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概要

第4話『忘却の逆転』に登場。68歳。狩魔豪巌徒海慈とは同い年である。


元検事局局長にて検事審査会会長。検事の一柳弓彦の父親である。

異様に涙もろく(これは息子にも引き継がれている)、一見してみると親馬鹿だが、元局長なだけあって頭がキレる。服装は背中に秋霜烈日の記章が入った赤い派手なライダースーツに、常にゴーグルを着用しており、よく手でライターを弄んでいる。見た目通りのバイク好きであるらしく、彼の家のガレージには赤くて髑髏をあしらった悪趣味なバイクがある。

ゴーグルには流した涙が溜まり、目元周りはその痕跡からか黒い。この時はゴーグルが涙で水浸しになるが、時々外して落としている。ちなみに目付き自体は弓彦に似ている。


弓彦は作中の時点で17歳なので、51歳とかなり遅くに授かった息子である。


ちなみに『逆転裁判1』の2話で電話で出た検事局長は彼ではない。この時点で彼は既に検事審査会に移っている(同作の最終話の狩魔豪の回想に登場した、15年前の検事局長が彼である)。


ネタバレ注意








司法界の暗部を司る者

第4話の弁護士・籠目つばさ殺人事件の真犯人であり、本作及び逆転裁判シリーズの諸悪の根源の1人。


その本性は、権力欲と金銭欲に凝り固まった最低最悪のクズで、自らの利益に反する人間は躊躇なくその地位を乱用して社会的に抹消・もしくは殺害を企むド外道。若い頃に相棒であった刑事が姿を消した事を始めとし、多くの人間が「何故か」彼の前から消えていったと自ら語っているが、彼自身によって消された事が示唆されている(御剣も「彼によって皆消されたのだろう」と推理していた)。彼の妻、つまり弓彦の母親も姿を消しているらしいが、これもその一環だと思われる。


スタッフからもシリーズ史上最悪の《外道》と称されている。


籠目つばさ殺人事件の真犯人にして、警察から横領した証拠品などを横流しした闇オークションを主催する事で不正に利益を得ていた張本人であり、殺害した動機も彼女がその証拠を掴もうとしていた事に対する口封じである。さらにその罪を一条美雲に擦り付けて事件を無理矢理揉み消そうとしていた(実は籠目は水鏡と裏で協力して、ずっと万才の裏を捜査していた)。さらには前作の逆転検事で登場した、密輸組織の日本での密輸ルートを作っていたのもこいつであり、引き換えに密輸品を裏で受け取るなどの利益を得ていた(件の闇オークションでも前作で密輸されていた美術品が登場している)。国際警察に協力していた検事である狩魔冥は、密輸ルートを追跡する事で最終的に検事審査会に辿り着き、その捜査の為に作中で再び来日したのである。


さらに12年前の「SS-5号事件」の首謀者の一人であり、影武者の要請で彼と手を組み、暗殺者の鳳院坊了賢に依頼して、本物の西鳳民国大統領である王帝君を殺害させ、密かに影武者に成り代わらせる事で、大統領となった影武者と裏で繋がって様々な利益を得ようとした。その後は影武者の大統領を誘拐させて事件を偽装した上で、この事件の担当検事として、計画の共犯者であり容疑者として起訴された美和マリーを証拠品を捏造して無罪にする事で事件を迷宮入りさせた。この一件で大統領の身辺警護を務めて、加えて事件の捜査も担当した狼士龍の一族は、国内での信用を失い失墜し、彼が検事を憎む原因を作った(逆転検事でもこの件は少しだけ語られていた)。

さらにこの事件を目撃した本作の黒幕の証言を揉み消し、逃げ出した彼の口封じをするべく追い立て続けた事で、彼に復讐心を植え付けて本作の一連の事件を起こさせる結果となった。


またこの当時で40年間無敗を誇り、検事局内での発言権が強くなっていた狩魔豪の事も内心では疎ましく思っており(狩魔自身にはそんな自覚は無かった様だが)、当時検事局長だった万才はそれに対して、「IS-7号事件」を利用して狩魔の力を弱める事を目論む。その為に、初動捜査担当の白瀬渡刑事からの死体消失の報告を狩魔に伝えさせず、さらに伊丹乙女医師を脅迫して架空の検死記録を捏造させた。これによって、無実の天海一誠を逮捕する羽目になった狩魔は公判に苦戦する事となり、敗訴を避けて無敗記録を守る為に、被告人への恐喝まがいの自白強要と証拠品捏造という非常手段に追い込まれた。そしてそれを御剣信に暴露させる事で、不正を犯した検事に公正に罰を与えるという名目で、狩魔にダメージを与える為に処罰を下したというのが、IS-7号事件の一連の裁判の真相である(狩魔自身は最後までこの事実は知らなかった模様)。

その結果、冤罪で19年もの間留置所で無実の人間が拘留されただけでなく、狩魔豪御剣信の因縁を生み出し、多くのキャラクターの運命を捻じ曲げてしまった「DL-6号事件」の勃発に結び付いてしまった。故にこの男こそが「逆転裁判シリーズ」の諸悪の根源の1人なのである。


ただし、能力がある人間を求めていたのは確かなようで、御剣怜侍に対しても能力を高く評価している。実際に御剣に対しては、籠目つばさ殺害について万才が望む幕引きを受け入れるなら、検事審査会にポストを用意するとも誘惑している。また、前述した伊丹医師の記録捏造の件を脅迫材料にして、伊丹医師の孫である看護師・武藤瞳子を脅して自身の共犯者に仕立て上げていた。


こういった姿勢は実の息子である一柳弓彦に対しても一切変わらず、息子の事は本心では自らの力を上げる為の道具としてしか見ていない(自分のお気に入りのトロフィーにかけるような愛着を向けていたのだと思われる)。その為、自らの権力で彼を実力に伴わない環境に放り込んで、無理矢理「天才検事」に仕立て上げた挙げ句、いざとなったら「使えない駒」呼ばわりして切り捨てている。これらの事を平然と暴露した際には、父親の為に頑張っていた弓彦の姿を傍で見てきた水鏡秤を初め、御剣や狩魔冥をも激怒させた(それを暴露した理由も、自身に不利な事実を知っている弓彦を、その場から追い払う為というこれまた身勝手なものである)。

  • それ故、狩魔冥にも「弓彦がかわいそう」とコメントされ、水鏡秤にも「自分の息子を何だと思ってるのですか!」と突っ込まれた。しかもその答えは「使い勝手の悪い駒」だと思ってるとの事。御剣に「父親としても検事としてもどこまでも極悪」とまとめられた。

というかこんな奴から、よくあんな純粋な息子が生まれてきたものである。


4話では最終的に、籠目弁護士殺害の件が暴かれて逮捕・拘留されるものの、その前に既に証拠品を隠蔽しており、5話では水鏡秤裁判官の息子の相沢詩紋を部下に誘拐させて、彼女を脅迫する事でマリーと自身を無罪にしようとする。しかし実際は、部下達は人違いでよりによって息子の弓彦を誘拐してしまっていた(詩紋自身は本作の黒幕によって事前に誘拐されており、万才のそれとは逆に「有罪にしなければ詩紋の命はない」という脅迫をおこなっていた)。

そして、最終的には父への依存を完全に捨てて、本当の意味で検事として歩み出した息子の手でゴミ山に捨てたはずの証拠品を単身で見つけ出されて突き付けられ、恐喝の件や証拠隠滅の件を立証されて引導を渡される。


実は上記の弁護士殺害事件も、全て彼に復讐を目論む黒幕が仕組んだものであり、黒幕の思惑通りにその罪を御剣に暴かれた彼は、その後はSS-5号事件の真相やその死体遺棄の件など、様々な余罪を次々と暴かれ続け、さらには遺言状や詩紋の存在、そして自身が隠蔽しようとした本物の王大統領の遺骨という決定的な証拠を発見された事で、大統領暗殺という自身の過去最大の犯罪を完全に暴かれてしまい、皮肉にも自分自身が完全に社会的に抹消されるという末路を辿る事になった。


暴かれた数々の罪状の内容の悪質さ(国家要人の暗殺や当時年齢二桁入ったか入ってないかであろう少年を追い詰め続けるといった所業)を考えれば、その後はマリー共々死刑台送りになったと思われる。


胸に付けている大量の検事バッジは、処分して始末してきた検事達から剥奪してきた戦利品。

一番下の行が1箇所開いているが、そこに御剣の物を留める予定だったのだろう、とはスタッフの談である。そうならなくて本当に良かったと思わせる。


また年齢から計算すると、狩魔豪並びに巌徒海慈とは同期という事になる。あんなのが3人もいた当時の法曹界を思うと恐ろしすぎる。ただし、検事という自らの仕事には高いプライドを持っていた狩魔や、昔は真っ当かつ優秀な刑事だった巌徒に対して、こいつは最初から自分の権力欲と保身でしか動いていないので、この2人よりなお質が悪く輪をかけて酷い(むしろ巌徒が権力に走ってしまったのは、こいつや狩魔に何かをされたせいではないかという考察もある)。

その為、真相を立証された後は潔く罪を認めたこの2人とは対照的に、こいつの方は最後まで無駄な悪あがきを続けていた(弓彦から潔く罪を認めるよう促されても聞く耳を持たなかった)。


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