概要
コンピューターに2台以上の画面をつなげて、デスクトップを広く使うこと。マルチモニタ。ノートパソコンなどで内蔵ディスプレイと同内容の表示をプロジェクターなどの外部モニタに表示するミラーリングとは異なる。
マルチディスプレイにすることで、
- メインのディスプレイを作業領域にし、サブのディスプレイにツールパレットを広げることで、ツールパレットが作業領域を邪魔しないようにする。
- (プログラマなどが)サブのディスプレイでドキュメントを見ながらメインのディスプレイで作業を進めることができる。
- (株価のチャートなど)たくさんの情報を同時に表示して監視することができる。
- といったメリットがある。
場所を広くとるのと、視線を動かす範囲が広くなること、そしてディスプレイの数に比例して消費電力が増大するのがデメリットである。表示領域が増えるとそれだけビデオカードの負荷が増大するが、最近のパソコンであればまず問題はない。
パソコンで初めてマルチディスプレイを利用できるようになったのは、1987年のMacintosh IIであった。Windowsプラットフォームでマルチディスプレイが普及したのはWindows98の登場後である。デスクトップパソコンのほか、ノートパソコンでもミラーリングだけでなくマルチディスプレイに対応するものが多くなっている。