概要
2008年中之島線開業ダイヤ改正で登場した京阪電気鉄道・京阪本線の列車種別。
毎日、淀屋橋を0時20分に発車する樟葉行きの1本のみが2021年まで運行されていた。
淀屋橋駅でOsakaMetro御堂筋線の最終電車との接続を図りつつ、営業終了時間の0時50分までに樟葉駅に到着させるため、通常の急行が停車する守口市駅と枚方公園駅を通過する。
停車駅:淀屋橋駅⇒北浜駅⇒天満橋駅⇒京橋駅⇒寝屋川市駅⇒香里園駅⇒枚方市駅⇒樟葉駅
快速急行・通勤快急との停車駅比較
※深夜急行は樟葉方面のみ、通勤快急は淀屋橋・中之島方面のみ。
駅番号・駅名 | 深夜急行 | 快速急行 | 通勤快急 |
---|---|---|---|
KH01 淀屋橋 | ◎ | ◎ | ◎ |
KH02 北浜 | ◎ | ◎ | ◎ |
↑(中之島方面) | |||
KH03 天満橋 | ◎ | ◎ | ◎ |
KH04 京橋 | ◎ | ◎ | ◎ |
KH11 守口市 | ◎ | ||
KH17 寝屋川市 | ◎ | ◎ | ◎ |
KH18 香里園 | ◎ | ◎ | ◎ |
KH21 枚方市 | ◎ | ◎ | ◎ |
KH24 樟葉 | ◎ | ◎ | ◎ |
↓↑(出町柳方面) | ↑(出町柳方面) |
上にある表の通り、深夜急行と通勤快急では停車駅が被る。違いは、通勤快急は平日朝に京都(三条・出町柳)から大阪方面へ運行されるのに対し、深夜急行は文字通り深夜に淀屋橋から樟葉まで毎日1本のみ運行される事である。
8両編成の3扉車(二代目3000系を除く)が使用される。
時刻表に併記されている停車駅案内では一応、樟葉~出町柳間の停車駅が通勤快急とは異なる(八幡市・伏見稲荷・清水五条・神宮丸太町停車の有無)ということになっているが、先述の0時50分縛りが無くなる大晦日終夜運転では、深夜急行が急行に差し替えられる形で運休となる為、同区間の運行実績が皆無である。2021年1月31日ダイヤ改正で平日朝に樟葉発淀屋橋行通勤快急が新設されたが、言うまでもなく停車駅・運転区間共に深夜急行と丸被りで区別する必要性が益々薄れている。
停車駅が同じでありながら異なる種別となったのは種別が成立するまでの経緯が異なる為。
- 深夜急行:中之島線開業前は時間帯に応じて枚方公園・守口市を停車又は通過(早朝及び深夜)となっていた急行を全列車停車に統一し、通過する方を独立させた種別。
- 通勤快急:快速急行は枚方市を境に出町柳方面を特急、淀屋橋方面を急行(但し枚方公園通過)と同じ停車駅とし、特急の一部を差し替える形で設定(従来の枚方市~京橋ノンストップの本数は枚方市発着の特急を差し替え分と同数設定で維持)した種別で、朝ラッシュに守口市を通過とした種別が通勤快急である。
京阪電車の車両には、深夜急行と停車駅が同じである「通勤急行」の種別表示があり、現在は設定されていないが、朝か夕方に運行されるのに備えている。
廃止
2021年9月25日ダイヤ変更で終電繰り上げが実施され、淀屋橋0時20分発樟葉行深夜急行が廃止となった。ダイヤ変更後の樟葉行終電は淀屋橋0時00分発快速急行となる。
2021年時点で公式サイトで公開されているダイヤ変更後の駅時刻表右側に表示されている種別一覧には深夜急行の表記が灰色で残存していた。
しかし、2023年8月26日ダイヤ変更で深夜急行の表示が停車駅案内及び時刻表の灰色表記から抹消され、深夜急行の完全廃止が確定した。