「1220系」とは、鉄道車両の系列の1つで、近畿日本鉄道が使用している。ここでは近鉄1220系のほか、派生系列の近鉄1230系についても解説。
1020系、1026系についてはこちらを参照⇒1026系
概要
1220系列は、近畿日本鉄道が保有するマルーンレッドとシルキーホワイトのツートンカラーのVVVF車のうち、日立製作所製のGTO素子のインバータを搭載するグループである。
電算記号は奈良線・京都線系統がVEで、大阪線・名古屋線系統がVC。
おおまかな区分は以下の通り。
- 1220系:2両固定編成で、3編成が在籍。歯車比は6.31と大きく取っている。
- 1230系:2両固定編成。全線共通標準車体仕様車。1233系、1240系、1249系、1252系、1253系、1254系、1259系と細かい区分があり、これを合わせて47編成が在籍。歯車比は5.73になった。
- 1020系:4両固定編成。1026系の記事を参照。
- 1026系:6両固定編成で阪神直通対応。1026系の記事を参照。
そして1230系の細かな区分は次の通りとなっている。
- 1230系:基本形態。1231・1232F。
- 1233系:新仕様の台車をさらに改良したKD-96B形(M)、KD-96C形(T)を装備。これは以降の編成にも反映。1233~1239・1241~1248F。
- 1249系:補助電源装置をMG(電動発電機)からSIV(静止形インバータ)に変更し、運転台後方にフリースペース(車いすスペース)を設置。これは以降の編成にも反映。1249~1251F。
- 1252系:台車をシュリーレン台車からボルスタレス台車に変更し、これは以降の編成にも反映。路面清掃装置は省略。1252・1258・1262~1264・1270~1277F。
- 1253系:1252系の仕様に踏まえて路面清掃装置を搭載している。1253・1255~1257・1260・1261F。
- 1254系:1252系の仕様に踏まえて滑走検知装置を搭載。1254Fのみ。
- 1240系:1233系のうちワンマン運転対応改造を施したもの。1240F。
- 1259系:1253系のうちワンマン運転対応改造を施したもの。1259・1265~1269F。
現在の運用
日立製作所製の機器を搭載したこのグループは、製造当初から標準軌線区の本線で活躍。このうち1252系の1271~1277Fと1026系は阪神直通対応工事を施工し、阪神線内でも活躍している。
関連項目
ミジュマル:1266Fが令和6年7月までラッピングされていた