ホレイショよ。この世には、おまえの
哲学では計り知れぬことが多々あるのだ。
概要
「大逆転裁判2」第2話に登場。31歳。
前作第4話でも少しだけ登場している。
ノッポでピンク色の舞台衣装を着た"役者くずれ"。珍妙な動きで踊りながら、道化のような身振りで話す男。度々シェークスピアの作品の言葉を呟く。
ホームズ曰く、「ミスター・ハーレキン」。
3カ月ほど前からガリデブ家の1階に住んでおり、1週間前から同じ下宿の2階に住んでいる夏目漱石とは隣人のような関係である。
派手な恰好とは裏腹に食事は1日に1回というほどのソーゼツな貧乏人で、彼の部屋には舞台衣装以外何もなく、捜査中に餓死したネズミが見つかったという。自分のことを高潔で華麗で可憐で無類の正直者で天使と称しているが、かつてケチな詐欺で捕まって刑務所にいた前科がある。作中ではさらに瓦斯泥棒の疑いまでかけられている。
事件当夜、部屋に漱石を招き入れ、漱石が持ってきた熱い紅茶を飲みながら「ロミオとジュリエット、どっちが強い?」という議題で激論を繰り広げていたのだが、漱石が自分の部屋に戻った後、遅効性の猛毒「ストリキニーネ」による殺人未遂の被害に遭う。
幸い、致死量に満たなかったため一命を取り留め、成歩堂たちが部屋を調べている最中に意識を取り戻す。その後は漱石を毒殺未遂の犯人として告発すべく証言台に立つ。
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以下、第2話ネタバレ注意
第2話の毒殺未遂事件が発生する1カ月前、"呪われた下宿の怪死事件"にてダンカン・ロスを殺害した真犯人。
当時、死因は古くなっていた瓦斯管が瓦斯漏れを起こし、瓦斯中毒で死んだという事故によるものと思われていたが、瓦斯漏れはペテンシーが故意に起こしたものであると成歩堂から告発を受ける。
大家ガリデブの屋敷中の部屋は全て、1本の瓦斯管で繋がっているため、瓦斯洋燈を繋ぐ瓦斯管に口を付けて、強く息を吹きかければ、瓦斯の流れを一時的に止めることができる。その構造を悪用して、瓦斯熱器を使用して就寝している瞬間を狙い、部屋の使用中の瓦斯熱器を止め、瓦斯漏れを故意に起こして殺害を決行した。
動機は下宿部屋に隠してある1000ポンドの宝飾品を手に入れるためである。
刑務所に収監されていたとき、死刑囚セルデンが病死し、その最後を看取ったのだが、そのときに彼からお宝をかつてのアジト、大家ガリデブの2階の下宿部屋に隠していると教わり、それを開くためのカギをゆずり受けた。しかし、セルデンの死から3日後、大家ガリデブの下宿を訪ねたときには、その隠し場所の部屋は既に借り手がついていて、宝を探すことができなくなっていた。その借り手こそがダンカンであり、その邪魔者を追い出すために、先述の方法で殺害を実行した。
しかし、殺害された直後すぐ、部屋の瓦斯管の取りかえ工事が行われたせいで、宝を探すことができなかった。工事の後も、3カ月分ほどの家賃がたまっていたせいで部屋を移動することができなかったうえに、せっかちな漱石が部屋を借りる契約を済ませてしまった。
そのため、もう一度先述の手口で瓦斯漏れを起こし、漱石を追い出そうとした。しかし、その手口を見抜いた真犯人によって、口を付ける瓦斯管に毒が塗られていたため、そこから毒が体内へ侵入、今回の毒殺未遂事件が発生した。
法廷で弁護側から告発を受けて大きく取り乱しつつも、異常ともいえる執念で罪を認めずに食い下がる。しかし、法廷に突如現れたホームズが目的の宝なら30分で見つけると宣言したことにより、目的を見失い罪を認めた。
なお、かなり巧妙に隠されていたらしく、宝の発見は1日かかったもよう。その宝を見たホームズは珍しく真剣な顔で、この事件を公表しないようにアイリスたちに口止めする。