ストーブシャドー
すとーぶしゃどー
「2人程、『特急』じゃなかったのだー?」
体内で超高熱を発生させる能力を有する、暖房系シャドー怪人。グリッタ嬢に仕える家臣の1人。
体内で生成した超高温の石炭『石炭系ツブテ』を腹部にある炉から撃ち出す能力を有し、命中した人間を痛め付ける。
上述の能力で人々を痛めつけ、その痛みから心の闇を集めようと目論み、トッキュウジャー側の烈車が停車していた湘南品川駅の隣接駅を「痛い川」という闇駅に変える。
「~なのだー」と子供のような口調で喋り、一見子供のように無邪気な印象を受けるが、本性は他人の痛みを気にせずに人間を傷つけるのを何とも思わないサディストでもあり、更にエスカレートすると灼熱の石炭系ツブテで周囲を燃やそうと目論んでいた。
キャンプ場のような河原に出現し、現地の釣り人達に襲い掛かるが、レインボーパスを紛失したトカッチと付き添いのミオを除く3人が駆け付ける。
そこへトカッチとミオもタクシーに乗って遅れて来たが、5人揃ったトッキュウジャーがクローズと交戦している間、自身は任務を優先すべくクライナーに乗って逃走した。
その後、一山越えた場所にある奥山ダムに出現し、灼熱の石炭系ツブテを周囲に乱射しようとするが、追跡してきた2号と3号以外のトッキュウジャーに妨害され交戦する。
灼熱の石炭系ツブテなどで3人を苦戦させるが、ワゴンが持ってきた事で自身のレインボーパスを取り戻したトカッチとミオが駆けつける(実はトカッチがレインボーパスの支払い方法(パスで使った金は後で自身で払う)をワゴンから知った時にショックで転倒した際、レッドレッシャーに置いてあるストーブの下に落としていた)。
乗り換えチェンジした2号イエロー、3号ブルー、1号ピンク、4号レッド、5号グリーンと再戦する(5号グリーンはトンネルアックスを扱える程に腕力がないために戦えなかった)。
3号ブルーのホームトリガーの射撃を回避するが、反対側に待ち構えていた2号イエローがシンゴウハンマーで「路線変更」として打ち返した銃撃を命中された。
乗り換えチェンジの解除後、2号のイマジネーションで発動したレンケツバズーカからのレインボーラッシュが長いゴムロープに変化し、お笑い番組のように口に咥えられて伸び切ったゴムが命中する「必殺ゴムパッチン」の攻撃を喰らい、自身が痛みを受け敗北。
グリッタの手紙で誘い出されたシュバルツ将軍がトッキュウジャーの戦力分析を測るため、2体のクライナーロボを増援として出撃させ、トッキュウオーを3対1で迎え撃つ。
2体のクライナーロボがトッキュウオーの動きを封じている間、自身は灼熱の石炭系ツブテで攻撃する姑息な手段に出るが、チケットから渡されたトッキュウレッシャーによって新たな烈車・シールドレッシャーが召喚され、更にシールドレッシャーを武装したトッキュウオーシールドが誕生し、クライナーロボの1体がフミキリケンの斬撃を受けて倒される。
その怒りからトッキュウオーシールドに灼熱の石炭系ツブテを乱射するが、シグナルシールドの強固な防御力に通用せず、トッキュウオーシールドの周囲にいたクライナーロボを誤って大破させる失態を犯してしまい、自身もシグナルシールドからの光線「シグナルシールドビーム」に怯み、最期はトッキュウオーのフミキリケン烈車スラッシュを受けて爆散した。
敗北後、シュバルツの専用クライナーがトッキュウオーの前に出現し、シュバルツは「烈車の奪取」を宣言して立ち去った(その際にトッキュウオーに盗聴器を仕掛けていた)。
ストーブをモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『五星戦隊ダイレンジャー』の陽炎頭巾以来21年ぶりの登場となる。
デザイナー・篠原保氏によると「基本的にシャドー怪人の顔は『目も口もある』という分かりやすさを意識しているが、同じ印象が続かないようにどのあたりまで変化球が許されるのか試みた」らしく、他にも「同駅でのクライナーロボとの共闘で並んだ時に雰囲気が似て、シャドーラインの組織としての纏まりが見えるようにシルエットを調整していた」とコメントしている(DVDの映像特典の『トッキュウミュージアム』より)。
声を演じた坂口氏は『百獣戦隊ガオレンジャー』のヤバイバを筆頭に数々の作品に出演してきた常連の1人で、今回は『特命戦隊ゴーバスターズ』のオモチロイド以来となる。