バクダンシャドー
ばくだんしゃどー
「トッキュウジャ~!俺はシャドーラインのバクダンシャドーだ!一緒にゲームをしないか?」
(上記の提案をミオに拒絶されたのを受けて)「あっそ、じゃいいや・・・ってオイ~!」
「皇帝」帰還の前兆を受け、ネロ男爵がトッキュウジャーを始末すべく遣わした、自由自在に分裂・爆発することができる能力を持つ爆弾系シャドー怪人。
丸い爆弾に手足が直接生えた姿をしており、「ボム~」が口癖で子供っぽい性格をしているが、下記の作戦を「ゲーム」と称する残虐な一面も。
ディーゼルレッシャーを探すトッキュウジャーの前に現れ、威勢よく挑むものの、遅れて参戦した1号の蹴りにあっさり吹っ飛ばされ、上空で爆散。トッキュウジャーは巨大戦に備えてトッキュウレッシャーを呼ぶものの、巨大化は起きず、なぜか黒煙が立ち込めるばかりであった。
しかし、これこそバクダンシャドーの作戦であった。
死んだと見せかけて無数の『分身系ミニ爆弾』という小型の爆弾に分裂し、黒煙に紛れてトッキュウレッシャーに侵入。そこでレッドレッシャー操縦室といった要所を爆破し、烈車を暴走状態に陥れる。さらにトカッチの首にも爆弾を仕掛け、自身もミニ爆弾形態でトッキュウジャーたちの前に現れ、「トカッチに衝撃を与えたり本体自身が攻撃されたりすると爆発する爆弾を、烈車が激突する前に自身を捕まえて止めてみろ」、と悪辣な「ゲーム」を仕掛ける。
小さな体を活かして飛び回り、3号・4号・5号を翻弄して楽しむが、そこにヒカリが変身した2号が登場する。動けるはずのない2号が現れたことに動揺している隙に捕えられて首の爆弾を解除されてしまう。
しかし最早烈車は止められないと嘲笑し、自爆を試みるものの、首の爆弾ともども車窓から投げられて爆発。
暴走する烈車は1号が発見したディーゼルレッシャーに止められてしまい、烈車がガスタンクに突っ込むのを阻止されてしまう。
怒りから巨大化した姿で現れ、爆弾攻撃を繰り出そうとするものの、合体しないトッキュウレッシャーに翻弄され、最後はトッキュウレッシャーの一斉砲撃を喰らってあえなく爆散。男爵の作戦は露と消えた。
ネロ男爵「フハハハハ・・・!トッキュウジャー、馬鹿な陽動作戦に引っかかってくれたようだな。ワシの狙いはお前たちではなく、新たな闇・・・また1つ、シャドーラインの駅が完成する。フハハハハ・・・」
そう、全ては「皇帝」を迎えるための闇を確保すべく、新たな闇駅を作るためにトッキュウジャーを引き寄せる”おとり”だったのだ・・・。
闇形式の由来は「爆破」の語呂合わせ。
本エピソードは世界規模で大人気を博した東映の映画『新幹線大爆破』をモチーフにしたと言われており、車掌役を演じた関根勤はこの映画の大ファンで、劇中ではかつて『コサキンDEワァオ!』などで披露した青木運転士(千葉真一)のモノマネも披露した。
宇都宮孝明プロデューサーによると『トッキュウジャー』が鉄道をモチーフにした戦隊であることから『新幹線大爆破』のパロディをやりたいという話になり、関根が出演番組でモノマネをしていると知っていた加藤弘之監督のアイデアで関根のモノマネも取り入れられたとされる。
ミニ爆弾形態は、書籍によっては「ミニバクダンシャドー」とも呼称される。
『魔進戦隊キラメイジャー』エピソード40『痛む人』にて、八太三郎の部屋にあるフィギュアの1体としてミニバクダンシャドーが置かれている。