概要
氷の小宇宙を極めし黄金聖闘士・水瓶座のカミュの技。絶対零度に近い凍気で構成されており、黄金聖闘士が数人がかりでも破壊できないほどの強度を誇る。
後にキグナス氷河も習得する。
十二宮の戦い
「聖闘士星矢」（聖域十二宮編）において、アナザーディメンションから解放された氷河が第七の宮・天秤宮に落下した際、彼の師匠（アニメだとわが師の師）・カミュに遭遇。
カミュは氷河に「このまま先に進んでも他の黄金聖闘士に殺されるだけだ」と引き返すように告げるも、拒まれる。そしてカミュは、氷河の中にある未練を断ち切るために、亡くなった母親の眠る船を海溝の底に落とした事を告げた。（アニメでは天秤宮から小宇宙を送って船を沈ませ、氷河にそれを直感させた）一方的な行動に怒る氷河に「悔しければ私と戦え」と挑発、拳を向けてきた氷河に対し、オーロラエクスキューションで引導を渡した後、「お前を聖闘士に育て上げたのも私、白鳥座の聖衣を授けたのも私、教皇の勅命によりお前を青銅聖闘士の抹殺に向かわせたのも私、教皇と聖域に逆らったお前を死に至らしめたのも私、最後にお前の棺を私の手で作ることがせめてもの供養」と言いながら、この技で彼の体を封印した。
その後、ペガサス星矢、ドラゴン紫龍、アンドロメダ瞬が天秤宮に駆け付けた際、氷の棺に閉じ込められた氷河（＊この時の彼は仮死状態）を見つけ、さらに五老峰の老師より天秤座の黄金聖衣の剣（ソード）を貸し与えられた紫龍が棺を砕き、瞬が凍死寸前の氷河を自らの小宇宙で温め、彼を蘇生させた。
更に、第八の宮・天蠍宮を護る黄金聖闘士、ミロより「カミュが氷河を氷の中に閉じ込めたのは幾星霜後に蘇るかもしれないから」であったことが語られるも、氷河は要らぬお世話と一蹴。
ただ、カミュは延命については一切語っておらず『魂は天に昇っても肉体は朽ち果てない、この天秤宮で永遠にさらばだ』と言っているので、師に殺されかけショックを受けたであろう氷河の為の、ミロの想像による慈悲心と考えられる。
そして第十一の宮・宝瓶宮において再び対峙する氷河とカミュ。再びオーロラエクスキューションを受けて倒れた氷河を、カミュはまたしても氷の棺に閉じ込めたが、すでにセブンセンシズに目覚めつつあった氷河は内側から棺を破壊。
最後のオーロラエクスキューション同士の激突で、氷河の小宇宙がカミュのそれを僅かに上回り、弟子が師匠を超えた事に満足しながら、カミュは息を引き取った。
劇場版
第三作目「真紅の少年伝説」において、アテナの兄・アベルが、氷河に“妹（アテナ）を閉じ込めておくための氷の棺を作らせる”ため、何の妨害も敷く事無く彼をコロナ神殿まで辿り着かせる。
（つまり、劇場版の時点で氷河はフリージングコフィンを習得していたことになる）
しかし、このアベルの傲慢さが逆に氷河を怒らせる事になり倒された。
冥界・嘆きの壁
冥王ハーデスとの戦いが終局に向かいつつある中、黄金聖闘士12人の起こした爆発にも耐えた天貴星グリフォンのミーノスとの戦いにおいて、既にエイトセンシズに目覚めていた氷河は、フリージングコフィンを変形させた障壁を展開し、ミーノスの行く手を遮る。
しかしミーノスは鉄拳一発でそれを破壊し、更には氷河のオーロラエクスキューションを受けても致命傷には至らなかった。…が、神の加護を受けていなかったミーノスは、氷河を追いかけるために神以外は通れない超次元に飛びだし、そのまま飲まれて消滅した。
一見すると、氷河がまだ未熟でフリージングコフィンが不完全だった様にもとれるが。ここはむしろ逆に、冥界三巨頭の最後の一人ミーノスの黄金聖闘士数人分を上回る途轍もない実力を示唆する演出と捉えるべきではないだろうか。
星矢Ω
パラサイトに寝返った、かつての次代の水瓶座の黄金聖闘士・時貞との戦いでは、“時を止める事”で不死身の肉体を手に入れ、更には水瓶座の黄金聖衣を“鉄くず”と貶した時貞を、氷河はこれまでになく容易い相手と軽蔑し、オーロラエクスキューションとフリージングコフィンの同時攻撃で時貞を撃破した。原作・派生作品・アニメ作品等の全ての作品の描写の中でフリージングコフィンを砕く事が出来ず救い出される事もなく完全に封殺されたキャラは実はこいつが初だったりする。
（氷河曰く、｢ただ不死身というだけで勝てると思ったか？殺せないのなら永遠に氷の棺の中に閉じ込めてしまえばいい。」）
余談
少し前、現実において自分から氷の棺的なモノに入るバカたれどもが急増し、それをツイッターに流すという不埒な出来事が起きた。
＊良い子は決して真似しないでください。さもないと天秤座の聖闘士と水瓶座の聖闘士が一緒に制裁に来ます。しかも家族の生活や仕事をも、十万億土の彼方まで消し飛ばす恐れがあります。
関連タグ
キグナス氷河 水瓶座のカミュ オーロラエクスキューション 絶対零度
