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狩魔豪

かるまごう

「狩魔豪」とは、ゲーム『逆転裁判』及び『逆転検事』シリーズに登場するキャラクターである。
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概要

CV:杉森雅和(ゲーム)、大塚明夫(アニメ)、武虎(特別法廷)
実写映画版:石橋凌

初登場は『逆転裁判』第4話。当時65歳。
御剣怜侍の師であり、狩魔冥の父。
冥の上にもう一人娘がいるらしく、そちらは既に結婚しており、子供もいる。
杖を所持しているが、初代や法廷に立つ時は使わず、後の逆転検事2などの作品や公式イラストでは杖を持ち歩き、地面に打ち付けたり、人前で突きつけたりもする。

検事に就任して以来、40年の無敗記録を今なお更新し続ける検事局の生ける伝説。
狩魔の掟「狩魔はカンペキをもってよしとする」の体現者であり、その姿勢と派手な服装は弟子と娘にしっかり受け継がれている。
御剣が言った「私の10倍(直後に20倍に変更)タチが悪い」という言葉の通り、御剣以上の証拠隠滅と証言操作、関係者への根回しなどで成歩堂龍一に付け入る隙を与えない。
・・・のだが、「3分で終わらせてやる」と豪語したにも関わらず3分以上経ってしまったことに喚いたり、自分のキャッシュカードの暗証番号に「4649(ヨロシクの語呂合わせ)」を付け(海外版では「0001(ナンバーワンだから)」)、しかもそれを大勢の前でバラすという大ボケをかましたりすることも。

そんな彼も家族にはかなりの愛情を持っているようで、孫を溺愛している他(前述の冥の上にいる娘の子供)、『逆転検事2』では妻の料理上手を自慢している。御剣の父御剣信弁護士とは「IS-7号事件」において浅からぬ因縁がある。それでも「DL6号事件」で父親を亡くし、検事を志望した御剣を弟子として引き取り、手塩をかけて育てたが・・・。

なお、御剣をはじめ『逆転裁判』シリーズに登場する殆どの検事たちが検事バッジを身に着けていないのは、豪が「バッジは身に着けるのではなくポケットにしまっておくのがオシャレである」と検事局の検事たちに指導したためである・・・が、本当のところは「服に穴を開けるのが嫌だから」らしい。

名前の由来は、仏教用語の「カルマ」から。

実写映画版における彼は完璧な検事であると同時に不正とは無縁のクリーンな検事としての評判を得ているという設定になっており、不正ギリギリの手段を使って勝訴した御剣をたしなめる場面もあった。

テレビアニメ版では原作エピソードに先駆ける形で『逆転姉妹』や『逆転のトノサマン』にも顔見せ程度に登場している。アニメオリジナルエピソード『逆転の約束』では父を亡くし孤児となった幼い御剣を引き取る場面も直接描かれている。
原作ゲームと比べ『不器用だが家族に対しては深い愛情を持っている』という一面が強調されており、裁判後に傍聴に来ていた幼い冥と御剣を引き連れてショッピングモールへ買い物に出かけ、パンケーキや人形を買い与えるなど、家族想いの心優しい人物として描かれている(なお、原作ゲームで何度も言及のある妻に関しては家庭内でも描写がない)。
生前の御剣信が狩魔検事を「検事局にスゴい奴がいる」「敵ではなく、お互いに真実を追い求めて闘う仲間」と評していた他、狩魔も御剣の前で御剣信の実力を褒め称えるシーンがあり、アニメ版の御剣は犯罪者に対する憎悪や復讐心よりも狩魔検事の実力や人柄に惹かれて検事を志したという面が強い。

パチンコメーカー平和のCR逆転裁判ではSP裁判リーチにて検事メンバーの構成上、『3』の「逆転のレシピ」にて狩魔検事が担当検事となっている。
パラレルワールド設定と解釈しておこう。

関連イラスト

狩魔豪
冥さん宅のお父様



関連タグ

逆転裁判・逆転検事シリーズキャラクター一覧
逆転裁判
御剣怜侍
狩魔冥


ネタバレ



以下に重大なネタバレあり


























実は「DL6号事件」の真犯人。すなわち御剣の父親を殺害した張本人である。


事の発端は、「検事2」で語られた「IS-7号事件」の裁判でのこと。
検事に就任してから今まで無敗にして完璧な記録を保ってきた狩魔だったが、「IS-7号事件」の裁判で被告人の天海一誠の弁護士であった御剣信に不正な証拠の使用を指摘され、裁判後に当時の検事局長だった一柳万才から処分を言い渡された。
勝訴こそしたものの、今まで完璧だった自分の経歴に初めて「処分」という汚点が刻まれ、完璧主義者だった狩魔に大きなショックを与えた。

ショックのあまり正気を失っていた狩魔が我を取り戻した時、裁判所は地震の影響で停電になっていた。壁伝いで歩いてエレベーターの前に辿り着いたとき、中で法廷係官の灰根高太郎と御剣弁護士が言い争っていた。争いに居合わせた御剣弁護士の息子、御剣怜侍は2人を止めようとして灰音からこぼれ落ちた拳銃を投げつけるのだが、その時拳銃が暴発し、弾丸はエレベーターの窓ガラスを貫通してエレベーターの外にいた狩魔の右肩を撃ち抜いた。
焼けつくような肩の痛みの中、電気が復旧してエレベーターの扉が開く。狩魔の前に現れたのは、灰音や御剣少年と同様に気を失っていた憎き弁護士と、床に転がっている拳銃。運命の導きだと思いながら、狩魔は拳銃を拾い、御剣信の心臓に向かって発砲した。

憎い弁護士の息子である御剣を弟子として引き取った理由は明かされていないが、自分の肩に傷を刻んだ御剣のことも憎んでいたのは間違いないようで、「DL6号事件」の時効寸前に御剣を父親殺しの犯人に仕立て上げることで、御剣親子への復讐を遂げようとしていた。
しかし、成歩堂龍一綾里真宵によって逆に自分が「DL6号事件」の真犯人であるという決定的な証拠を押さえられてしまい、最終的に御剣信を殺害したことを認め、時効ぎりぎりで逮捕。後に死刑が執行されたようで、「逆転裁判3」の時点では既に亡くなっている。
逮捕の際、ゲームにおいては最後まで堂々とした態度を崩さず早急に裁判長に判決を下すよう促しているが、テレビアニメ版においては激しく動揺した後に憔悴した状態で事件の真相を話した後に成歩堂の言葉で完全に崩れ落ちたところを係官たちに取り押さえられる形になっている。

真相を知った後の御剣は、豪の事は父親を殺した上に自分を15年間悪夢に悩ませていた張本人として憎みつつも、同時に検事としての在り方を教えてくれた恩師として尊敬する気持ちも絡み合っている様子で、本人も豪に対する自分の感情は「どう表現してもウソになる」と語っている。

また、逆転裁判1~3の主要人物たちの殆どは、直接的であれ間接的であれ豪が引き起こした「DL6号事件」の影響を受けており、彼らの運命を大きく狂わせる事となった。
事件解決後もその影響は本編に暗い影を落としており、最終的に「逆転裁判3」の最終話までもつれ込む事となり、全ての始まりとなる「IS-7号事件」が真の解決を見るには更に「逆転検事2」第3話まで待つ事になる。狩魔豪本人は1作目のラストでストーリーから退場するものの、それでも彼の起こした事件が後々のエピソードにももつれこんでいる辺り、シリーズ最初のラスボスということもあって存在感は絶大だったといえる。

テレビアニメ版においては「御剣信と同時に御剣のことも憎んでいる」という設定は削除されている。
当初は幼い御剣を引き取った理由が自分でも分からず、三年を共に過ごした後一度は児童養護施設に預けようとするも、冥と御剣と共に訪れたショッピングモールで報奨金目当てに不正に迷い犬を連れ去ろうとする大人を糾弾する御剣の姿を見て「罪滅ぼしや罪悪感などではなく、己が手にかけた男の子どもがどのような道を歩むのか見届けるのが自分の宿命である」と悟ったからであると自覚する。
前述した逮捕時の態度と併せ、原作ゲームに比べると人間味があり情に深い設定になっている。

実写映画版ではクリーンな表向きのイメージとは反対に陰で数々の不正に手を染めていたばかりか一連の事件を操っていた黒幕という設定になっており、「DL6号事件」の経緯が大きく変更されている。
この映画では本編の15年前に行われたある裁判において拳銃線条痕のデータを改ざんする事で勝訴を勝ち取った豪であったが、この裁判に弁護人として出席した御剣信が証拠品の拳銃に不審な点があることに気づいてしまったために彼を尾行。そして証拠品倉庫に侵入して拳銃を調べようとした信がそれを制止しようとした法廷係官の灰音高太郎と乱闘になった混乱に乗じてその拳銃で信を射殺した。
その後捜査に行き詰った警察が原作ゲーム同様霊媒に頼ることになるのだが、この事をフリーの雑誌記者である小中大に暴露され、霊媒を行っていた綾里舞子が失踪したことと事件の容疑者であった灰音高太郎が事件当時過労による心神喪失状態にあったと弁護人の生倉雪夫が主張したことで真相は有耶無耶にされていた。
実はこの映画版における小中大が豪の手先であり、小中は15年後の映画本編にて綾里千尋がDL6号事件の真相に近づいたことで豪の指示により千尋を殺害するが、成歩堂と霊として戻ってきた千尋により彼女を殺害した犯人であることを暴かれて逮捕されてしまう。
そして豪は原作ゲーム同様生倉を灰音に殺害させてその罪を御剣に擦り付け、さらには小中が法廷で証言できないように口封じとして留置場での食事に毒を盛って殺害した。
しかし、最終的には成歩堂によって事件の真相を暴かれたばかりか15年前の裁判で提出した線条痕のデータがDL6号事件で同一とされる拳銃から撃たれた銃弾と一致しない事、すなわちデータに改ざんがあった事さえも立証されて逮捕された。

日本有数の敏腕検事として、各方面に多大な影響力を有していた豪の不正発覚と逮捕は法曹界に衝撃を与え、日本における狩魔一族の名声は地に墜ち(狩魔冥は元々アメリカの検事として活動していたため、余り影響を受けなかった)、検事局長を含む多くの狩魔シンパが告発・更迭されるなど、検事局に一大疑獄を巻き起こす事態にまで発展した。
豪の弟子として深い関係を持っていた怜侍もこの煽りを受け、一時法曹界の表舞台から姿を消す羽目になってしまった。

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