概要
京王線系統の車両としては初のオールステンレス車両(京王電鉄初のオールステンレス車両は井の頭線用3000系)。
初代5000系カルダン車や6000系で置き換えきれなかった2010系などの中型車(塗装から通称「グリーン車」と呼ばれた)、ツリカケ車が残っていた旧5000系の非冷房・初期製造車など、地上線区間の旧型車を淘汰するために投入を開始。合計190両が製造された。
基本寸法や概ねのデザイン、内装は先行した6000系を殆ど踏襲しており、車体デザインラインは約半世紀前の1970年代前半相当、昭和末期~平成初期製造の車両なのだが、2001年以降のリニューアル工事によって足回りは全車両VVVF制御に改造済み。前期に製造された車両はコルゲート車体であるが、1987年からはビードプレス車体の車両も登場した。
登場時は5両編成だったが、輸送力増強のためにすぐに増結が実施され5両編成は中間車を1両増結して6両化。更に8両編成と4両編成、2両編成も製造されて10両編成を組成出来るようになった。また、2010年~2012年には10両編成の運用増加に伴い、VVVF制御への変更に合わせて8両編成5本を10両編成4本(うち1本は6両編成+4両編成)へ組成変更を行っている。
大手私鉄におけるまとまったVVVF制御改造事例としては、南海電気鉄道6200系に次ぐ古さである。リニューアル工事の際、行先表示器がフルカラー&白色LEDに、車内案内表示装置が液晶モニターに交換された編成も在籍している。
運用
- 就役以来京王線系統のみでの運用であり、相互乗り入れ先の都営地下鉄新宿線へは入線しない(ただし、京王新線の新線新宿駅までの区間は入線することもある)。
- 「平成初期製造」と述べたように、後期の編成(ビードプレス車体)は製造時期が8000系と被ってしまっている。これは本系列が各駅停車中心、8000系が優等列車中心の運用に使い分けられていたため。2001年以降、列車種別による車種限定運用は解消されている。
- 2両編成の7421・7422編成はワンマン化改造が施されて京王競馬場線の各駅停車に使用。
- 2両編成のそれ以外の編成は増結用車両としての扱いが多い。9000系との連結・営業運転が可能。
- 4両編成の7801・7802編成はワンマン化改造が施されて京王動物園線の各駅停車に使用。
廃車
2代目5000系投入に伴い、「車両余剰」として2017年より一部車両の廃車が行われている。
まずは8両編成の一部を6両化する際に余剰となった付随車2両ずつが廃車。その後、8両編成の編成単位での廃車も始まり、2018年に8両編成は消滅。
2020年には10両編成にも廃車が発生している。
京王線刺傷事件を受け、京王は万が一の有事に乗客が車内を移動して避難できるようにするため、編成の中間に行き来できない運転台がある6両編成+4両編成の7000系電車は安全上問題があるとして、順次廃車にする方針を明らかにしている。