並奈美波
なみなみなみ
北木滝太の婚約者で、滝太の弁護を王泥喜に依頼した女性。21歳。
胸にクローバーと羽をあしらったブローチを付けたホルターネックの黄色いワンピースを着ている。
髪型はナースキャップをイメージ。
極道一家である「キタキツネ組」の息子である滝太の婚約者には見えないほど、とてもおしとやか。
しかし、なんとなく訳ありっぽいミステリアスな雰囲気を持っている。
名前の由来は、「北」の対比にある「南」から。
第2話の真犯人。
彼女の職業は、殺害された宇狩医師が営んでいた宇狩外科医院所属の元看護師。
滝太は半年前に暴力団間の抗争事件で狙撃され、宇狩医院で治療を受ける。
しかし症状は宇狩医師の手に負えず、その事をキタキツネ組に知られれば、命が危ない。
宇狩医師は美波と共謀して、カルテを闇に葬って滝太を退院させる。
滝太の命が長くないことを知っていた美波は、滝太がアプローチしてきたことで宇狩医院を辞めて婚約者となる。
狙いは当時商売で儲けていたキタキツネ組の資産で、滝太の妻となり相続することである。
しかし健康診断で全てが発覚し、美波は宇狩医師を脅してカルテの処分を迫るも逆に殺されかける。
何とか生き延びた美波が目を覚ますと、滝太に襲われそうになっていた宇狩医師が、美波も共謀者であるとバラそうとする場面だった。美波は、無我夢中で宇狩の口を封じた。
彼女が王泥喜、ひいては成歩堂事務所に滝太の弁護を依頼した理由、それは『成歩堂なんでも事務所』等とふざけた名前の弁護士事務所なら、確実に弁護に失敗し、滝太を犯人として事件の幕を下ろすだろうと判断したためだった。
つまり、「滝太クンが有罪になるようお願いします」と言っていたのである。
ただ王泥喜からは「無罪にしてもらう気の無い弁護対象」と「被害者も相当な外道であった」というその事件のシチュエーションからか、そこまで悪く思われてはおらず、王泥喜が最後に美波に対してとった態度は「卑劣な殺人犯」ではなく「自分と本気で戦った好敵手」に対するものであった。
またブレイクモーションこそあるものの、トドメを刺された際には動揺も無く非常に潔く罪を認める、シリーズの中では異例のボスキャラでもある。
逆転シリーズ豹変美女の系譜