概要
ゲーム『大逆転裁判2』に収録されている3番目のエピソード。
《倫敦万国博覧会》という巨大な舞台ならではの事件について、その真相に迫っていく様子を描いていく。
さらに今回は、シリーズにおけるキーワード‥‥《プロフェッサー》が初登場。検事・バロック・バンジークスの過去に踏み込みつつ、そのウラで発生した大事件の封印にも手をかけることとなる。
事件内容
- 事件現場‥‥万博実験会場
公開して間もない《倫敦万国博覧会》が事件の舞台となる。
- 事件発生日時‥‥10月21日
裁判は、同月23,4日にかけて行われる。
- 状況
事件は公開実験の最中、大勢の観客に見守られながら発生。被害者は、心臓を《ねじ回し》で刺し貫かれて死亡。さらに、落下による衝撃も確認されている。
関連情報
- 公開実験
実験の内容は、《超電気式瞬間移動》なる技術について。
実験会場の舞台から万博の《水晶塔》へ、人間1名を転送する手筈となっていたが、実験の最中に実験装置が爆発。転送するはずの人間は会場の舞台から消失を遂げ、《水晶塔》にて遺体となって発見されることとなった。
実験装置は科学者の“理論”を守るための新しい制度《科学技術保護特例》によって、捜査に制限がかけられることとなる。
- 蝋人形誘拐事件
今回の事件より数日前、見せ物小屋《マダム・ローザイクの館》にて、ひときわ人気を集める蝋人形が消失するという事件が発生。持ち去った犯人は《身代金》の要求を示しており、その旨が脅迫状にて記されている。
- 《プロフェッサー》事件
10年前に倫敦中を震撼させた連続殺人事件。
6月17日午前零時、殺人鬼《プロフェッサー》は絞首刑に処されて死亡したとされているが、埋蔵された《ロウゲート墓地》にて、死刑囚が墓穴から蘇る様子が目撃されたとして、《蘇った死刑囚》の怪談が倫敦市民の間で語られるようになる。
誘拐された蝋人形は、この事件を元にして制作されたものとなっている。
関係者
担当弁護士。
前作での失態によって、“弁護士の資格の停止”の処分が下されていたが、本エピソードにて復帰。今回の事件において、半年ぶりの法廷へ臨む。
父の渡英に先駆けて大日本帝国より渡英。1日目の法廷終盤にて、成歩堂との再会を果たし、以降、成歩堂の横に立って彼を支える。
被告人。科学者。
『超電気式・瞬間移動技術』の公開実験の責任者であるとして、大爆発の一件の後に身柄を拘束され、《殺人》の容疑をかけられてしまう。
担当検事。
被告人との縁あって、今回の事件を担当する。
担当検事を補佐する。
被害者。投資家。
被告人の研究への出資や、舞台上での公開実験の協力につとめていた。
前話からおなじみの英国裁判長。
陪審員
- 1号
英国紳士。新聞紙を手に審理へ臨む。
- 2号
夫人。見えない関係にはゾクゾクする様子。
- 3号
魔術師。手品の原理に通ずる。
- 4号
王立科学協会所属の博士。被告人の技術は実現不可能だと否定的に語る。
- 5号
その都度トウモロコシをかじる。トウモロコシのことしかわからない。
- 6号
おつかれな老警察官。ムカシの良さをその都度語る。
証人
担当刑事。事件の説明を行う。
事件捜査の他、実験の立会人も務める。
- ルンバ・マルマッチ
遊覧気球の“興行主”。
肥満体型に、青い衣服や気球の被り物を身につけ、右手には風船を複数個持っている。
実験会場に浮かべていた気球の1つから事件を目撃。
- ボヘミアの少年ゴッツ
フルネームがヴィルヘルム・ゴッツライヒ・ジギスモンド・オルムシュタイン。
ボヘミアの王族の血をひいた、高貴な少年。身分を隠して、“お忍び”で倫敦万博の見物に来た模様。
気球から事件を目撃した他、公開実験中の様子を撮影している。
見習い刑事としては、成歩堂と初対面。
万博の警備と称して気球に乗り、事件を目撃したとして、気球に乗っていた上記2人とともに証言台に立つ。
機械技師。
公開実験の実験装置を製作したとして証言。
蝋人形師。見せ物小屋《マダム・ローザイクの館》の女主人。
自身の蝋人形館から誘拐された蝋人形と、事件とのつながりを検証すべく、証人喚問の手配が行われる。
監察医局長。《科学式捜査班》班長。
事件における《科学式捜査班》の動向について証言。
その他
名探偵。
家賃等の金銭的問題により、ローザイクの館にて、“一日蝋人形”として働いていたところ、ローザイクから依頼を受けて、蝋人形誘拐事件の捜査に臨む。
寿沙都が倫敦に到着するまでの間、成歩堂の事件捜査に同行する。
倫敦万博公開による多忙の中、自身の執務室に現れた成歩堂に対して、弁護の解禁を言い渡し、今回の事件の弁護を提案する。
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