「私どもの《館》は
気に入っていただけまして?」
人物
ゲーム『大逆転裁判2』第3話《未来科学と亡霊の帰還》に登場。26才。通称・ローザイク。蝋人形を作る蝋人形師。
容姿
『ハクがつく』という理由で“マダム”を名乗り、周囲からもそう呼ばれてはいるが、外見は実年齢とだいたい一致している模様。
朱髪のボブカットの後ろから長い髪を伸ばして、1本の三つ編みのように束ねられたかのような髪型に、大きな星の装飾がついたとんがり帽子を被り、全体的に魔女のイメージを感じさせる暗くアヤシイ雰囲気をまとっている。
活躍
第3話《未来科学と亡霊の帰還》にて、蝋人形誘拐事件の被害者として登場。殺人鬼《プロフェッサー》の蝋人形が盗まれたとして、シャーロック・ホームズへ事件の捜査を依頼する。
やがて、その《蝋人形》が倫敦万博で発生した科学実験爆発事件に関与しているという可能性から、《蝋人形》について証言するために裁判に出廷する。
職業
ローザイク一族と呼ばれる蝋人形師の家系において、“三代目”をつとめている。蝋人形館《マダム・ローザイクの館》の女主人という一面も確認できる。
ローザイク一族
精巧な蝋人形を作ることで名を馳せた蝋人形師の家系。
一族の蝋人形作りは彼女の祖母の代から行われていたようで、祖母は100年ほど前、仏蘭西革命の際に断頭台で命を散らせた王妃の蝋人形で名を上げた模様。
- 《極意》
一族の蝋人形製作において、蝋人形の顔の“カタ”はすべて、本人の顔からロウで直接取ることが絶対の《掟》とされており、常に“ホンモノ”を型どり、命を吹きこむための《極意》として代々伝わっている。
その“ホンモノ”のためならば、“狂気”を感じさせるほどの恐ろしい“執念”でどんな《手段》も使うとされており、上述の王妃の顔の“カタ”も、断頭台で処刑された直後にその顔から直接とって用意したという《伝説》が存在している。
蝋人形館《マダム・ローザイクの館》
ベーカー街の近くにある蝋人形の見せ物小屋。
館内では、世界的な歌姫や人気俳優、政治家といった著名人の蝋人形が展示されている。中には、残酷な事件を起こして処刑された犯人の蝋人形もあり、《恐怖の間》という部屋で、実際に発生した《事件》の様子がオソロシイ光景として再現されている。
- 評判
去年倫敦で開館して以来大盛況となっているが、中でも、悪趣味であっても刺激を好む倫敦市民によって、《恐怖の間》が圧倒的人気を誇っている。
最近では、《蝋人形》になることがある種の悪党としての『地位(ステイタス)』となることもある模様。
- 《プロフェッサー》
館の《特別展示室》では、10年前に倫敦を震撼させた“殺人鬼”‥‥《プロフェッサー》の蝋人形が展示されており、館内でひときわ人気を博している。
部屋の奥には、“死刑囚”として処刑されたはずの《プロフェッサー》が“鉄仮面”をつけた姿で荒涼とした墓場の暗い土の下から現れる様子が“見せ物”として展示されており、この光景は、当時の世間を騒がせた“蘇った死刑囚”の《ウワサ》をもとに、実際にその瞬間を目撃したと語った人物、イーノック・ドレッバーの取材協力等を経て作られたとのこと。
《プロフェッサー》の正体は“国家機密”として扱われているが、一族の《掟》に従って、彼女は墓に埋蔵される直前の“ホンモノ”から顔のカタをとっており、蝋人形の“鉄仮面”の下にはその“ホンモノ”の顔が再現されている。