あなたの名前はジャネットさんでしたっけ?」と惚ける選択肢が用意されているが、流石に英語版の名前にジャネットが流用されるには至らなかった。但し妙に印象に残るこのシーンに影響された一部のファンからは、ナツミの仇名としてジャネットが使用される事もある。ちなみに英語版のローカライズ・ディレクター(事実上の翻訳者)は「Janette・Hsu(ジャネット・スー)」という名前の女性である。
お騒がせ駆け出しカメラマンの活動遍歴
巨大生物ヒョッシーを追って(『逆転裁判』第4話『逆転、そしてサヨナラ』)
2016年の年末、世間の極一部では「ネッシーを彷彿とさせる謎の巨大生物が出現した」と話題になっていた。その巨大生物は『成歩堂法律事務所』の近所にある『ひょうたん湖』に出現する事に因んで「ヒョッシー」と呼ばれる様になった。この噂を聞き付けて「誰よりも早くヒョッシー関連のスクープを入手して、有名カメラマンの仲間入りを果たそう」と夢見たナツミは遠路遥々、大阪から上京して現場にキャンプを張って数日間を過ごす事となる。「ヒョッシーが現れた時、大きな破裂音が響いたという事前情報」を入手していた彼女は、自分が湖から目を離している時にもスクープ写真の撮影を成功させる為「破裂音に反応して自動的に数十枚の写真を撮影してくれる、特殊機能を内蔵したカメラ」を常時、湖の前に三脚を用いて設置するという気合いの入れ様を見せた。このカメラの特殊機能によって、拳銃が凶器とされた事件の一部始終が写り込む事態に陥り、予期せぬ形で唐突に事件関係者に加わるに至った。
今回では『ひょうたん湖』の真ん中に浮かぶ一艘のボートの上で、弁護士・生倉雪夫が検事・御剣怜侍に射殺されたと見られる事件が発生し、ナツミのカメラが発砲の瞬間を捉えていた事から「証拠写真の内容や撮影状況を説明する形」で、彼女は目撃者の証人として初日の法廷に出廷した。その後の捜査で明らかとなったが、ナツミが撮影した「ボートに同乗する2人の男性が写った2枚の写真」は御剣と見られた人物は彼本人だと確認された一方、生倉と見られた人物は彼に成り済ました犯人だと判明した。つまりナツミが撮影したのは本物の事件ではなく「御剣に罪を着せる目的で偽造された事件」だった訳である。撮影当時、湖は真夜中で濃霧が漂っていたので「写真の被写体となった2人の人物の顔」は霧に包まれて少しも見えなくなっていた。
捜査の終盤では「御剣の無罪を証明する証拠収集の一環」として、彼の担当弁護士・成歩堂龍一とその助手・綾里真宵もヒョッシーの探索に加わった。探索の末にヒョッシーの正体を突き止める事には成功するが、その実態は余りにもお粗末な代物であった。何と『ひょうたん湖』の前で露店を営んでいた矢張政志が商売道具としていた「トノサマンの大型バルーン人形こそがヒョッシーの正体」であり、彼は空気の入れ直しの際に誤ってバルーンを発射させてしまい、偶然にも萎んだ形で湖面に着水した所が「デート中のカップルのツーショット写真」の背後に写り込んだ結果「ネッシーの様な影」に見えただけだったのだ。「ヒョッシーの正体は萎んだ風船」と知ったナツミは「ウチの夢も萎んだわ」と語って文字通り肩を落とした。
しかし、この情けない真相も御剣の無罪証明に一役買い、最終的にはナツミも成歩堂達の仲間に加わり、今回の事件の解決を傍聴席から見届けた。そして閉廷後、弁護側の控え室にて集合した「成歩堂と仲間達の勝訴の祝福」として、記念写真の撮影役を担った。エンディングでは、この記念写真の左端に「3ヶ月前の事件で故人となった綾里千尋の幽霊」が写り込んでいる事に気付くと「これからはオカルト関係で活躍するカメラマンとなる」と一念発起した。
ちなみに裁判を通じて「ヒョッシーの余りにもお粗末な正体」も公表されたものの、大事件の謎を解く鍵の1つとなった功績が認められてか、世間からの人気を博したヒョッシーは2019年の春『英都プロダクション』が制作した特撮映画『大怪獣ボルモスVSヒョッシー』にて、主人公ボルモスのライバル怪獣という大役に抜擢された。なお『英都プロダクション』は、トノサマンと彼の関係者に当たる特撮ヒーロー達を主役に据えた『トノサマン』シリーズの制作会社でもある。
幽霊に弱いカメラマン(『逆転裁判2』第2話『再会、そして逆転』)
心機一転してオカルト関係のカメラマンを目指す様になったナツミは、霊媒師一族・綾里家の実態を探るべく一族の故郷『倉院の里』を訪問し「真宵が医師・霧崎哲郎の依頼に応じて、彼の部下だった看護師・葉中未実を霊媒する儀式を取り行う場面」を撮影しようと試みる。ところが真宵の伯母にして儀式の立会人・綾里キミ子によって強引に、現地にて再会した成歩堂共々、儀式の場『対面の間』から締め出されてしまう。その直後に銃声が鳴り響いて異変を察すると、成歩堂と共に殺人現場と化した『対面の間』に突入する。
今回のナツミは「カメラマンとしてのファインプレー」を見せ、現場に突入すると後々の捜査に役立てる目的で「事件直後の犯人と被害者の遺体という、事件の決定的瞬間」を撮影し「有力な証拠品の1つ」として、即座に司法関係者にも提出する活躍を見せた。彼女が撮影した証拠写真には「霧崎を射殺した凶器の拳銃を片手に持ったまま、その場に返り血を浴びて立ち尽くす、真宵に憑依した未実らしき人物。彼女の背後に転がる遺体と化した霧崎の姿」が鮮明に写っていた。被害者・霧崎の遺体は紛れもなく本物であったが、奇しくも今回も前回に続いて「別人に成り済ました犯人の姿」が写り込んでいた事が後に判明する。しかも今回の事件も前回同様「犯人は首謀者と実行犯の2人いて、ナツミに姿を撮られたのは実行犯」なのも共通していた。
前回の事件を通じて信頼関係が芽生えただけあり、ナツミは以前よりも成歩堂に協力的な姿勢を取って、積極的に情報を提供してくれる様になった。彼女の口から成歩堂は「キミ子の生い立ち」を知るに至った。その一方、今回の事件で初めて「被害者の無惨な遺体」「辺り一面に血液が飛び散った殺人現場」「幽霊に憑依されたと思わしき犯人の姿」を目の当たりにした事で、ナツミは「本当は自分には血や幽霊に耐性が無い事」を痛感する程に怯えてしまい、今回の事件を契機にオカルト関係からは完全に足を洗う道を選んだ。
いやらしい芸能カメラマン(『逆転裁判2』第4話『さらば、逆転』)
今度は「いやらしい芸能カメラマン」を自称し、人気イケメン俳優・王都楼真悟を巡る恋愛スキャンダルを掴もうと、彼の宿泊先である『ホテル・バンドー・インペリアル』に潜伏までする。王都楼は日本一の特撮ヒーローの決定戦に当たる、第3回『全日本ヒーロー・オブ・ヒーロー』の授賞式&授賞記念パーティーに参加する為、両方の開催地に選ばれたホテルに関係者一同と共に宿泊していた。王都楼のグランプリ授賞から数十分後『ヒーロー・オブ・ヒーロー』の出場者の1人・藤見野イサオの遺体が発見されるという緊急事態が発生。「昔から藤見野とは険悪なライバル関係にあったと有名である事」「彼を直接殺害したと示す物的証拠の数々が押収された事」この2つを理由に王都楼が逮捕される羽目となった。状況の変化に伴いナツミの取材目的も「王都楼の恋愛スキャンダル」から「王都楼の藤見野殺害容疑」へと切り替わった。
今回は「数日前、店員相手に値切りまくって十数万円で購入した新品の高性能カメラを、ホテルの警備員・大場カオルことオバチャンに無断で没収されるという痛恨事」に見舞われた。そのカメラの中には今回の証拠写真「担当キャラのトノサマン・丙の着ぐるみを着た王都楼らしき人物が、殺人及び現場工作を目的に、自分と藤見野の控え室を廊下で行き来している場面」のデータが収録されていた。この証拠写真ではトノサマン・丙は袴の裾の大部分を引き摺りながら移動しており、身長182cmの王都楼専用の着ぐるみを彼自身が着用しているのならば、決して有り得ない光景が写っていた。「被告人の疑惑を濃厚化させる証拠品の多さ」から苦境に立たされていた担当弁護士・成歩堂であったが、この写真から「着ぐるみを着ているのは、王都楼に罪を着せようと目論む、彼よりも小柄な人物」だと見抜いて公表した事により、当面の状況の打開には成功する。
今回の本来の担当検事は狩魔冥であったが、出廷直前に真犯人の共犯者から狙撃されてしまい、負傷した彼女は緊急入院する羽目になった。これを理由に御剣が代理を務めた為、今回の証人も担ったナツミは「法廷で冥に鞭打たれる災難」を回避する運びとなった。
エンディングでは『1』同様、仲間達と事件解決を祝福してホテルのロビーにて記念写真を撮影する。残念ながら媒体を問わず、この記念写真は現在に至るまで公開されていない。
その後は「授賞記念パーティーのやり直しを兼ねた祝賀会」にも参加した。この時どさくさに紛れてナツミは「オバチャンに奪われたカメラの代わりに、ホテルの売店で購入した新品の最高級品カメラ(約30万円)の領収書の支払い人の欄に、無断で成歩堂の名前を書き込んだ」と自己暴露し、彼にカメラの代金の支払いを代行させようと図る暴挙に出た。仲間の1人・糸鋸圭介もまた薄給に苦しむ身の上であるが故に、パーティー・ディナーの予約には勝手に成歩堂の名前を使ってしまっていた。「糸鋸に便乗した仲間一同から自分1人にだけ、高級ディナーの奢りを押し付けられるという理不尽な要求」「大事件を解決したばかりで疲労しているのに、次々と面倒事に追われる現状」に堪りかねた成歩堂は、最後に周囲の人々に向かって「異議あり!」と叫んだのであった。
アニメ版は全編通して「原作以上に成歩堂・御剣・矢張の友情劇に重点の置かれたシナリオ」に変更されている為『さらば、逆転』では未登場となったナツミの役割は、ホテルでアルバイトをしていた矢張に移譲された。その代わりも兼ねてか『再会、そして逆転』では出番が増加し、率先して春美の面倒を見る等、原作よりも良心的な面を見せるシーンが追加されている。
弟子と乗り込んだ『闇オークション』(『逆転検事2』第4話『忘却の逆転』)
「『検事審査会』に所属する複数の司法関係者による『闇オークション』では、有名な事件の証拠品もしくは関連品を競売に掛けられているとの情報」を掴んで、開催地とされた『ビッグタワー』の上層部に忍び込み、弟子・速水ミキコと師弟コンビを組んで登場する。ミキコの方は第1話『逆転の標的』にて単独で先行登場しており、その時点で彼女との会話から「ミキコの師匠はナツミ」だと断片的に明かされていた。フリーカメラマンに就職して2年が経過し、弟子も付いて師匠の自覚も生まれただけあって、過去と比較すると「情報収集能力」は向上した様子。事件の捜査に当たる御剣と仲間達には、師弟揃って「独自調査を経て獲得した有益な情報」を幾つか提供してくれる。しかも今回は弟子の仇討ちとなる為、前作に比べて姿勢は協力的であり、ウザさは過去作に比べて控え目。
この『闇オークション会場』の倉庫は、2011年に発売された『検事2』までの『逆転』シリーズの「歴代事件の証拠品と関連品の数々」で埋め尽くされていた。その中には『検事1』で暗躍していた「国際的な密輸組織から横流しされたと見られる密輸品」までもが並んでおり、これが結果的に今回の事件の真犯人の犯行を立証するのにも役立った。