概要
時間帯や路線によってロングシートとクロスシートの両方に対応できる「デュアルシート」を本格採用した。
1997年から1998年にかけて46両が製造された。
シリーズ21移行前最後の近鉄マルーン車>O-VVVF車でもある。
諸元
編成 | 6両(奈良・大阪線)・4両(名古屋線) |
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営業最高速度 | 110km/h(大阪線・名古屋線)、105km/h(奈良線)、106km/h(阪神線) |
減速度 | 4.0 km/h/s(常用)、4.5km/h/s(非常) |
主電動機 | MB-5035B(三菱製、165kW) |
制御装置 | MAP-174-15VD27(三菱製GTO-VVVF、1C4M) |
補助電源装置 | INV094(東芝)またはNC-FAT(三菱) |
空気圧縮機 | HS-10またはC-1000LA |
駆動方式 | WNドライブ |
歯車比 | 5.73 |
ブレーキ | 電磁直通ブレーキ(回生・保安ブレーキ付) |
台車 | KD-306・KD-306A(積層ゴムブッシュ式片側軸箱支持式ボルスタレス台車) |
運用
奈良・京都線
電算記号DH。西大寺検車区に6連5本(5801F~5805F)が所属。
1026系VH編成、5820系、9820系と共通運用で、阪神線(大阪難波~神戸三宮)への直通運転も行う。
京都・橿原・天理線では貸切を除く全列車がロングシートで運用される。
5802編成は2014年4月からデボ1形の復刻塗装で運用されている。
大阪線
電算記号DF。高安検車区に6両編成2本(5811F・5813F)が所属。
5820系と共通運用。ラッシュ時は他形式併結の8連・10連運用もある。
基本は大阪線系統での限定運用だが、混乱時に名古屋線に入線することもある。
検査時の代走は2610系または2800系AX17編成に2連車を併結して行う。
名古屋線
電算記号DG。富吉検車区に4両編成1本(5812F。当形式唯一の4連車)が所属。
2610系・2800系L/C改造車、1400系FC07編成、1200&2430系(混結)FC92・93編成と共通運用。
他形式の2連車と併結した6連で名古屋~鳥羽間の急行を中心に運用される。
検査時の代走は2610系などのロングシート車が行う。