CV:平松晶子
概要
二つ名は『前方のヴェント』『二十億の中の最終兵器』。
舌にピアスを留め、そこに腰の下まで伸びる細い鎖と小さな十字架を取り付けた若い女。
十九世紀のフランス市民に見られた格好をしているが、色は全身真黄色である。
幼い頃に遊園地のアトラクションの試運転に弟と二人で参加したが、科学的に安全とされていた乗り物が誤作動を起こし、事故に遭ってしまった。
その治療に際して必要な輸血が一人分しかなく、弟の「お姉ちゃんを助けてください」という今わの際の希望からヴェントのみが助かることに。だが助かった彼女からすれば、最愛の弟を科学に見殺しにされたとしか思えない出来事でしかなく、このことから科学を嫌い憎むようになる。
そしてこのことがきっかけとなり、彼女は神の右席として戦うことになった。
スン↓マセーン↑(゚∀゚)!!!
戦闘能力
正攻法で人類が彼女に勝つ方法は何一つ存在しない。
彼女の最も恐ろしい点は巨大なハンマーを軽々振り回す膂力でも、十字架と連動して放つ回避が困難な風の弾丸でもない。
その力は『天罰術式』と呼ばれ、彼女という存在に「敵意」を欠片でも抱いた瞬間即座に酸欠状態に陥り失神昏倒してしまうという能力である。
ヴェントの存在を知らずとも、どれほど距離が離れていようともただ「迷惑だ」などと思えばその時点でノックアウトしてしまうという反則にも程のある能力なのだ。この能力は彼女にいかに信頼を置いていようと少しでも敵意を抱いた瞬間に発動するため、味方であっても天罰術式からは逃れられない。
彼女はこれを利用して、大人数相手の制圧などを行ってきていた。
これに加え、常時発動術式の不可視の結界により鉄壁の防御力を有し、対戦車兵器でも傷一つ付けられない。
この強大な天罰術式を破るには以下の方法しかない。
①幻想殺しや、より強い神の力で強引に無効化する。
③人間をやめる。さすがに人間でなければ天罰は落ちないだろう。
これだけ見れば、さぞかし便利な力だと思われるかもしれない。だが逆に言えば、この術式は数多くの人間からの敵意や憎悪を常に浴び続けることに他ならないのである。
愛する弟のためだけに他人の好意を拒み、弟を死なせてしまったことで自分自身を責めるヴェント。彼女は世界中の人々から憎み恨まれ続けるという常人には決して真似できない人生を選んだのだ。
余談
ファンや二次創作上のストーリーでは全身が黄色い服なために「バナナ」、もしくは「前方のバナナ」と呼ばれることもある。
また、二次創作ではどういうわけか御坂美琴をより暴力的にしたようなツンデレキャラに描かれることが多い。
「とある魔術の禁書目録たん4」では、名前に引っ掛けて弁当ネタをやろうとしたが頓挫したらしい。この関係で同作ではそのことのカミングアウトで名前が出ただけで出番なしとなってしまった。
普段の容姿は術式により敵意を向けられるための外見をしている為で、それさえなければ結構美人であることが設定画により判明した。
関連タグ
各巻のボス
ビアージオ=ブゾーニ→前方のヴェント/木原数多→浜面仕上