名張駅
なばりえき
駅番号はD49。
駅長が配置されており、赤目口駅-西青山駅間の各駅を管理している。
特急は乙特急のみ停車する。
青山町方には高安検車区名張車庫があり、乗務員(運転士・車掌)詰所である名張列車区がある。運行距離および勤務時間の関係で当駅に停車する列車はここで乗務員交代が行われる。大阪方面からの準急以下の電車および、伊勢中川発の普通電車は当駅までの乗り入れとなっている。
当駅発着の特急電車もある。平日早朝には1本だけ当駅発京都行き特急、夜には大阪難波から当駅止まりの特急が設定されている(平日4本、土休日2本)。
大阪方面からは、早朝に当駅始発の快速急行と大和八木行き普通電車、深夜には当駅始発の大和八木行き普通電車、高安行き普通電車が、それぞれ1本ずつ設定されている。日中と平日の夜間には急行がこの駅で折り返す(日中は1時間に1本)。
伊勢中川方面からは終日伊勢中川から当駅折り返しの普通電車が設定されるほか、朝・夕方には当駅-青山町間の普通電車、早朝に当駅終着の急行が2本、早朝に当駅始発伊勢中川行き急行が1本設定されている。
- 2018年(平成30年)度の1日平均乗降人員は12,408人である(三重県統計書より)。
名張市の中心駅であり、周辺は昭和時代以降に建設された住宅街が多い。主に大阪圏への通勤を中心とするベッドタウンであり、この辺は東海地方・名古屋圏の色合いの濃い県内の他の地域とは一線を画する。
こうした通勤事情は沿線文化にも大きな影響を及ぼしている。例として名張周辺のスーパーやコンビニは、(仕入れルートが中部エリア配給になっていない限り)近畿エリア配給仕入れ体制になっており、どん兵衛が西日本タイプだったり、カールが買えたりする。
住宅開発が成される前は奈良・三重県境付近に存在するのどかな地域であった。平たく言えば田舎である。現在よりのんびりした情景が存在した一方、田舎特有の人間関係から原因・真相などに未だに議論がある「名張毒ぶどう酒事件」が発生した地域でもあった。本事件で犯人とされ死刑の確定した確定死刑囚の人物は2015年に病死するまで43年間刑が未執行のまま勾留された(未決死刑囚の勾留世界記録)。
JR名松線は当初同地を終着駅とする予定であった(名松線の名は「名張」と「松阪」を結ぶという意)。当駅から数百m離れた伊賀線の廃線区間である元終着駅西名張(元々はこちらが最初に名張駅を名乗り、旧市街地の中心地)にて接続する予定であったが、現終着駅である伊勢奥津駅から先は未成区間となる。
その後西名張も大阪線との線路重複から廃止となったが、2018年現在も当駅まで三重交通によるバスが出ており、事実上の未成区間代替バスとなっている。なお全線直通する本数は少ない。