声:古川裕隆(アニメ版)
概要
『逆転裁判2』第3話『逆転サーカス』に登場。年齢31歳。身長179cm。
『タチミ・サーカス』に所属している腹話術師。通称ベン。相棒の人形はリロという名前でコンビ名は「ベンとリロ」。
臆病な性格をした長身痩躯の男性。とても口下手でリロがいないと、仕事でも私生活でも会話もままならない。実は腹話術が下手で、よく見ると少しだけ口が動いている。『2』の攻略本のインタビューによると「父親も腹話術師で、物心付いた時から技術を叩き込まれた」という。相棒のリロとは幼少期からの付き合いで、腹話術を習得してからというもの、ずっと彼に通訳をして貰っている。
「白のタキシードに大きな赤い蝶ネクタイ」という、ショービジネスの司会者に見られる服装が特徴。ベンは成歩堂との初対面で、サーカスとの関係を「お。あ。いや、ボクあれです。無関係で‥‥」と誤魔化していたが、どう見ても、この格好の人物を「サーカスと無関係の一般人」として見るには無理がある。リロとはペアルックで、スーツとシャツの色が反転しているのも特徴。大きな赤い蝶ネクタイは共通。髪型も前髪の向きも含めて同じである。キャラデザイナーの岩元辰郎は「念願だった同じ服で同じ髪型のコンビキャラを作れた」と満足していた。
相方のリロはベンとは真逆に、饒舌で粗暴な性格の持ち主。コンビの主導権は完全にリロが握っている。極度の短気な毒舌家でもあり、気弱なベンに頻繁に苛立っている。一人漫才をしているつもりなのか、頻繁にベンは操っているリロに殴られている。
しかしベン本人は殴られるのが嫌な様で、その度に顔を背けている。かと言って避ける気配も無い。精神的ダメージを喰らうと「リロの体がバラバラになって上下左右に吹っ飛んで行く」が、この時ばかりはベンも首を横向きにして避けている。
事件当夜、宿舎前の広場入口にいた時、マックスらしき人影を目撃している。この為、事件の目撃者である証人として、出廷する事となった。
ベンが操るリロとマックスは「ミリカを巡る恋敵」として激しく対立していて、ちょくちょく揉め事を起こしている。両者共に本気でミリカとの結婚まで考えている。ちなみにベン本人はミリカを「苦手」とコメントしている。リロは事件を好機と見て「恋敵の排除」を企んで、捜査中も裁判中も積極的にマックスの容疑を強める言動に出る。その下心から生まれた証言の矛盾を、法廷では成歩堂によって1つ1つ暴かれて行く。
「悪役以外の登場人物達の善人化が、全面的に推し進められたアニメ版」だが、その中でも『タチミ・サーカス』の団員達は「作品を代表する善良な人々の集まり」と化した。勿論ベンとリロも該当者であり、最終日の法廷ではマックスの監修の元、成歩堂、真宵、トミーと協力して「事件当時の再現ショー」を開催し、犯行のトリックの説明を法廷の人々に行い、マックスの無罪立証に貢献した。
名前及びコンビ名の由来は、英語で「腹話術」を意味する「ventriloquism(ベントリロキズム)」。英語版では名前の由来も通称も流用された上で「Bennjyaminn・Woodman(ベンジャミン・ウッドマン)」という名前になった。「ベンジャミン」は観葉植物の名前で、英語圏では一般的な名前に数えられる。ニックネームが「ベン」となる事でも有名である。