概要
原作においてはほぼ一貫して主人公とヒロインとして扱われており、他のコミカライズ作品においても基本的な立ち位置は変化していない。
もともとインデックスの次に出来たのが上条であり「どんなタイプの主人公なら彼女を救えるか」というコンセプトで生み出されたキャラクターである。
カップルとして見た場合、主人公と運命的な出会い方をしたヒロインというド王道である。
出会って以来、魔術師に付け狙われるインデックスの身を上条は常に案じており、自身の戦いからは極力遠ざけがち。
インデックスもまたそんな彼を心配しながら、最後は無事帰ってくると信じて待ち続けている。
はいむらきよたか氏のホームページにおいて「2巻以降にこの2人をメインにした表紙が無いのは、4巻か5巻あたりで『ここまで来たら、2人一緒の表紙は最終巻まで取っておこう』と言う密かな誓いを立てたから」との記述があるため(詳細はこちら)、「最終巻の表紙はこの2人なのではないか」という期待をしている人もいるようだ。
また、原作者の鎌池和馬氏は2人の関係について次のように述べている。
上条が活躍する物語において、インデックスはたとえ出番がなくとも話の流れに深く関与する、不思議なキャラです。インデックスそのものが重要な位置を占める魔術サイドはもちろん、原作3巻のような科学サイドの話であっても、今度は「平和の象徴(彼女がどれだけ事件から遠ざかっているかで、上条の平穏がどの程度危険に晒されているかがわかる)」として機能するため死角が無い、というのが理由でしょう。
※『電撃PSP Vol.2』 「特別企画「電撃ヒロイン宣言!」 とある魔術の禁書目録」より
二人のこれまで
【旧約22巻】
遠隔制御霊装から解放されたインデックスは、「ベツレヘムの星」に取り残された上条と意識体のままで会話し、上条に自信が記憶喪失であったことを打ち明けられる。上条は「インデックスが自分のもとから離れる」ことを恐れ、記憶喪失を隠していたのだがインデックスは…
「そんなの、もう、どうでも良いよ」
「いつものとうまが帰って来てくれたら、何でも良いよ」
と優しく告げる。
そして「必ず戻る」と約束した上条と『新約』で感動の再会を果たす──
───── と思われたが実際には感動的なシーンではなくコミカルなギャグシーンとなった。この辺りは新約19巻におけるアレイスター=クロウリーとリリスの一世紀越しの再会と通ずる部分がある。
【新約9巻】
上条にとってインデックスが最も特別で、彼の帰る場所・日常の象徴と言える存在だということが鮮明にわかるエピソード。
『魔神』オティヌスによって数千億以上もの絶望の世界を体験させられても折れなかった上条だが、「上条がいない世界で幸せそうに暮らすインデックスの笑顔」を見たことでついに心が折れてしまう。
インデックスが上条が居ないことを意に介さず、ステイルや神裂達と笑っている光景は、上条にとって自分の居場所・存在意義を奪われたことに他ならない。上条はインデックス達の笑顔を守るために「自殺」を選択したのだが……。
【新約10巻】
オティヌスに見せられた幻想を破り、元の世界に戻ってきた上条が、オティヌスを救うために世界を敵に回す。
上条を止めるため、インデックスもバードウェイを伴って上条の前に現れ、旧約1巻以来の真剣勝負かと思われたが、なんともマヌケな形で勝負が決まるというコミカルな展開に。
作者いわく、「元から近しい者ほど上条当麻の緊張が緩みまくる」ためとのこと。
【新約22巻リバース】
上条の記憶と人格を持つ存在がインデックスにキスしようとした。それを見た「上条」は、寸前の所でなりふり構わず介入するが……。
【劇場版】
終始に渡り二人の活躍とスキンシップが多く、上イン好きなら必見。