曖昧さ回避
概要
一般に、物体の形状を構成する面であり、外から見える、外界に接している部分のことである。
物理的には界面の1種であるが、表面と言った場合には、片方を外、もう片方を内と定義し、外側から見た内側の界面という意味合いが含まれて来る。
また、Aを外、Bを内とした場合、表面という語は「Bの表面」という形で用いられ、「Aの表面」という形では用いられない。
例えば、液体や気体、あるいは真空の中に固体を置いた場合は、液体等が「外」と見なされることが多く、液体等の側から見た固体の界面が表面と表現される。
一般的には、周囲を覆っている側が外と見なされ易く、どちらが覆ってるとも言えない場合には「固体<液体<気体<真空」の順で外と見なされ易い。
前者の例として、空気の中に水滴がある場合は通常、空気が外と見なされるし、逆に水の中に気泡がある場合は水が外と見なされる。
後者の例として、海と大気ならば大気側が外と見なされるし、海底ならば海中側が外と見なされる。
「水の表面張力」などというが、表面張力もまた界面張力の一種であり、気体と液体との間で起こる界面張力がこう呼ばれている。
厳密には「水と空気の間の界面張力」と言えるのかもしれないが、気体側には張力は無いに等しい。
水中の気泡が丸まるのも、水の表面張力による。
表面に近い部分は「浅い」と表現される。
物理的な意味合いの他、物事や心における、最も解り易い部分や、見せかけの部分的な意味合いでも用いられる。
なお、「コインの表面」と書いた場合、字は同じでも、「コインのおもてめん」と読めば、表側の面のことを意味するのに対し、「コインのひょうめん」と読むと、裏側の面や側面も含めた、外界に接している部分を指すので、注意が要る。