概要
1997年に登場した一般用車両で、京阪本線の朝ラッシュ時に特急(京阪特急)が枚方市駅に停車するようになったのを機に特急の混雑緩和を図るため導入、8両編成5本が製造された。車体構造や性能など基本的な部分は7200系と同じだが、在来の通勤形車両と区別するために、緑2色の境目にパステルブルーのラインが入った出で立ちで登場。優等種別運用を見越して車内は扉間を固定クロスシートとした。また、3ドアのうちの中間のドアについては、特急運用を見越してドアの締切(ドアカット)機能がついていた。
その後のダイヤ改正で一時は特急運用も担うようになったが、2008年に3扉転換クロスシートの2代目3000系が登場したため特急(快速急行)運用は3000系に譲り、6000系・7200系と同様に急行以下の種別での運用が主体となった。このため2008~10年にかけて全車ロングシート化改造を実施、この際バケットタイプのシートが採用された。
製造時はほかのロングシート車両と違って水色帯が付加されていたが、2008年以降に変更された現行色は6000系・7000系・7200系と同じものになっている。このため、7200系との区別は座席形態のみにとどまっている。
元々優等向けという運用特性から8両編成で製造されたものの、ロングシート化完了後のダイヤ改正の過程で8両編成運用が減ったため、2015~17年にかけて9001編成~9004編成の4編成に対して7両編成化工事を実施した(M9100形を電装解除してT9600形を外す方法。編成から外された中間車、合計4両は10000系に編入)。
2024年には残る9005編成についても同様に7両編成化、9000系の8両編成は消滅している(9605号車は保留車)。