曖昧さ回避
概要
声:樋浦勉(アニメ版)
『逆転裁判3』の第2話『盗まれた逆転』第4話『始まりの逆転』第5話『華麗なる逆転』に登場。年齢、身長、本名、全て不詳。
その名の通り、裁判官の役職に就いている初老の男性。サイバンチョこと裁判長の弟であり、兄と同じ『地方裁判所』に勤務している。シリーズの大半に登場する兄とは違い彼は『3』のみの登場に留まっている。第2話では端役としての登場だが、第4話と第5話ではプレイヤーキャラが担当する裁判の判事役を担う。
禿頭で口から顎に掛けて髭を生やしている兄とは違い、黄色い短髪と顎髭のみを生やしている。ふさふさとした顎髭のボリュームは兄弟共通である。実は「キャラクターデザインの原画、ラフスケッチが存在しない唯一のキャラ」だったりする。ストーリーの都合で、新たな判事キャラを制作する事になった際「兄の裁判長のドット絵を幾らか改変するという、大変お手軽な方法」でデザインを完成させられた。裁判長との兄弟設定も「新しい判事キャラもストーリーの都合上やり手には出来ないし、判事という役職の人が阿保ばかりなのもマズイから一応、血縁関係にした」という裏事情あっての事である。これらの制作秘話は『3』の攻略本で語られた。
厳格で気難しい性格の持ち主で、兄の裁判長と異なり、常に険しい表情を浮かべていて茶目っ気も無いので、取っ付き難い印象が付いて回る人物。兄と違ってオカルト関連に対する理解にも乏しい。「しめやかに」「私はどうかと思いますがね」が口癖で尚更、堅物らしい雰囲気を醸し出す。慎重に見えて意外とせっかちな一面を持ち、唐突に「真相が見えた」と言い出し、自己流の簡素な推理を述べた上で、即座に判決を下そうとする悪癖も持つ。生真面目な印象の強い人物像に反して「子供の頃の夢は落語家であったが、人の喧嘩を見るのが好きだから裁判官になった」という不純な就職動機から現在の役職に就任した。しかも、この不純な動機を裁判中に人目を憚らず、公言している有り様である。
そんな彼も「女性の好み」は兄と似ていた様で、第1話と第4話の証人として登場した深窓の御令嬢の清楚な色香に兄弟揃って魅了されている。兄の裁判長は第1話の担当判事で、担当検事だった亜内武文と一緒に、その証人に魅了されて言いなりになっていた。
劇中での活躍
第2話『盗まれた逆転』
地方裁判所第6法廷で行われていた成歩堂の担当裁判と同時刻、第4法廷にて窃盗罪で被告人となった星威岳哀牙の裁判を担当していた。ところが成歩堂が「依頼者・天杉優作の殺人罪の無罪を立証する為の証人」として哀牙を召還した為、途中で裁判を打ち切られる事となった。出番は突然の事態に面食らった一瞬のみ。ちなみに、この裁判での担当検事は亜内だった。
アニメ版のエンディングでは、役名が兄と連名で「第〇法廷裁判長」と表記されている。
第4話『始まりの逆転』
ついに本格的に登場した上、役職に応じた仕事ぶりを見せる。この裁判にて綾里千尋と御剣怜侍の初舞台の担当裁判官ともなった。彼が全編に渡って登場するのは、この第4話のみとなっている。
第5話『華麗なる逆転』
風邪で寝込んだ親友・成歩堂の代理人として弁護士を務める事となった、御剣が自身と親友の裏取り引きを隠す為、面識が殆んど無い裁判官を判事役に指名した事で出廷する展開となった。検事も御剣との口裏合わせの元、指名された狩魔冥が担当し、初日の法廷は「判事・裁判官、弁護士・御剣、検事・冥」という組み合わせで進行された。
最終日は成歩堂と入れ替わりに裁判官が風邪で倒れ、代わって裁判長が判事役を担う事になった。昨日の捜査中まで行方不明だった、本来の担当者だったゴドーも満を持して出廷した為、この『3』最後の裁判は「判事・裁判長、弁護士・成歩堂、検事・ゴドー」の組み合わせで進行する。病み上がりながら戦線復帰した成歩堂に「今回の担当判事は裁判官ではないのか」と疑問を寄せられた時、裁判長が「風邪を引いた弟の代理として出廷した」と説明した事で「2人が兄弟関係にある事」が登場人物及びプレイヤー達に明かされる運びとなった。