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概要編集

近鉄が運行する特急系統の1つで、京都伊勢志摩を結ぶものを指す。

他の近鉄特急が毎時間設定されているのと異なり、本数が1日6往復と少ない。これは同一ルート上に他の系統の特急が多く設定されていることも関係している。京都駅大和八木駅間は京橿特急、大和八木から先は阪伊特急とルートが重複しており、この二列車を乗り継ぐことにより京伊特急の空白時間帯の補完が可能である。

伊勢志摩観光全盛期は昼間でも毎時1本の設定が見られたが、観光の衰退により本数が減っていった。

京都線橿原線を経由し、大和八木駅近くの新ノ口短絡線を通って大阪線に入ることで両線の行き来を可能にしている。同短絡線を恒常的に使用する唯一の列車系統。


時間帯によって鳥羽行きと賢島行きがあるが、賢島行きは近鉄特急では最長距離の195.2kmを走破する。これは近鉄特急のみならず、JRやそれに連なる第3セクター事業者を除く民間私鉄事業者の列車として日本一の走行距離となっている。


一方、朝の京都行きのみ宇治山田(土休日のみ)・松阪名張(平日のみ)発の列車が設定されている。これらも京伊特急に含める。


名伊阪伊特急と異なり甲特急の設定は無い。大和八木から先は原則として同一ルートを通る阪伊乙特急と同一の停車駅であるが、昼間全ての阪伊乙特急が停まる名張及び松阪以遠の各特急停車駅にのみ停車する(ただし、平日名張6時発のみ榛原駅にも停車する)。


しまかぜが運行を開始して以降は、事実上の甲特急的役割を果たしている。ただし名伊・阪伊と異なり、大和八木以北で他の列車との停車駅の差異がほぼ無い(一部のみ停車の西ノ京・高の原は別)。


かつてはビスタカーの運用が多く見られたが、現在は平日の京都発賢島行き1本を除いて使用していない。


実は近鉄の駅番号は、この京伊特急の運行系統を基準にして付けられており、大和西大寺駅と大和八木駅および伊勢中川駅では、接続する奈良線・大阪線・名古屋線の上り方面に、駅番号のまとまった欠番がある(当列車とは無関係だが橿原神宮前駅も京都橿原線に駅番号を合わせたため、南大阪線に駅番号の欠番が見られる)。


停車駅編集

汎用特急編集

京都-丹波橋-(高の原)-大和西大寺-(西ノ京)-大和八木-(榛原)-名張-(榊原温泉口)-伊勢中川-松阪-伊勢市-宇治山田-五十鈴川-鳥羽-志摩磯部-鵜方-賢島


太字は当駅発着がある駅。

(括弧内)は一部の列車のみ停車。


本数が少ないが停車駅にはばらつきがある。早朝の京都行きと夕方以降の京都発は高の原駅に停車する。榊原温泉口は京都行きのみ朝の3本が停車する。朝の京都行きは榊原温泉口にのみ追加停車し高の原を通過する便があるが、逆に夕方以降の京都発便は高の原のみ追加停車する。他に土曜休日の宇治山田発の1本のみ西ノ京駅に、平日の名張発の1本のみ榛原駅に停車する。

かつては丹波橋・高の原を全便通過し、大和八木~松阪はノンストップで運行された(早朝のみ現在と同じ停車駅)。五十鈴川も通過し、阪伊甲特急と乙特急の中間のような性格の停車駅であった。



しまかぜ編集

京都-丹波橋-大和西大寺-大和八木-伊勢市-宇治山田-鳥羽-鵜方-賢島


太字は当駅発着がある駅。



関連項目編集

近鉄特急 近畿日本鉄道 Ace ビスタカー 伊勢志摩ライナー しまかぜ

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