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「“春風のようにサワヤカなアイツ”

  ‥‥ですからね、ボク。」


声:内匠靖明(アニメ版)

演:阿部祐二(実写映画版)

演:太田基裕(舞台版)


概要

逆転裁判2』第4話『さらば、逆転』に登場。年齢21才。身長182cm。通称オートロ。


英都プロダクション』所属の若手人気俳優。現在、最も人気の高いアクション・スターとされる。『大江戸戦士トノサマン・丙!』の主演を務めており、スタントシーンも全て自らこなしている。身体能力にも優れていて、趣味であるバイクのレースにも出場しては上位入賞している。バイク愛好家なので、私服は赤と白のバイクスーツを着用。豪邸の自宅リビングには「愛蔵品の真っ赤なバイク」を天井から吊り下げて飾っている。ワインとブランデーの愛好家で、自宅のワイン倉庫には大量のワインとブランデーが貯蔵されている。


高身長で細身の筋肉質の体を持った、個性的な茶髪のショートヘアの美青年。前髪は顔の右側を隠す程に長く、襟足も首全体を覆う程に長い点が特徴。どこか頼りなさそうで、掴み所の無い雰囲気を醸し出す優男。抜群の容姿と演技力、出世作にして、ラブストーリーを主軸とした『トノサマン・丙!』のイメージから女性人気が非常に高い。現在「春風のようにサワヤカなアイツ」というキャッチフレーズで売り出し中。


与えられた仕事は完璧にこなす、俳優としては優秀な人物だが、重度の優柔不断で大人しい性格の持ち主。些細な事でも何かにつけて「左手首に嵌めている、腕時計型の携帯電話」を通じて、誰かに相談しようとする癖がある。マネージャーは華宮霧緒で、業界内でも優秀な美人マネージャーとして有名。「常に冷静かつ的確にサポートしてくれる、彼女がいなければ王都楼は何も出来ない」とすら言われている。携帯電話を通じての相談事の相手も、霧緒の場合が多い。


名前が「煮干しと大トロ」で対比となっている人物・荷星三郎は同じ所属先かつトノサマン役の先輩に当たる。作中では先輩後輩である2人の絡みは見られない。荷星は王都楼の人気と実力を高く評価していて、先輩として後輩の躍進を誇らしく思っている。反面、悲しい事に王都楼は先輩の彼とは面識が無いのか、はたまた覚えていないのか、荷星について尋ねられると「誰それ?ファンクラブの人?」と冷淡な反応を示した。


同時期にデビューした『光映プロダクション』所属の人気俳優・藤見野イサオとは、険悪な敵対関係にある事で有名。藤見野が老け顔のせいで、そうは見えないが同い年であり、この他にも多くの共通点を持つ者同士、お互いに異常なまでのライバル意識を抱いていた。両者共にスキャンダルを防ぐ為、水面下では激しい争いを繰り広げているのが実情である。ただし「いつも僅かな差で、こちらが必ず勝利している」として、王都楼本人は興味が無い様に振る舞っている。


1人暮らしだが、オスのトラ猫の「シュウ」というペットを1匹飼っている。「逮捕されて留置所に勾留されている状況下」でも、愛猫の事はある程度は気に掛けている模様。シュウの名前の由来は、脚本家の巧舟が遊び心で自分と同じ名前を付けた事による。


第4話『さらば、逆転』で豪華ホテル『ホテル・バンドー・インペリアル』にて開催された一大イベントに出場。第3回『全日本ヒーロー・オブ・ヒーロー』という日本一の特撮ヒーローを決める、名誉ある大会でグランプリを授賞する。だが同ホテルで連動して同時開催された、授賞記念パーティーの夜、ライバルの藤見野イサオ殺害容疑で逮捕されてしまう。その翌日、留置所を訪問した成歩堂龍一に最初は乗り気でなかったが、彼の熱意に押されて弁護を依頼する。


「勾留されている身では他に頼れる相手がいないから」とドサクサに紛れて、只でさえ多忙な成歩堂に「自分の家に行ってシュウの餌やりをして欲しい」と頼んだりと、ちゃっかりした面も見せる。また携帯で留置所からピザを注文しようとするが、断られて当然の立場なのに「‥‥断りやがった」とピザ屋に毒づくという、普段は少し気弱にも見える、王都楼としては珍しい反応をした。


関連タグ

逆転裁判2 さらば、逆転























以下、第4話ネタバレ





















春風の様に爽やかな男のもう1つの顔

「初めまして‥‥弁護士クン。王都楼真悟だ」

「ひでェ弁護士だったぜ。‥‥ここまで暴かれちゃア、“春風のようにサワヤカ”なんて、お笑いグサだもんな!」


第4話での藤見野イサオの殺害の首謀者にして真犯人。『逆転裁判2』におけるラスボスに当たる。『逆転』シリーズのラスボスとしては珍しく「主要人物達の過去からの因縁」とは無関係の存在である。


豹変

OUTLAW

担当弁護士・成歩堂に「藤見野のホテルの控え室を盗撮していた理由」を追求された王都楼は、最大数である5つのサイコ・ロックを発動させて黙秘しようと図る。のらりくらりと追求をかわそうとするも、成歩堂が共犯者・虎狼死家左々右エ門の名前を口にし、彼の名刺代わりである『ピンクのサザエのカード』を突き付けられると激しく動揺。言い逃れが不可能となったと見るや、とうとう本性を現した。それまでの多少は嫌味ではあったが、基本的には大人しい良い子ぶっていた態度から激変。前髪をかき上げてオールバックに変化させ、4本の引っ掻き傷の痕が付いた右目を見せつけ、ヤクザに負けず劣らずの恐ろしい形相となって、残虐非道な本性を露わにする。そして突然、巨大なブランデーグラスを左手に持ち、醜悪な本心や狡猾な犯行の経緯を明らかにした。


顔の傷が付いた原因は不明。『2』の攻略本でのインタビューでは「何故、顔に傷が付いているのか」と質問された際、動揺して「何故それを!?まあ、爽やかに悪と戦った時にでも付いたと思ってくれれば良い」と焦りながらも言い繕う場面を披露した。この一幕や凶悪な本性からして「本人としては余り言いたくない事が原因」にも思える。


本性

他人に甘い顔を見せて、爽やかなイメージを振りまく裏では「他人はコキ使うもの。使い捨てである」「俺は誰も信じない」という、極めて酷薄で利己的な主義思想の持ち主。演技を始めとした様々な手練手管で、他人の心や行動を意のままに操る事を娯楽としている。普段は少々と言える程度だが「残念なイケメン」を演じていたが、その実態は正しく「残忍なイケメン」である。芸能界では悪事の限りを尽くし「爽やかな人気俳優」というイメージ保持を目的に、裏で揉み消されたスキャンダルも存在する。前述の「ピザ屋から注文を断られて毒づくシーン」は「彼の本性が冷酷なエゴイストである事を仄かに示す、地味な伏線」となっている。


恋愛関係も、来る者拒まずの姿勢で餌となる女性複数を釣り上げ、彼女達との交際を「ゲーム」と割り切った上で自分本位な形で楽しむ、不誠実な一面も有している。爽やかなイメージを売り物としている裏で、芸能界では悪質なプレイボーイとして評判で、その悪名はマスコミを通じて一部の一般人にまで知れ渡っている。一時は霧緒にも手を出そうとしていたが、彼女の本心を知ると引き下がり、後に「思い通りにならなかった女は霧緒だけだった」と語っている。現実の芸能界では御法度とされる「自分のマネージャーを誘惑しての極秘交際」にも手を染めている所からも、女性関係のだらしなさが窺える。


この「王都楼が極秘交際していた自身のマネージャー」とは天野由利恵と言い、彼女を弄んだ末に「飽きたから」との理由だけで、あっさりと捨てている。彼の裏切りに傷付けられた由利恵は、所属先を変更してマネージャーを続行。転属先で新たに出会った担当俳優・藤見野と恋人となり、最終的には婚約するに至った。しかし王都楼に過去の交際関係を暴露されて「プライドを傷付けられた」と憤慨した藤見野にも、由利恵は手酷く捨てられてしまう。恋仲になった2人の非情な男によって人生を狂わされた現実に耐えられず、彼女は遺書を遺して自殺するに至った。


由利恵の末路を知った王都楼は、懲りもせずに新たな藤見野の弱味を握るべく、彼の自宅を盗撮する犯行に出る。由利恵の遺体の第一発見者は藤見野で、彼は遺された遺書も入手するのだが、これをタイミングを見計らって公表し、王都楼を失脚させようと画策する。藤見野の策謀を盗撮によって知った王都楼は「自身の人気俳優というイメージを維持すべく、如何なる手段を使ってでも公表を阻止しなければならない」と決断した。これが彼の犯行動機となっている。『逆転』シリーズでも上位に入る「自己中心的かつ自業自得。同情の余地が全く無い動機の持ち主」と言って良い。


ただし作中では「王都楼が由利恵に対して若干の未練がある、または何かしら思う所がある様に取れる描写」が存在している。留置所で彼女の話題に触れると、途端に不機嫌になって会話を打ち切ったり、自宅のプライベートルームには『由利恵の写真立て』が飾られている。写真の裏には「愛を込めて‥‥由利恵」と彼女からのメッセージも書き添えられている。由利恵の死からは2年も経っており、冷酷非情な彼が「過去に捨てた恋人の写真」を自宅に飾っているのは「意味深長」にも感じられる。


流石に自殺にまで追いやった事は、予想外の結果なので若干の後悔があるのか。王都楼にとって由利恵は「歴代彼女の中では上位に入るお気に入り」ではあったのか。あるいは短くとも本気で愛した時期があったのか。真相は定かではない。


殺し屋

『逆転』シリーズの真犯人としては珍しい事に、殺人教唆によって被害者を殺害した主犯。他のラスボス達はある程度の危険を冒して、自ら被害者の殺害に向かっている。それに対して王都楼は卑怯にも、凄腕の殺し屋・虎狼死家左々右エ門に藤見野殺害を依頼し、自分は終始一貫して、安全地帯に留まりながら目的を果たそうと企んでいた。信じられない事に藤見野の殺害遂行中には、平然と自分の控え室で仮眠していた。「藤見野の殺害」「由利恵の遺書の回収」「自分が容疑者とならない為の後始末」これら3つ全ての目的も、虎狼死家が「依頼者との義理人情を大義名分として、自発的に行ってくれる事」を見越して依頼した。


霧緒が敬愛する由利恵の仇討ちとして、王都楼の逮捕を狙って現場工作を施したのが災いし、依頼者が逮捕されてしまった窮状を見かねて、虎狼死家は「王都楼との義理人情を果たす為」と独断行動に走った。弁護士・成歩堂龍一の助手を務める綾里真宵を誘拐し人質にすると、彼に「王都楼の担当弁護士となって、無罪判決を勝ち取らなければ、真宵を殺害する」と脅迫するに至った。この真宵誘拐は、密かに虎狼死家が行った独断行動なので、王都楼の指示によるものではない。彼は留置所に拘束されている身なので虎狼死家とは連絡が取れず、自分自身で状況を探る事も満足に出来ない状況にある。王都楼は成歩堂との初対面で、彼の言葉から「虎狼死家が成歩堂を担当弁護士として手配した事。この他にも依頼者の自分を救う為、背後で何らかの動きをしている事」を察して弁護を承諾したが、それ以上の事は何も知らなかった。


自宅である豪邸が「我が家の執事に成り済ました虎狼死家のアジトにして、真宵の監禁場所」として利用されている事も知らずにいた。その証拠に自宅に1匹で取り残されている、飼い猫のシュウの身を案じて「自分の代わりに餌やりに行って欲しい」と成歩堂に依頼している。本当に真宵誘拐を最初から知っていたら「成歩堂を自宅に向かわせるのは、人質を奪還された挙げ句、多くの証拠を押収される結果になりかねない」と危惧して回避しようとするだろう。


穿った見方をすれば「他人はコキ使うもの」と豪語する彼の事だから、このペットに関する依頼も「無罪判決の獲得にも苦戦している、成歩堂への遠回しな嫌がらせ」という線も有り得るが。なお事件当時、成歩堂は虎狼死家とトランシーバーで連絡を取り合いながら行動していたが、トランシーバーからシュウの鳴き声が聞こえた事で「真宵の監禁場所は王都楼の自宅」だと発覚する事態を招いた。


それでも捜査が終盤に差し掛かった頃には、警察を通じて真宵誘拐も彼の耳にも入り、彼女の命を盾にして成歩堂への脅迫の強化にも加わる。極限状態にいる正義漢の彼に、凶悪犯にして冷血漢の自分の弁護を強要させる中で、精神的には反発していても、状況的には隷従せざるを得ない立場へと追い込み、拘束下での娯楽扱いすらしていた。


「義理人情を重んじる」「裏切り者を最も憎む」この2つの信条を掲げる虎狼死家であるが、彼もまた予期せぬ形で王都楼に裏切られていた。王都楼は留置所という虎狼死家の目の届かない場所で、あろう事か担当弁護士相手に「自分が如何に他人を信用せずして、狡猾な立ち回りを見せているか」を自慢していた。彼は殺し屋としての腕は見込んでおきながら「虎狼死家本人は職業柄、他の人間以上に全く信用していない。今後は依頼した事を逆手に取られて、脅迫されるかもしれないとの危険視を理由に、密かに藤見野殺害の瞬間を盗撮していた。盗撮記録は防御手段のみならず、虎狼死家を脅迫し返す為の攻撃手段としても利用するつもりだった」と雄弁に語った。「王都楼の余りにも悪逆非道な犯行の全容」を知った成歩堂は、未だかつてない程の義憤を覚え「き‥‥貴様‥‥」と激しい怒りに震えるのであった。


法廷

弁護側と検察側は協力して、警察が真宵を救出して虎狼死家からの脅迫を無効化した上で、王都楼を有罪に追い込もうと多くの小細工も仕掛け、ひたすら彼女の救出までの時間を稼ぐ。審理が延長を重ねる悪循環に陥った末に、検察側の要請に応じた共犯者・虎狼死家左々右エ門が、無線機ごしに出廷し証言者に加わる。警官隊に追跡されている最中、人質の真宵も連れ回している状況にありながら、至って冷静沈着かつ賢明に言葉を選ぶ虎狼死家の「私の依頼者は華宮霧緒」を主旨とする証言によって彼女へと疑いが逸らされ、王都楼にとっては都合が良い方に事が運んで行く。そして成歩堂は弁護士として究極の選択を迫られる。「真宵の救出を諦めて、霧緒の殺人容疑を撤回し、王都楼の有罪を求刑するか」「真宵の救出の為、霧緒を犠牲にして、王都楼の無罪を求刑するか」弁護側の助手役として裁判に立ち会った綾里千尋は閉廷後「この時の選択が、あなたにとっての弁護士を象徴していた」と弟子の成歩堂に語っている。


しかし無罪判決が目前に迫った時、虎狼死家を捜索していた警官隊を通じて、狩魔冥が彼の遺留品3点を持って法廷に到着。その遺留品の中には前述の「虎狼死家による、藤見野殺害の盗撮映像が記録されたビデオテープ(アニメ版はディスク)」が存在した。このビデオを見た成歩堂は「王都楼は虎狼死家を全く信じておらず、それ所か依頼を口実に脅迫・恐喝されるのを警戒し、弱味を握る事で脅迫・恐喝をやり返す事まで計画していた」と虎狼死家に暴露する事で状況を打破しようと閃く。暴露した結果「王都楼は裏切り者である」と判断した虎狼死家は即刻、契約を打ち切り、更には「その裏切り者を次のターゲットにする」とも宣言した。「虎狼死家の脅迫を盾に、成歩堂と仲間達を追い詰めるという状況」から一転。「今度は殺し屋に自分が命を狙われて、追い詰められるという状況」へと“逆転”されてしまう。「最悪の場合、凄腕の殺し屋に惨殺される未来が待ち構えている」と悟った、王都楼は怯え出して冷や汗を流し始める。


審理の最終局面では、先刻の究極の選択とは状況が逆転した形となるが「成歩堂及びプレイヤーが、改めて王都楼に対する処遇を選択する展開」となる。選択肢は「要求を跳ね除けて有罪を求刑するか」「要求通りに無罪を主張するか」の2つに分かれる。前者なら、そのまま有罪となる。有罪求刑の場合、成歩堂の発言も「この先の事を考えたら有罪になった方が良いと思うよ」と、やんわりと促されるに留まる。反面、無罪求刑の場合は「おめでとうございます、王都楼真悟さん。精々、楽しんで下さいね。残り少ない人生を」と強烈な復讐心と皮肉が入り交じった、途轍もなく残酷な死刑宣告を下される。


作中では言及されていないが「依頼殺人の依頼者が彼という証拠」が状況証拠しかなく、盗撮動画も「盗撮」でしかないので、この段階では依頼殺人の罪に問えない。一応、直接的には殺人に関わっていないので、無罪を求刑しても十分通る余地は残されている。


御剣も「近い将来、被告の前に腕利きの殺し屋が現れるだろう。その男の仕事は素早く、そして確かだ」と辛辣に指摘する形で、彼なりの死刑宣告を告げる。こうして弁護側、検察側、両陣営から痛烈な皮肉と共に引導を渡され、有罪なら長年に渡る懲役刑、無罪なら近い内に虎狼死家に惨殺される、どうあがいても絶望と言える状況下に置かれた王都楼は、役者にとっては命とも言える顔面を傷まみれになる程、何度も掻きむしりながら、自身に対する有罪の要求を絶叫。そして法廷から退場し連行されて行った。結果として彼は経歴上「成歩堂が弁護を担当した依頼人」では初めて有罪となっている。同じトノサマン役の俳優でも、「殺人の一つ二つやってそう」とまで言われた強面でありながら至って温和で物腰が低くあった荷星とは対照的に、人気イケメン俳優でありながら鬼畜の所業に及んでいたのが王都楼真悟という男であった。


『逆転』世界では、現実よりも殺人罪は重罰が科せられる傾向にあるので、順当に量刑を決める裁判が進行すれば、死刑判決が下る可能性も有り得る。ちなみに現実でも殺人教唆を犯した犯罪者は、殺人実行犯と同じ位、重い罪に問われる。この法律を虎狼死家は勿論の事、王都楼も知っていたからこそ、作中での卑劣な立ち回りを見せたのだろう。


末路

最終的に「刑務所に匿って貰った方がマシである」という考えに行き着き、自ら刑務所生活に入った王都楼だが、後日談である『検事2』での虎狼死家の動向を見るに、彼に始末されてしまった可能性が高い。「虎狼死家が刑務所にいる、知人に会いに行っている所」を考えると、刑務所すら安住の地ではない事が解る。


彼は『2』の終盤時点で「裏切り者は自身の名にかけて必ず殺す」と断言しており、それから1年後の『検事2』では王都楼の事を気にする素振りは見られず、晴れやかな気持ちで新生活を楽しんでいる。「アイス屋等の副業」も含めた新しい仕事も幾つも請け負い、他国の大統領の暗殺依頼にも応じ、大統領のプライベートジェットにもSPに扮して余裕綽々で乗り込んでいる。こんな大掛かりな仕事もこなせる程「この時点での虎狼死家には、精神的にも時間的にも余裕が生まれている証左」と見て良いだろう。


大統領暗殺は優秀な護衛による妨害さえ無ければ、難なく達成出来た依頼であった。これ程までに凄腕の殺し屋から、今となっては何の後ろ盾も持っていない、王都楼が逃げ切る事は不可能であろう。具体的な時期は不明だが、王都楼は『裁判2』での有罪判決から『検事2』の本編が開始されるまでの約1年の間に仕留められたと見られる。


アニメ版

「アイツ(藤見野)とは良いライバルだった」「正義の味方なのに、アイツを死なせてしまったのが悔しい」と嘘泣きしつつ語って、余裕で成歩堂を欺いていた。人気俳優なので、この手の演技等お手のものなのだろう。彼の「もし弁護が出来ないとコロシヤが」という発言に対しても「今、何て言いました?コロシヤ?」との反応を見せる(「コロシヤ」の発音は両者で異なっている上、この時点で成歩堂はコロシヤの漢字すら知らず、字幕放送でも「コロシヤ」表記)。作画に手間が掛かる上、緊迫感の減少に繋がると判断されたのか、ブランデーグラスは持っていない。


初日の法廷では、藤見野の大ファンにして証人の1人、大場カオルに「王都楼~!よくもイサオちゃんを~!」と罵られ、彼を殺された恨みから光線銃で撃たれ、コミカルな表情を浮かべて仰天していた。最終日の法廷では、虎狼死家へと「犯行盗撮の件」が伝えられるとパニックを起こして、成歩堂に飛び掛かろうとするが係官に止められる。そして成歩堂が有罪か無罪かの決断をする時、一旦、自分の襟の弁護士バッジを外そうとしたが、踏み留まって王都楼を指差そうとした。つまり一瞬ではあるものの「成歩堂が弁護士生命を自らの手で絶とうとする状況」にまで追い込んでいる。その後、王都楼に勝利した成歩堂は彼の目の前にやって来て、人差し指を突き付けて「無罪だろうと有罪だろうと、お前はもう終わりだ!」と引導を渡した。アニメ版は「子供も見る夕方アニメ」として制作されているので、原作通りの台詞では過激と判断されたのだろう。


最後は原作同様に自供するが、台詞は大幅に差し替えられている。「待ってくれぇぇぇ!俺があいつ(殺し屋)に頼んだんだ!藤見野を殺してくれって!!…殺される…!外に出たら殺されちまう…!有罪だ、俺を有罪にしてくれええっ!!」と発狂していたゲーム版と違い、明確に台詞になる形で自白している。原作でも、しばしば弁護士ではない多くの人々による「待った!」が登場するが、アニメ版の彼の「待った!」は『逆転』シリーズ史上、最も情けない「待った!」と言っても差し支えない。


英語版の名前

「Matt・Enguard(マット・エンガード)」という名前になっており、アメリカを代表する人気イケメン俳優マット・デイモンが由来と見られる。マットのスペルも同じである。現在のマット・デイモンは壮年男性だが、若い頃は王都楼と同じく「長身痩躯の爽やかな美青年」であった。出演作品や画像によっては、少し王都楼と似た雰囲気を醸し出している。またマット・デイモンは世界的名優で、幾多の輝かしい授賞歴の持ち主として著名である。おまけに彼は粋なジョークを飛ばす茶目っ気と、慈善活動にも熱心に取り組む良心も兼ね備えている。キザで酷薄、茶目っ気と良心のどちらも持たない王都楼とは大違いの人物と言える。


現時点でマット・デイモンは王都楼の2倍以上は長生きしているが、王都楼では幾ら長寿となろうと、彼と同じ境地に至るのは不可能だろう。英語版はアメリカが舞台なので、王都楼もハリウッド進出位はしているかもしれないが。ちなみにマット・デイモンの主な吹き替え声優は、アニメ版のゴドー役の平田広明だったりする。


苗字の由来は、フランス語でのフェンシング用語で、試合開始の際に審判が口にする「構えて」に当たる。海外ファンからは「王都楼の二面性が常に警戒している様子を「構えて」に例えているという説」が有力視されている。実際その説も頷ける程、慎重で警戒心の強い人物であった。


余談

脚本家の巧舟は『3』の攻略本で、王都楼について「彼が一番キャラの中でステレオタイプというか、厚みを持たせない様に描いた」と説明している。


「殺し屋はゆすり屋に転職するかもしれない」という考えを持っていた王都楼だったが、後にアニメ版Season2で放送されたオリジナルエピソード『逆転特急、北へ』にて、実際にそうしようとして殺害された殺し屋の被害者ゲイル・ゲーリック(声:遊佐浩二)が登場していたりする。王都楼のこの考え自体は、あながち的外れという訳でもなかった様だ。


GBA版が展開されていた頃、大手出版社によって『逆転』シリーズも、公式スタッフ公認の『公式アンソロジー』が幾つか発売された。その中の1つである『逆転裁判Ⅰ&Ⅱ 4コマKINGDOM(双葉社刊)』の中では、王都楼が「原作以上に衝撃的な本性」を見せている。


その姿は『愛猫家』というタイトルの4コマで見られる。自宅にてバスローブ姿で「全く世の中、甘ったる過ぎて反吐が出るぜ‥‥。クックックッ‥‥」と独り言で、世の中を嘲笑しながらワインを堪能していた王都楼。彼の足下にペットのシュウが近寄って来る。シュウに気付いた王都楼はデレデレの表情に豹変し、ペットを抱き上げて「春風のようにサワヤカなアイツだってー❤️笑っちゃいまちゅねー❤️人を騙すなんて、赤子の手を捻るより簡単でちゅよ、シュウちゃーん❤️」と赤ちゃん言葉で話しかけて、溺愛する場面を披露した。


彼もまた「筋金入りの極悪人でも、ギャグシーンも披露するのがお約束の『逆転』シリーズのキャラの1人」なので、本当に「こういう笑いを誘う側面」を隠し持っていたとしても不思議ではない。「俺は誰も信じない」と主張しておきながら、ペットに対する愛情は本物だったのか。由利恵への未練が残っているのかとは、別の意味で真相が気になる所である。


実写映画版でもEDにてカメオ出演している。

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