プロフィール
概要
キグナス氷河の修業時代の兄弟子。
彼の実力は当時氷河を凌ぐ程であったが、後から入ってきた弟弟子の氷河の面倒をよく見ていたこともあり、自分にはまだ敵わないながらも氷河の小宇宙の成長を見抜き認めていた。
強い正義感の持ち主。
氷河が聖闘士になろうとする動機が海底の母親に会いたいためであることを知ったときは激怒していたが、彼が母に会いたいあまり海にもぐって潮流に巻き込まれ溺れた際に海に飛び込んで彼を救出した。しかし潮流の早さから氷河を氷上に投げ上げるのがやっとで、自身は飛び出た氷が刺さり左目を失った。
その後氷河らには長らく死亡したと思われていたが瀕死で海中を漂っていたところをクラーケンに救われて海闘士となっており、北氷洋の柱で敵対する。
また海の怪物と恐れられながら善人は襲わなかったと伝えられるクラーケンに憧れており、悪に対してはクールに徹し相手が女子供でも微塵の情けもかけずに討つ。
それだけに、修業時代は師匠の水瓶座のカミュを尊敬していたものの、12宮戦で彼が聖闘士の務めよりも氷河を優先させる私情に走ったことを軽蔑し「カミュ自身クールに徹し切れなかったために結局倒された」「彼を師と仰いでいた自分自身が腹ただしい」と態度を一変させた。
だが、アイザックの隻眼姿に自責の念に駆られた氷河から「同じように自分の左目を潰せ」と申し出られるも完全に潰すことができず(まぶたを傷つけただけ)、無抵抗の氷河をオーロラボレアリスで倒した後に身を案じるなど、アイザックもまた氷河に対して非情になり切れなかったことがうかがえる。
また、貴鬼に関しても、抵抗さえしなければ殺人する意図はなかったなど、敵であれ誰でも殺そうとはせず、見極めようと言う憧れたクラーケンの意志を強く意識している。
氷河を一旦は圧倒するものの天秤座の聖衣を奪い破壊するためにそれを守ろうとする貴鬼を痛めつけたことで氷河が「私情より大義を優先すべき」との想いに至り彼に対する贖罪意識を振り切って対決したため、オーロラエクスキューションにより倒された。
実は海龍に疑念を抱いており、そのことを今際の際に和解した氷河に告げた。チャンピオンRED掲載のエピソードでは、カノン本人にそのことを質問し、ギャラクシアンエクスプロージョン(手加減はしてる)をお見舞された上で正体を明かされていたことが判明した。
最期は、身内であり借りをつくった相手でも敵となった自分を倒した氷河を褒め、兄弟子として氷河に見守られながら息を引き取った。
ちなみにクラーケンは頭足類の姿で表現される事が多いのだが、何故か鱗衣のデザインはエイになっている。(クラーケンが島に化けるという逸話から、これによく似た赤えいをモチーフに選んだのだろうか?)
スピンオフ作品の『海皇再起』では、元々の正義感の強さから、カノンに海将軍の復活に関与してないか真っ先に言及し、その後もカノンが裏切らないか確認と過去の制裁のケジメをつけた後は別行動を取る。
他の英魂士の妨害を受けず、最初にネメシスの神殿に辿り着くが、アイネイアースによってifの世界へ送られる。
そこはサガがカノンに悪に染められず、カノンが前教皇を暗殺してアテナを襲い、サガがカノンを粛清したことになり、アイオロスは城戸光政と出逢わず、彼の非嫡出子たちが聖闘士になるべく修行に出ないので、キグナスの聖闘士にはアイザックがなり、右目も失われない。
しかし、己を取り戻したアイザックは、海闘士となる自分を選択し、師のカミュは聖闘士を裏切ろうとする弟子の粛清を選択。
絶対零度の域に高めた氷河の凍気との経験を経て、自身も絶対零度の凍気まで高めて、礼と共にカミュを打ち倒す。
必殺技
- オーロラボレアリス
両腕に小宇宙を集中し、七色の凍気として敵に放射する。
その様は北極海のオーロラのようであり、実際に和訳すると「北極光」となる。技名がオーロラなのは師匠譲りといったところか。
ブレイブ・ソルジャーズで初使用。氷河とは師匠が同じなのだから使用が可能なのは当然か。
- サイコキネシス
貴鬼が天秤座の聖衣を守ろうと浮遊させた岩が、貴鬼を襲った事からアイザックは彼以上のサイコキネシス能力を有している可能性が高い。
エピソードG.アサシン
宮島での戦いで神聖衣を纏ったカミュとの凍気のぶつかり合いで意識が朦朧とした氷河の前に登場。
一時的に白鳥座の聖衣を纏い、彼に助力した。
車田水滸伝
各作のメインキャラクター達が飛ばされた異世界で、氷河と再会する。「正しき神話に戻す」ための「アフター・クラッシュ」の加護を得て蘇っており、氷河に戦いを挑むが真意は彼の覚悟を確かめる事であり、再びオーロラエクスキューションを受けて倒される。
別名・表記揺れ
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