信貴線の概要
近畿日本鉄道の1路線で、近鉄大阪線・河内山本駅から分岐し、信貴山口駅までを結び、全線が大阪府八尾市内にある。営業キロ2.8km。
信貴山口駅にて近鉄西信貴ケーブル(後述の西信貴鋼索線)と接続し、高安山・信貴山(奈良県)方面へのアクセス路線の1つを担っている。平日は通勤・通学利用が主体。
駅一覧・運行形態
1430系による2両編成。線内折り返しの普通列車が15~20分間隔で運行されている。
なお、2駅のみの路線であるが、2024年6月現在ワンマン運転は行われていない。
河内山本駅の配線の都合上、信貴線運用への送り込みのための回送列車は近鉄大阪線・弥刀駅にて折り返してから河内山本駅へ向かう。
西信貴鋼索線の概要
信貴線の信貴山口駅より分岐し、高安山駅へ至る鋼索線(ケーブルカー)。こちらも全線が大阪府八尾市で完結する。営業キロ1.3km。
1930年、奈良県側にある信貴山真言宗総本山・朝護孫子寺への大阪府側からのアクセス路線として、信貴山急行電鉄の手で開業し、高安山駅では、同駅と信貴山門駅とを結ぶ同社の平坦線に接続していた。現在、同区間を運行している近鉄バス信貴山上線は、その平坦線の代替路線にあたる。
現在は40分間隔で運行され、昼間時間帯において、信貴線の半数の列車と接続している。
車両はコ7形7〜8を使用。
信急鋼索線として開業した当時の車両は、コ1形1〜2と称し、3・4を飛ばして平坦線ではデ5形5〜7と呼ばれる比較的小型の電車を使用していた。デ5・7(6は休止前に事故で廃車)は山を降りてモ5251形と名を改め、南大阪線を経て伊賀線(現在の伊賀鉄道)に転じ、1977年まで使用されたが、コ1形は休止後廃車解体となっている。
駅一覧
信貴山口駅(Z14) - 高安山駅(Z15)
関連項目
近鉄生駒鋼索線···近鉄が保有するもう1つのケーブルカー路線。
信貴山下駅···こちらは同じ近鉄でも奈良県側にある生駒線の駅で、1983年まで東信貴鋼索線が接続していた(奈良交通のバス路線で代替)。