ジーナ・レストレード
じーなれすとれーど
『大逆転裁判』のシリーズ1作目、第3話から登場。初登場時17歳。通称・ジーナ。
初登場時は、人が集まるところに身を潜めて他人のサイフを失敬する‥‥いわゆる“スリ”の少女であったが、『大逆転裁判2』では、原作『シャーロック・ホームズ』シリーズのレストレード警部のように、刑事の道を進み始める。
デザイナーのイメージ上では、身長は160cm程度。作中に登場する彼女の人相書きには、『身長、5.2フィート』と記されている。髪は金髪。
スリ時代の服装は、身にまとう緑色の帽子とチョッキ、青い鞄、白のポロシャツが全体的にボロボロに薄汚れており、ボーイッシュで貧しい雰囲気を感じさせる。
一方、見習い刑事となった『2』では、刑事らしさを思わせる緑色のコートをまとって、小綺麗な容姿となっている。
スリ
スリ時代の頃は、毎日道行くヒトのサイフをスリ盗って生活しており、“玄人(プロ)”として、自分の指先にイノチをかけていると語る。
基本的にサイフをスリ盗ることが多いが、サイフ以外のものをかっぱらって、質屋に質草として持っていくこともある。
- 煙幕弾砲・試作器(スモークランチャー・プロトタイプ)
スリ盗った鞄に入っていたブッソウなシロモノ。モタモタと煙幕弾を詰めて構えては、誰かに向けてぶっ放す様子が度々確認できる。
スリ盗ったものではあったが、後に持ち主と話し合い、正式に彼女のものとなった。
刑事
『2』では、“スリ”のままでいてはダメだとして《倫敦警視庁》の見習い刑事となる。『あの名探偵も認める、名刑事』として、『レストレード警部』を自称している。
彼女が刑事になるウラでは、その名探偵・ホームズも一枚噛んでおり、彼を通じて、《警視庁》のトバイアス・グレグソン刑事に面倒を見るように“お願い”していたという。
- 犬
刑事になるにあたり、『相棒の自称警察犬1号』と称して、イヌを連れるようになった。通称・トビー。
ジーナとおそろいのスカーフを巻いており、テディベア感のある黒くてちょっとかわいい子犬となっている。
イーストエンドにて捨てられていたところを見つけて、『トビー警部補』として任命されたとのこと。
作中では、独逸の市警察における警察犬の正式な採用が語られており、トビーもまた、ハナをきかせてハンニンを追いかける活躍が期待されている。
- イーストエンド
ジーナが住んでいる地区。最下層の労働者、移民などが住むスラム街。はじめから両親のいない彼女が、生まれてすぐに両親に捨てられて同じ境遇にあるコドモたちと、路地裏に集まって助け合いながら暮らしている。
大きくなったら、年下の子たちのメンドウを見ることになっており、ジーナ自身もスリ盗って稼いだおカネをコドモたちのゴハンに当てている。
路地裏では、“ねつ造”や“脅迫”、“偽証”といった《暗黒》の一面を見ることも多く、その経験からオトナに対して嫌悪を示し、裏切られる恐怖から誰かを信じることに臆病になる様子も見られる。
上述した《煙幕弾砲・試作器》の発明者であり、スリ盗られた一件を経て“トモダチ”の関係になった。
いなくなってしまったアイリスのパパを探し出す、という約束を交わす‥‥等、後にジーナが刑事を目指すキッカケにもなっている。
彼女を通じて、ホームズや成歩堂龍ノ介一行との縁も構成されており、オトナなんて信じないと言いながらも、彼らをココロのどこかで頼りにしようとする一面も見られる。
『2』で刑事になったジーナの面倒を見ている。ホームズに脅されるような形とはいえ、ちょうどいい後継者ができたとして、色々なことを教えて目をかけている。
アタマが固いとしてモメゴトを起こす様子も見られるが、彼女から“ボス”と呼ばれて慕われる‥‥等、彼女に対して真摯に向き合っていたことがうかがえる。
第3話《疾走する密室の冒險》で初登場。コゼニー・メグンダルの裁判にて、事件現場の《乗合馬車》に隠れ潜んでいた証人として、裁判の結末に大きな影響を与える。
しかし、その2ヶ月後‥‥第5話《語られない物語の冒險》にて、その裁判で“偽証”を行うように、メグンダルに脅されていたことが判明。さらに、質屋で発生した殺人事件において、今度は彼女自身が“容疑者”として逮捕されてしまい、日頃の行いの悪さも合わせて、絶望的な状況に追い込まれてしまう。
何も知らずにメグンダルを弁護した成歩堂龍ノ介に対して、自分が許されざる大ウソつきであるからと拒絶する態度を示すジーナであったが、成歩堂は何があっても彼女を信じると決意。彼女の弁護士として彼女の裁判に臨み、長い審理の中で彼女の“無実”を信じ続けた末に、それを見事に立証してみせた。
閉廷後には、最後まで信じてくれた成歩堂に『ありがとう』とヒトコト伝えて、笑顔で去っていった。
大逆転裁判2
第3話《未来科学と亡霊の帰還》から、《倫敦警視庁》の見習い刑事として登場し、捜査を行う。
作中では、周囲の“ウソ”に嫌気がさして、スリに戻るという考えが頭をよぎることもあるが、最終的に、ボス‥‥トバイアス・グレグソンの刑事魂を継ぐことを目指す様子が描かれる。
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