声:三宅健太(ドラマCD版)
概要及び経歴
『逆転検事』シリーズのメインキャラクターの1人。『検事』シリーズにおける主人公・御剣怜侍の『検事1』でのライバルを担う。年齢27歳。
アジアの小国『西鳳民国』出身者にして『国際警察』の捜査官。『西鳳民国』の警察一族「狼家」の当主にして国際警察でナンバーワンの検挙率を誇るエリート捜査官。
先祖である狼子が4000年前にまとめた「逮捕学」を記した巻物を持ち歩いており、時々「狼子、曰く!」と巻物を開いて内容の一部を読み上げることがある。
検事嫌いの狼(『逆転検事』)
第3話『さらわれる逆転』で初登場。
初登場時の「みんなが一番だ!そうだろ?」という台詞や、彼が「異議あり!」の代わりに使う台詞「アマいな!」に惚れたプレイヤーは多いだろう。
X字型の変わった形のサングラスをかけている時もある。
捜査の際には大勢の部下を引き連れ、その人海戦術で犯人を追いつめることを得意としており、犯人検挙のためなら多少強引な手段に訴えることも辞さないなど、その風貌に恥じない剛毅な性格。
しかしながら、非常に責任感が強く部下思いであるため部下達からは大変慕われており、彼らからは「師父」と呼ばれ尊敬されている。
なお、実在の『国際警察』こと『国際刑事警察機構』は各国警察の連絡機関に過ぎず犯人逮捕の権限等は持っていないのだが、本作中での『国際警察』は逮捕権を始めとして強い権限を持っている設定の模様。
初登場時は検事を毛嫌いし、御剣怜侍らに対して厳しい態度をとることも多かったが、これは証拠品の捏造や隠ぺいによって狼家の権威と名誉を失墜させた法廷や検事というものを信用できなくなっていたためである。
だが、御剣や一条美雲らと行動を共にしていく内に、検事に対する考えや認識を徐々に改めていく。
一匹狼、奔走(『逆転検事2』)
前作と打って変わって一匹狼となり、独自に12年前のSS-5号事件を調べている。
ついでに単独で捜査してるのは前作の捜査の一部に不正(おそらく側近の彼女のせい)があり、その責任を取ってチームを解散した。
しかし、第5話で大統領が殺害事件が起きると、捜査をそっちに切り替える。被害者の王帝君が自国の大統領で、過去に家族間で繋がりがあった相手のため、事件解決に強いモチベーションをもって挑むこととなる。
余談
ダメージモーションが「なんでやねん!」のポーズに見えなくもないが、これは『西鳳民国』の伝統武術の構えであり(現実の中国拳法やシラットにも似た構えがある)、スタッフ曰く「虎狼死家左々右エ門と並ぶ逆転シリーズ最強クラスの実力の持ち主」らしく、作中では狩魔冥のムチを素手で受け止めたこともある。
作中の言動や行動からあまり知力は高くないのでは…?とあんまりと言えばあんまりな評価を受けている。とは言え実際捜査力は兎も角、推理力に関しては逆転シリーズの中でも高い方ではない。ただし、チームの結束力は強いので、チーム全体での捜査能力が結果として彼の捜査能力を引き上げている可能性は高い。
しかし、ラスボスに捜査許可を貰うためにある人物をわざと犯人に仕立て上げ、それを証明するために現場に立ち入らせようとするなど、とっさに機転の利く場面はあるため、知力や推理力はともかく、頭が悪いとは決して言い切れない。
また、逆転検事2では、大統領殺害と12年前のSS-5号事件の調査の際、御剣と違い余計な事件の捜査に関わっていないので、本作では良い意味で相手の事情を汲まずにガンガン切り込む姿勢が、結果的に御剣との連携として働き、その人望から少なからず彼に協力を申し出る元部下の存在もあり、事件解決に大きく貢献することとなる。
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狼一族衰退の真相
事の始まりは12年前のSS-5号事件の発生が一族衰退の原因であったSS-5号事件とは西鳳民国大統領王帝君が誘拐され、それを目撃したジャーナリスト亀井隆二の殺人事件である。士龍の父で王と深い親交があった当時のボディーガードのリーダーである狼大龍は独自に捜査し、今の王帝君は影武者であり、本物はすでに死亡してる事とそれを当時の担当検事の一柳万才によって揉み消されたことを知る。しかし、西鳳民国で絶大な支持を得てる大統領が既に死亡してる事を公表すれば国全体の衰退につながる事を恐れた大龍はそれを墓まで持っていくことにした。しかし、12年の年月が流れ、その影武者もとある凶悪な犯罪者によって殺害されてしまい、なし崩し的に王と日本人外交官との間に生まれた隠し子の存在と本物の王帝君の死が明らかになる。