遠き異国の地で、
再び家族に会うこと叶わず
命散らすは心残りあれど、
我が道に後悔の文字はなし。
解説
ゲーム『大逆転裁判2』第3話《未来科学と亡霊の帰還》終盤に顔が登場。第4話《ねじれた男と最後の挨拶》で名前が判明。通称・ゲンシン。作中では故人。
かつて大日本帝国の刑事として、大英帝国へ留学していた。
容姿
口髭を生やし、白い紐で後ろの髪を結んだような髪型をしている。
名刀《狩魔》を腰に据えて持ち歩き、“左手”の薬指には“思い出の品”と称した大きな《指輪》をつけていた模様。
性格
礼儀正しく、穏やかで、仕事は細やかで極めて精確である、と評される東洋の精神とともに、《騎士》にも通じる高潔な精神を持つとされていた。
また、打算なく、真実を求める者の“目”を持っていたとも評され、同じ目を持つ日本人留学生・成歩堂龍ノ介から玄真を思い出す場面も見られる。
人間関係
- 家族構成
亜双義一真とは父子の関係にある。16年前‥‥英国留学出発の前日に《写真》を撮影したことが、2人の最後の思い出として語られている。
- 交友関係
御琴羽悠仁や慈獄政士郎とは古いつきあいだったとされており、留学時は彼らとともに大英帝国へ訪れていた。
大英帝国では、クリムト・バンジークス検事との交友関係が語られ、“相棒”としてともに捜査をしていたとされている。
活躍
16年前、大日本帝国の最初の司法留学生として大英帝国・倫敦を訪れ、《倫敦警視庁》で捜査術を学んでいた。
しかし10年前、名刀《狩魔》をはじめとする遺品とともに、日本へ帰還した御琴羽悠仁から、大英帝国で“病死”したことが伝えられる。
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以下、ネタバレ
“病死”したというのはウソであり、本当の死因は、
英国犯罪史に、忘れられぬ爪痕を刻んだ殺人鬼《プロフェッサー》として逮捕され、《極秘裁判》にて処刑が言い渡されたこと
にある。
- 周囲の反応
日本と英国の関係の悪化を避けるという目的から、裁判から処刑まで“極秘”の中で進められており、真相を知る人物は、ごく少数の関係者に限られている。
事件によって家族を失ったことで、その憎しみを表す人物もおり、特に兄・クリムトを《殺人鬼》に奪われたバロック・バンジークスは、かつて絶対の信頼を寄せた《日本人》が裏切ったとして、長きにわたって苦しむこととなる。
一方、玄真の人柄から《有罪判決》に疑問を抱く人物も一定数存在しており、日本にいる息子・亜双義一真は、父を《殺人鬼》として憎む人物からの手紙によって、父の《真実》を確かめるべく、英国留学を所望するようになっていった。
- 脱獄
《プロフェッサー》として玄真に“処刑”が言い渡されるウラで、英国司法側は《取引き》を持ちかけて、玄真に刑務所からの“脱獄”を約束。大法廷での表面上の“沈黙”をもって、玄真の大胆な《脱獄計画》が密かに進行していた。
玄真は自身の特殊な立場を利用して、英国司法を崩壊させうる《巨大な秘密》を“文書”という形で独房に持ちこんで握っており、その“文書”を最後の《武器》として利用して、《取引き》を行ったとされている。
本来、そのような“取引き”をもっとも嫌うとされていた玄真だったが、英国の司法側のハート・ヴォルテックスに日本にいる息子の存在をチラつかされると、その“取引き”にうなずいて、彼らに協力することを約束してしまった模様。
しかし、最終的に司法側に裏切られて玄真は死亡。《プロフェッサー》の“処刑”を装って《棺桶》に息を潜め、収監されていた《バークリー刑務所》から《ロウゲート墓地》まで運ばれて埋葬されたところを、ヴォルテックス他協力者によって掘り起こされる手筈だったようだが、予想外の事態が発生したとして、掘り起こされたところをライフルで“射殺”されるという結果に終わってしまった。
- 最後の願い
自身の死を前にしていたクリムト・バンジークスから、“最後の願い”を託されたことについても語られる。
その願いは処刑の前日、玄真とその親友・御琴羽悠仁との独房での最後の面会の際に人知れず託され、作中にて、願いを聞き入れて奔走する御琴羽の様子が描かれることとなる。