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上里翔流

かみさとかける

ライトノベル『新約とある魔術の禁書目録』に登場するキャラクターである。
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「新たな天地を望むか?」
「この子達を頼む。大丈夫、きみなら いつもやってきた事だろう?」
「ぼくはやっぱり、何度でも挑戦したい。ありふれた世界の中で輝ける自分に!!」

概要

初登場:新約13巻
突如として“魔神ネフテュス娘々の前に現れた平凡な高校生を自称する謎の少年。

何処の街にもいそうなごく普通の少年だが、その言動はどこか悟りを開いた者が繰るような退廃的かつ優しく、何処か不気味さを醸し出す感じを持たせるものとなっている。
彼もまた、平凡な高校生を名乗っており、平凡な高校生でいたいとも思っているようだ。そのため、自身や周囲の運命を歪めた魔神達に、憎悪を抱いている。

当初、自らに極めて近い存在である上条当麻と同類だと考え同情していたが、その思想や信念、価値観、そして自らに備わった能力や自らを慕ってくる者達への考え等は、彼と完全に相容れないものとなっている。
上条本人からも徹底的に否定された事で、「降って湧いた幸運を享受しているハーレム肯定野郎」と口汚く罵り、以降は本気で上条を殺しに掛かろうとする。

その右手には上条の“幻想殺し”と対になると推測される『理想送り(ワールドリジェクター)』が宿っており、ネフティス以外の魔神たち(少なくともキメラ、テスカトリポカ、ヌアダ、プロセルピナ)をその能力を使って“新天地”と呼ばれる新世界へと追放した。
なお僧正とゾンビは既に殺され、オティヌスは会ってないため追放されていない。

アレイスター=クロウリー及び彼の旧友にして木原一族の1人?(1匹)である木原脳幹ですらその存在を知らない完全イレギュラー的存在である。

ローラ=スチュアートだけが上里の存在を知っており、クロウリーのプランを捻じ曲げるために烏丸府蘭を上里勢力に送り込み、学園都市へと誘導した(ローラが知っていた理由は、彼女の正体と目的に深く関わってくる)。

上記や下記の経緯も含め、所謂「主人公属性」が持つ負の面を全面に押し出している、新約以降急増したメタ要素キャラクターの代表格ともいえる存在である。

理想送り(ワールドリジェクター)

上里翔流の右手に宿っている力。
その効果は「願望の重複」が発生した者を「新天地」と呼ばれる隔絶された空間へと追放するというもの。
魔神が幻想殺しに代わる力を無意識に願った結果、上里に宿った力と推測されている。そのため上里は自分の運命を捻じ曲げた魔神を憎んでいる。
なお、この力には幻想殺しにおける不幸のような二次的なデメリットは存在しない。

だって、願っただろう?
絶対に叶わないと分かっていても、それでも願ってしまっただろう、『魔神』ども。
宇宙の果ても重なる位相も調べ尽くして、もう新しいものなんかないと分かってしまって。けれどもしもそんな事ができるのならば、煩わしい俗世の全てを捨て去って────誰も知らない新天地で羽を伸ばしてみたい、って
   ~新約13巻~

新天地とは世界に設定された余剰空間のことである。
上条達の世界は意外と無駄が多い。フィルムのコマ割りに例えるなら本来あるべき60コマのフィルムを10コマしか使用してない状態らしい。その余ったコマこそが新天地と呼ばれる同一時間軸上の余剰スペースで、上里の右手はそこに対象を配置する力とされている。

「新たな天地を望むか」という言葉が発動キーとなっているようだが、言わずに発動したシーンも結構有る。

効果対象

対象は願望の重複が発生した者の所有物にも及ぶ。
例えばアレイスター=クロウリーだが、彼は良くも悪くも(「人間」のため)ブレているので、当然対象に入る。クロウリーの場合、窓のないビルに備えられたロケットブースターや木原脳幹が装備していた対魔術式駆動鎧が新天地へと送られていた。

他にも全力状態のネフテュスが創造した“位相(世界)”を軽く握り潰しており、“幻想殺し”と同じくその性質や詳しい能力については謎の部分が多かった。

当麻の“幻想殺し”とは同質にして全く真逆、対極に位置する力で、願い、夢、可能性を集積した希望の力(ローラ曰はく幻想殺しが半端な形だったばかりにあらゆる魔術師の夢を受け止めきれず、横から溢れる形で凝縮された別の夢)、本人によれば相手に救いを齎す力であるらしい。

魔術を究めて神に到達し、既に願いを叶えてしまった存在である魔神たちは常に次なる新天地に理想を抱いてる為にこの力の前では希望に満ちた誘惑にかられ、安心を求めて容易く餌食にされてしまうという。

一見無敵にも思える力だが、実は本人に願望の重複が存在すれば上里自身も理想送りの効果対象に含まれるという致命的なリスクが存在する。
事実、魔神達への復讐を果たしたい、だが周囲への被害は押さえたい。という重複した願望を抱えたまま理想送りを行使した上里は、上条達の窮地を救う事と引き換えにこの世界から消失してしまった。

魔神が無意識下で生み出した“魔神殺し”に最適な能力ともいえる。…まぁ実際には追放された魔神たちも死んでないし、新天地で元気に暮らしていたが。

上里勢力

上里を慕う100人超の少女達。原石や魔術師なども居る、属性過多の色物集団である。
勢力の中には去鳴という義理の妹がおり、彼女からも当然慕われている。
 
だが、上条勢力ヒロインキャラとの違いは、上里を異常なまでに盲信している点で、彼のためなら非のない無関係の人間を何人死体に変える事も躊躇わない事にある。
それは最早狂気の域に達しており、上里は彼女達を歪め、彼女達と自分から平穏な日常を奪った元凶こそが魔神であると考え、復讐心を抱いていた。

上里の視点から言えば、突如右手に特殊な力が宿り、助けた人間が片っ端から自分に好意を持ち始め、しかもその少女達が極短時間で原石の力を目覚めさせたり魔術に手を染める…という状況であり、何者かの介入を疑うのも当然と言えよう。

上里自身は右手がもたらす特異性に引き寄せられていると思い込み、(少女達ではなく)自身との「関係性」を嫌っている。
しかし『魔神への復讐』や『魔神を庇う上条当麻を殺す事』については、「お門違いの八つ当たり」「魔神を全滅させて理想送りが消滅しても周りの取り巻きバカが元に戻る保証はどこにもない」と、去鳴からも否定的に見られている。

また、上里本人は否定していたが、彼もまた上条とは違ったベクトルのヒーロー性の持ち主であり、目の前で困っている人間を居るならば、彼は必ず助ける。助けた少女が彼に好意を持ったのは、紛れもなく彼の人柄の賜物である。

最終(?)的に意外なキャラが目立つようになるが、それについてはこちらを参照(ネタバレ有り)

上里翔流のヒーロー性

上里のヒーロー性とは、一言で言えば「肯定」である。
対象の理想を尊重し、それを成し遂げる手助けをする事で救う事を信条としており、この思想は「自分で未来を決めれる人は素晴らしい」という上里の尊敬の念から来る物である。

上条もまたヒーローであるが、此方は歪みが生じた対象の理想を「否定」し、正しい道へ戻すという救い方である。
上条当麻とは何処までも似通っているようで、対照的な存在であると言えるだろう。

理想送りはなぜ上里に宿ったのか

新約17巻、上里編終盤での娘々や上条との会話において、理想送りは上里の「何か」に惹かれて彼に宿ったことが示唆されている。
これについては幻想殺し上条当麻も類似した設定で、上条の場合は「事象の中心」であり「神浄の討魔」の真名を持つ上条の魂の輝きに惹かれて吸い寄せられたらしい。

旧約22巻では、幻想殺しと神浄と右手はテレマ教の概念「ホルスの時代」(人間が神となる時代)の存在である事が示唆されており、上里もホルスの時代に分類される何かが宿っている可能性はある。まぁ、テレマ思想を提唱したクロウリーが知らなかった辺り別の何かかもしれないが…。

現時点では上里の考察に過ぎないが、上里勢力の暮亞が原石系能力者で植物に近かったり、琉華がブードゥー教と海賊を結びつけてレグバ=アティボンの魔術を使用できるようになったのは、何かがねじれているらしい。
それは上条の周囲でも起こっているが、自分の歪みと違って常識で説明できるため、恐らくは周りに伝染するものではない。

上里は確かに上条や魔神との接触を機に右手に関する考えを改めたが、まだまだ納得しきれてない要素はいくつか残っていたようだ。

関連リンク

とある魔術の禁書目録 上里勢力 魔神(とある魔術の禁書目録)
ローラ=スチュアート 上条当麻 幻想殺し

外部サイトへのリンク

上里翔流 - ニコニコ大百科
上里翔流 - 禁書wiki
上里勢力 - 禁書wiki

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