あらすじ
12月28日、タチミ・サーカスの看板マジシャン、通称マックスことマキシミリアン・ギャラクティカがサーカス団の団長を殺害した容疑で逮捕されたというニュースが流れる。
マックスファンの真宵に連れられて留置所を訪れた成歩堂龍一がマックスと面会したところ、どうやら当の本人は何故自分が留置所に入れられているのか分かっていない様子。
そんなマックスに現実を突きつけて彼の弁護を引き受けることになった成歩堂は調査を開始するのだが、マックスに対する団員達の評判は最悪で…。
事件の概要
- 事件発生日時:12月27日午後10時15分
- 事件現場:タチミ・サーカス団員宿舎前の広場
- 被害者の死因:平たい鈍器のような物で頭部を殴打されたことによる首の骨折。
被害者の遺体は大きな木箱の上に突っ伏したような状態で発見され、うっすらと雪が積もった現場には被害者以外の足跡が残っておらず、凶器もまだ発見されていない。
しかし、現場からはマックスのシルクハットが発見されており、彼が現場に居たことを示す有力な手掛かりとなっている。
裁判は同月29日から30日にかけて行われる。
登場人物
担当弁護士。
成歩堂の助手。マックスの大ファン。
被告人。通称マックス。
タチミ・サーカスと独占出演契約を結んでいる天才マジシャンで、空中飛翔のマジックで人気を博している。
実力は確かなのだが、他人を見下すような態度が目立つため、サーカス団内での評判は悪い。
本名は山田耕平。
被害者。タチミ・サーカスの団長。
愛娘に甘いところはあったものの、温厚で面倒見の良い人柄で団員達に慕われていた。
事件が起こる直前に団長室でマックスと会っていたらしい。
担当検事。
前回の事件で自分を破った成歩堂へのリベンジに燃える。
いつもの裁判長。
調書でマックスの本名を見て驚愕し、「そっちの方が親しみやすいだろう」という理由で芸名のマックスで審理を進める。‥‥いいのか?
孫がマックスのファンらしい。
証人
所轄署の殺人事件担当の刑事。
最近、狩魔検事が現れる時、「‥ピピッ‥‥ピピッ‥‥」という奇妙な音が鳴るらしい。
- ベン
腹話術師。本名は木住勉。
かなり内気な性格で絶えずオドオドしており、相棒の人形リロがいないと他人とまともにコミュニケーションがとれない。
ベンが腹話術で使う人形。テノール歌手という設定。
口下手なベンとは対照的に饒舌で口が悪い。
- トミー
ピエロ。本名は富田松夫。
団長と共にサーカス団を立ち上げた古株。
自分の芸が時代遅れで客に受けてないことを自覚しており、引退を考えている。
- アクロ
本名は木下大作。
かつてはアクロバットの芸人として活躍していたが、半年前に練習中の事故で負傷して両足が麻痺してしまい、現在は車椅子生活を送っている。
他の団員達と違ってマックスの加入をプラスに考えている。
その他
猛獣使い。本名は立見里香。
団長の一人娘で、天真爛漫な性格の少女。
サーカス団の中で生まれ育ったため、大変な世間知らず。
- ラトー
サーカス団で飼われているトラ。ミリカにとって一番のお友達。
恐ろしいことにテント内で放し飼いにされていることが多い。
- ルーサー
サーカス団で飼われているサル。
ピカピカと光る物が大好き。
- バット
アクロの弟。本名は木下一平。
兄とのコンピで活躍していたが、半年前に事故で負傷して意識不明の重体に陥り、現在も病院で眠り続けている。
- レオン
半年前までサーカス団で飼われていたライオン。
真宵の従妹。
冒頭で成歩堂達と共にタチミ・サーカスの公演を観に訪れ、初めて見るサーカスに興奮していた。
検事。
成歩堂とは何度も法廷で戦ったライバルだが、ある事件の後に「検事・御剣怜侍は死を選ぶ」という書置きを残して検事局から姿を消した。
冥の父・狩魔豪に師事していたため、冥とは同門にあたる。
余談
タチミ・サーカスは後にスピンオフ作品『逆転検事2』にも登場しており、新たな団員として猿代草太が加わっている。
アニメ版では法廷で即席の舞台を用意し、実際に事件現場を再現するという演出がなされた。
英語版でのタイトルは「Turnabout Big Top」。「Big Top」とは、サーカスの大テントを意味する。
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