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「ここの事よくわからないけどぉ、なんでも聞いてくださいねぇ」


概要編集

逆転検事』第2話『逆転エアライン』に登場。年齢24歳。身長152cm。


大手航空会社『ゴーユーエアライン』のCA。常時、寝惚けている様な表情、態度、口調が特徴的な小柄な女性。全体的に緩い雰囲気を醸し出す、ずぼらでマイペースな性格。間延びした敬語口調で話し、語尾に「ですぅ」を付けるのが口癖。誰が相手でも会話の合間に堂々と欠伸したり、時として居眠りまでする。非常に勤務態度、生活態度がだらしない女性で、同僚にしてビジネスパートナー・木之路いちるに仕事を任せっきりにしたり、頻繁に惰眠を貪っていたりもする。接客態度も空気を読まずに、のんびり屋としての姿勢を一貫する。いちると共用している「CAルームの自分の仮眠ベッド」も散らかり放題であり、その片付けまでも彼女に平気で押し付けている。


制服の着用すら規則を破っており、いい加減に着こなした結果、後述の通り露出度の高い格好となっている。髪の纏めや手入れも怠っていて、人並外れた毛量の茶髪は全体がボサボサで、毛先が太腿に届く程の長さに達している。立ったまま居眠りすると、この膨大な量の長髪によって顔が覆い隠される。会話中に都合の悪い場面になると、故意に突然の居眠りを始めて、髪で表情を隠して本心を気取られない様にした上で、言い逃れしようと図る悪癖を持つ。


ハッキリ言って一般企業であれば、いつ処罰や解雇の対象となっても不思議ではない有り様である。普段の姿からは想像も付かないが、実は語学が堪能という長所を持ち「外国人の接客、外国語の書類の制作と整理」を主な業務としている。『ボルジニア共和国』での留学経験者で、今回登場する機内スタッフの中では、ボルジニア語にも精通している唯一のメンバーでもある。若菜の優秀な語学力を重宝している機長には大変気に入られており、勤務中の問題行動も全面的に黙認されている。社内では彼による優遇を一身に受ける立場から「若菜は意図的に機長を誘惑して寵愛を得ている噂」「若菜と機長は愛人関係にある噂」が流れている。なお機長は登場人物の台詞で名前のみが登場し、断片的に現状や人柄が語られるに留まっている。


いつも『ゴーユーエアライン』のマスコット・ゴーユーくんの縫いぐるみを持ち歩いている。普段はゴーユーくんを抱いているだけだが、イライラすると縫いぐるみの彼に八つ当たりし、頭や両腕を引っ張ったりしている。表向きにはゴーユーくんの持ち歩きは趣味や宣伝の一環にも見えるが、若菜本人曰く「ストレス解消の為」らしい。後述の彼女の正体を知ると解るが、かなりストレスが溜まり易い状況にいるのは事実である。人間性が正反対のいちるとは波長が合わず、しばしば諍いを起こしているので、それもストレスの一因であろうか。


現在、若菜の勤務先『ゴーユーエアライン』には「国際的な密輸組織の一員に潜伏先・活動拠点として利用されている」との疑惑が向けられている。その最中、彼女の担当する航空機内のエレベーターにて『国際警察』から派遣された捜査官アクビー・ヒックスの遺体が発見される。アクビーと同じく上官からの指令を受けて捜査に当たっていた検事・御剣怜侍は、機長に命じられて「現場検証・臨時捜査」に立ち会う役目を担った、いちると若菜とは一時的に行動を共にする事となった。少々ずれた面はあるものの、基本的には御剣と同様に生真面目ないちるは、彼とは終始一貫して息の合った行動を取っていた。


彼女とは真逆に、若菜は捜査中でも普段同様「不真面目な自由人ぶり」を発揮し、御剣を翻弄してばかりいた。それ所か、服装からして富裕層にいるのが明白の彼に「遠回しな欲しい高級品のおねだり」までする暴挙にも出た。若菜が隠し持つ「常日頃から間の抜けた人物でありながら、要領良く男を誘惑して利益を得る魔性の女としての側面」が窺える一幕であった。


名前の由来は「知らねえ」と「解んない」を組み合わせて、当て字にしたと思われる。四六時中おとぼけ者の一方、誰かに責められる時にも、その場凌ぎにおとぼけ者を演じる、彼女にはピッタリの名前と言える。


容姿編集

センシティブな作品

だらしない気質を反映するかの様に制服を着崩しており、巨乳美脚を強調した扇情的な格好をしている。はだけたスーツからは胸の谷間が露わになっていて、スカートの留め具がずれている為に出来た、大きなスリットからは太腿を覗かせている。『逆転』シリーズの歴代女性キャラでは随一の露出度を誇る。わざと「本来、胸部に着けるパーツ」を外している為、胸の露出が異様に高い。若菜は昼寝好きなので、寝苦しさを減少させる目的も兼ねての格好かもしれない。耳には丸いピアスを付けており、いちるが着用している四角形のピアスとは、これまた対になっている。


また歴代の成人美女キャラの中では、群を抜いて小柄で身長は152cmしかない。日本人の成人女性の平均身長は158cmなので、若菜は平均より6cmも低い。だが豊満な胸と長い美脚を併せ持っていて、グラビアモデル並にスタイルが良い。ちなみに現実でもティーン誌であれば、顔とスタイルさえ良ければ低身長でもモデルになれる。


関連イラスト編集

センシティブな作品センシティブな作品


関連タグ編集

逆転裁判・逆転検事シリーズキャラクター一覧

逆転検事

木之路いちる 御剣怜侍
















この先ネタバレがあります!
















ずぼらなCAのお目覚め編集

「そんな‥‥『国際警察』だって‥‥しょうがないから‥‥。案内したら‥‥写真撮り始めて‥‥。だって‥‥バレたら困るから‥‥。私、怖いから‥‥。私、困るから‥‥。私‥‥私‥‥。私、私、私、私‥‥」


犯行の実態編集

第2話で『国際警察』の捜査官アクビー・ヒックスを殺害した真犯人。若菜の正体は現在『国際警察』が追っている「国際的な密輸組織の一員」であり、組織内では幹部の1人に当たる。彼女はCAの立場を利用して「飛行機で輸送した貨物の記録を改竄する役目」を担っていた。


事件当日、貨物室へ通したアクビーに密輸の証拠を掴まれそうになった為、焦燥感に駆られた若菜は、咄嗟に階段から彼を突き落として殺害してしまう。彼女にとって「密輸組織や自分を追跡する捜査官との遭遇」「犯行を邪魔する者の殺害」は初めての事だったらしく、回想内のアクビーを突き落とす際の独白は、上記の通り「恐怖や困惑の渦中で見せた精神面の脆さ」が窺える内容となっている。その後は現場工作を働き『ボルジニア共和国』から『西鳳民国』へ輸出される布を使って床に付いた血痕を拭き取ると、貨物室にあった処分予定のスーツケースに遺体と布を詰めて運び、いちるの物と入れ替える事で彼女に罪を着せようとする。


ところがエレベーターでCA室に向かう途中、飛行機がエアポケットに巻き込まれ、その際に生じた衝撃によってスーツケースが開いてしまい、アクビーの遺体と所持品がエレベーター内に散乱してしまう。遺体や所持品をスーツケースに詰め直している時間は無かった為、若菜はエレベーター内に遺体を残して偽の凶器を捏造すると、ラウンジで気を失っていた御剣の上着にアクビーの財布を忍ばせて、今度は彼を犯人に仕立て上げようと目論んだ。


しかし「貨物室に出入り可能だった人物の中で、ボルジニア語を読めるのが若菜しかいない事」「アクビーの携帯電話に遺されていた画像データ」が決定的な証拠となり、御剣に犯行を暴かれて逮捕された。逮捕後は取り調べを受けているが、密輸ルートに言及されると「重要機密を明かしては組織の人間に消される」と怯えて黙秘を続けている。これが原因で作中にて「組織での彼女の具体的な役割」が判明するのは、最終話である第5話『燃え上がる逆転』まで持ち越される事となった。密輸組織の首領は外国人なので『ボルジニア共和国』留学中に知り合ったのかもしれない。


意外過ぎる豹変編集

『逆転』シリーズの「犯罪者達による、危機的状況に陥った際の豹変」は恒例となっているが、大多数は「①錯乱して自暴自棄になるタイプ」「②ある程度の開き直りから悪辣さ、残忍性を含んだ本性を露わにするタイプ」「③自分を追い詰めた敵対者への怒りを見せ、攻撃に集中するタイプ」に分けられる。そんな歴代犯人達とは、真逆を行く豹変を若菜は見せてくれる。


驚くべき事に、彼女は御剣の追求に対抗すべく「冷静で頭の回転の早い、強者の女性という本来の姿」を現した。天才検事・御剣との論争にも臆せず、最終的には敗北したものの、第2話という序盤の敵ながら善戦する結果を残した。巧妙に御剣の攻撃をかわして、隙の無い切り返しを繰り返す等、知能犯としての本領を発揮したと言って良い。この豹変した姿は設定資料集『逆転検事~公式捜査記録~』では『覚醒』と呼称されていたが、隠し持っていた切れ者としての本性、実力を解放させた若菜を的確に表現している。しばしば敵意を明確にするものの、態度も毅然として礼儀正しいものへ、口調も丁寧な言葉遣いで流暢に会話するものへと様変わりした。豹変前後も基本的には、相手が誰であっても敬語で話すのは変わらない。アクビー殺害の回想にて見せた独白では、動揺も影響してかタメ口になっている。


危機に直面した時にこそ冷静になる事が求められるので、この豹変は自己防衛の有効手段と言える。「①ピンチの時でも冷静になれる精神力」「②高い知性と才能の持ち主」「③重要な場面では礼儀正しくなる」という3点の強味を兼ね備えた人物だからこそ、彼女は若干24歳にして「国際的な密輸組織の幹部」にまで昇り詰められたのだろう。『逆転検事~公式捜査記録~』では、スタッフの1人からも「若菜の豹変は追い詰められると、まともになるという、今までにない形で気に入っている」とコメントされた。


但し彼女が追い詰められ、逃げられなくなった時に垣間見せた本音を見ると、密輸組織の事を恐れていたのは確かだが「目先の美味しい話やおこぼれにすぐ飛び付き、その甘い汁に溺れて楽しんでしまう彼女自身の短絡的な性質」から、どんどん抜け出せない深みに嵌まって行った模様。しかも、その為に他人を利用したり、割を食わせる時に罪悪感は抱く事は無く、他責思考も目立つ。結局「犯罪行為で得られる報酬の利権に目が眩んだ軽薄な人物」と言えるので救い様が無い。最後は捜査官アクビーの登場で、自分の罪が暴かれ破滅する恐怖に屈し、安易に彼の殺害に踏み切った事が全てを暴かれる発端になった。この時、若菜は犯罪に汲みした後悔を一度も言葉にせず、ただ捜査されるのが不味いとしか考えていない。


詰まる所「享楽と利益に溺れ、目先の事態に右往左往し、知性に反して短絡的だった性格」こそ彼女の過ちだったのだ。


シャボン玉遊び編集

本性を現した若菜は低身長なのを除けば、年相応の色気を漂わせる容姿と、落ち着いた性格を併せ持った女性に豹変する。しかし大人びた様子とは裏腹に、豹変後からは唐突にシャボン玉を取り出して遊び始め、最後まで遊び続けたまま物語が進行する。若菜の登場シーンでは時折「シャボン玉を吹く動作」が事前に描かれていないのに、シャボン玉が湧いて来る現象が起きる。シャボン玉遊びは単なる趣味に留まらず、普通の人にとっての煙草と同じで「勤務中にも手軽に出来る息抜きの手段」としているのかもしれない。


ゴーユーくんの縫いぐるみと一緒に、シャボン玉グッズも常に携帯している模様で、わざと気に食わない相手を無視してシャボン玉遊びに興じる事で、相手への挑発手段の1つに用いる。シャボン玉も縫いぐるみ同様、若菜が苛立ちを覚えると使い道が変わる。自分の機嫌を損ねた相手に向かって、敵意を剥き出しにした表情を浮かべて、威嚇射撃を行うのが癖となっている。この時の相手への嫌悪感を露わにしたコミカルな表情は、縫いぐるみに八つ当たりする時とよく似ている。但しあくまでもシャボン玉を吹き掛けられるだけなので、どんな相手にとってもノーダメージに終わっている。全体的な割合としては、挑発手段に使用される時の方が多い。


ブレイクシーンでは、自棄糞になって大量のシャボン玉を吹き出した挙げ句、全てのシャボン玉を盛大に破裂させて、破裂の衝撃に全身を滅多打ちにされた後で犯行を自白した。その際の若菜自身の回想シーンにて、前述のアクビー殺害当時の状況と彼女の独白が明らかにされた。


機長との怪しい関係編集

前述の通り「機長との恋愛関係にあるという噂」が囁かれている若菜であるが、その可能性は作中の描写や設定からして高いと思われる。初代『逆転裁判』には『逆転』シリーズ名物「豹変美女」の元祖・松竹梅世が登場するが、彼女も豹変美女としては後輩に当たる若菜と同じく「男性上司・小中大との愛人関係」が噂されている。この2人の恋仲を示唆する描写は『ストーリー・イメージ・イラスト』でイチャイチャしている小中と梅世の姿が描かれている事、犯行目的も兼ねてビジネスホテルに数日間、共に宿泊している事位しかない。梅世は悪徳企業『コナカルチャー』の正社員にして、社長である小中の秘書を務めており、公然の共犯関係にもある為、わざわざ彼に取り入らなくとも十分、理想的な生活を送れる環境にいた。


それに引き替え、若菜の正体は「密輸組織の一員で、航空会社に送り込まれて来たスパイ」という立場にある。永続的に一般人の正社員に扮した上で、秘密裏に密輸組織からの任務を円滑に遂行する為には「機長を誘惑して味方に付けるのは、効果的かつ必要不可欠な手段」と言える。その上「若菜と機長の関係性を物語る描写」は梅世と小中のそれよりも多い。「若菜は機長のお気に入り」と明言されていたり、社員の中では唯一人、直属の上司・機長からは怠惰な勤務態度を全面的に容認されて、何ら処罰を受けていない。彼女の怠惰精神の象徴にも見える、あの蠱惑的な服装も「機長への色仕掛けの一環」の可能性もある。若菜の怠け癖や寝惚けた通常状態も、密輸犯という正体を隠す為の演技だけが理由ではなく「密輸組織に関する活動・語学に長ける自分専用の通常業務・機長のご機嫌取りで、本当に多忙であるが故、寝不足に陥っているのが一因」かもしれない。


表舞台に機長が姿を現さない為に不明瞭となっているが、若菜は前述の通りの正体や描写からして、彼に対しての「色仕掛け」「枕営業」「ハニートラップ」に当たる行為に及んでいる可能性は高いだろう。現に「機長は若菜に本気で惚れ込んでいて、言いなりに近い状態と化している」との噂もある。彼にとっては悲しい事に、若菜の方は「機長は隠れ蓑まで作ってくれる、都合の良い手駒」としか思っていない。機長が彼女の逮捕によって、今まで全く疑っていなかった「若菜の本性や真意」を初めて知ってショックを受けた事は想像に難くない。これらの描写に影響された彼女のファンからは「外見や設定がエッチだから好き」という意見も挙がっている。

元祖・豹変美女との共通点と相違点編集

『逆転』シリーズの豹変美女同士である若菜と梅世は「①普段は緩い雰囲気の若い美女」「②露出度の高い格好のお色気担当キャラ」「③男性上司の愛人疑惑」「④営利目的で暗躍する悪の組織の幹部に当たる」「⑤殺人事件に関する犯罪行為に及ぶ」といった多くの共通点を持つ。『検事』という新シリーズ始動に伴い「原点回帰」として、意図的に「初代『裁判』での豹変美女・梅世との共通点が多いキャラ」になる様、若菜は制作されたキャラなのかもしれない。その一方、決定的な相違点として「殺人の実行犯であるか否か」「豹変時に感情で物事を語るか、論理で物事を語るか」「所属組織と普段の勤務先は同じか否か」が挙げられる。真犯人にして殺人の実行犯を担った上司・小中に命令されて、梅世が行ったのは「事件現場の工作と盗聴、目撃者の証人を装っての偽証」だけで殺人は犯していない。そもそも「歴代豹変美女」は梅世以外は皆「被害者を殺害した真犯人」が占めており、今となっては「真犯人による殺人の共犯者で、現場工作や偽証を働いただけの豹変美女」は梅世だけとなっている。


梅世と若菜は「勤務先である会社の内情」も対照的で『コナカルチャー』の方は「完全なる悪の組織も兼ねた悪徳企業で、所属者全員が犯罪者」と言っても過言ではない様相を呈していた。そちらとは異なり『ゴーユーエアライン』自体は至極真っ当な企業であり「不幸にも大手航空会社なのに付け込まれて、密輸組織の一員の根城にされてしまった被害者」でしかない。密輸組織とは「スパイが1人潜入している事」さえ除けば無関係である。若菜に誘惑されている機長も共犯者ではなく「何も知らずに、彼女に騙されて利用されているだけの哀れな被害者」に当たる。


問題人物の社員も「本来の所属先は密輸組織にして、スパイを担う若菜」位しかいないだろう。もしかしたら彼女のサポートの為、何人かの構成員は潜入していたかもしれないが、作中での描写を見るに若菜は終始一貫して、単独行動を取っていた可能性が高い。


お色気キャラの側面で言えば、梅世の方は「ウィンク」「投げキッス」「豊満な胸を揺らす」「バスタブで美脚を上げる」等「ボディコン・ハイレグ系の美女特有のセクシーアピール」を多用していたが、若菜も露出度が高く着崩した制服やスーパーロングヘア、そしてファーストクラスのCAなのも相まって「海外セレブ系の色香」を感じさせ「腕組み時に胸が強調される」「そもそもの佇まいから寝起きの時の様な色気が感じられる」等、然り気無くはあるがセクシーアピールが見て取れる。


『逆転』シリーズ豹変美女の系譜

並奈美波→白音若菜→旋風亭風子

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