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概要編集

金属原子が酸化還元反応により、空気中の酸素と結合して変質した状態。

一般的に金属独特の光沢や反射は失われ、物質としての強度も脆くなる。

しかし、アルミニウム等の場合、表面を錆びさせると金属の内部は錆びにくくなるという利点もある(ただしの赤錆は別だが)。


一般的に、水分の多い(湿度の高い)ところに金属を置いておくと錆びやすい(これは水分が安定した錆を落とす働きがあるからである)。塩分の多いのそばの金属はなおさら錆びやすい(これは海水中に存在する塩素イオンの影響である)。


代表的な錆編集

赤錆:の錆の一種。構造的に黒錆よりも粗であるため、酸化が進行する。

黒錆:鉄棒などについている黒いの正体。

緑青:の錆。毒性があるというのは真っ赤な迷信

銀錆:銀の黒ずみは厳密には硫黄との化合物であり、狭義での錆びでは無い。なお、錆びた場合は白色になる。


錆を防ぐには編集

錆を防ぐためには各種の方法がある。


合金編集

各種金属を混ぜ合わせて合金を作ることにより、錆の進行を抑えることが可能である。

しかしながら、合金する金属を間違える、あるいは使用状況を考慮せずに用いると逆に金属が錆びやすくなることがあるため、注意が必要である。


めっき編集

金属の表面にほかの金属の薄い膜を重ねることにより金属の錆を防ぐとともに、表面に光沢を与える方法でもある。

一般的にめっきされる金属よりも安定な金属を重ねると「傷がつかない限り腐食しづらいものの、深い傷がつくと余計腐食が進む」(例:ブリキ)ことになり、不安定な金属をめっきすると「表面は速やかに腐食するものの、傷がついても錆が進行しにくい」(例:トタン)状況となる。


犠牲陽極編集

主に船舶鉄骨で用いられている方法で、より不安定な(錆びやすい)金属を近くに付ける事で被保護物の錆の進行を抑える。前述のようにめっきでも同様の事が行われている。


薬品処理編集

薬品で処理することで金属表面に皮膜を作り出す。


酸化皮膜編集

表面のみを酸化させ、安定した黒錆などで覆うことでそれ以上の錆の進行を防ぐ。


表面処理編集

テフロンやフッ素などで金属表面を覆う。


同音異義語編集

わびさびの「寂び」のこと。簡素だが趣きのあるたたずまい。

サビのいちばんの聞かせどころや、いちばん盛り上がるところ。

サビ:寿司屋でワサビのこと。


関連タグ編集

機械  トタン


表記揺れ:錆び サビ

Rusty:英単語。

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