一七八九年
寛政の改革が人々を圧迫せし頃
一つの魔性の魂が燐火にて甦った
大地を揺るがし出現した城は島原の人々を
災いに染めていった
それに呼応するかの如く
我が身を修羅に変え
定めに生きる者たちが現れた
概要
旧SNK製の2Dサムスピとしては本作が最終作。
前作『斬紅郎無双剣』でリストラされてしまったキャラクターの内、柳生十兵衛・シャルロット・タムタムが復活参戦(十兵衛役の小林清志はタイトルコールやシステムボイスも兼任)。
ストーリー上の主人公は新キャラである風間火月・風間蒼月の忍者兄弟。
不評だった空中ガードや自力での怒りゲージ溜めを廃し、新たに「連斬」と「怒り爆発」からの「一閃」を導入。
CPUではタイムアタック制度が導入されている。
また、決着が着くラウンドを20カウント以内に終わらせると「断末奥義」に移行し(ナコルル・リムルルを除く)負けた相手を処断できる。この時の勝利コールは「快勝」。
冒頭の通り、旧SNKの2Dサムスピは本作で最後となり、次作以降は3Dの通称「ポリサム」シリーズが主軸となっていくが後に倒産。
その後、SNKプレイモアから『サムライスピリッツ零』として本作のグラフィックや既存キャラのボイスを使いまわした上で再出発した(零での旧キャラのボイスについて、ナコルルとリムルルは完全新録で、シャルロットも断末魔のみ新録されている)。
登場キャラクター
プレイアブルキャラクター
天草四郎時貞(善サイドはプレイアブル、悪サイドは1人目のボス)
壬無月斬紅郎(2人目のボス)
NPC
一部移植版用プレイアブルキャラクター
チャムチャムとパクパク※(PlayStation版『天草降臨SPECIAL』)
※アーケード版ではタムタムのエンディングにのみ登場。
システム
武器飛ばし技
いわゆる超必殺技。ヒットさせると大ダメージを与えた上で文字通り相手の武器を飛ばし、相手が拾い直すまで素手にさせる。
武器捨て挑発
武器を自ら手放し地面へ置き、素手になる。
素手
武器飛ばし技を食らう、あるいは武器捨て挑発で素手になる。
素手ではどのキャラもほとんどの技が使えなくなり大きく弱体化するが、一部の体術はそのまま使える。また、真剣白刃取りが狙える(後述)。
真剣白刃取り
相手の攻撃に合わせてコマンドを入れることで真剣白刃取りをし、相手の武器を落とさせ素手状態にする。
連斬
→C+D A A B B C C A B C C C C C C
1撃目が当たると順にボタンを押すことで14連斬となる。
最後まで決めると「怒り」状態になれるほか、コンボ後半でキャンセルをかけ、キャラによっては必殺技や武器飛ばし技が繋げられる。
怒り状態
攻撃を受けると怒りゲージが溜まり、最大になると攻撃力上昇、消費して武器飛ばし技が発動できる。
怒り爆発
A+B+Cで怒り爆発状態になり、効果中は一閃を放つことができる(後述)。
怒り爆発状態は時間または一閃発動で終了し、ラウンド中は怒りゲージが無くなる。
一閃
ゲージが無くなる前に発動すると突進。命中すると文字通り相手を一閃し、大ダメージを与える。
自分の残り体力が少ないほど威力が上がり、失敗すればラウンド中は怒りゲージが無くなるため一発逆転技。
自決
1ラウンドを自ら敗北するが、次ラウンドを怒り状態で開始できる。
方法は切腹、喀血(病死)、服毒、爆死などキャラごとに様々。明らかに死んでいるが、次ラウンドさえあればむしろ元気に怒って対戦再会。
無論、あと1ラウンドで負ける時に自決すれば敗北のため、本当の自決(降参)になる。
命を失ったのか疑問なキャラは何人かいるが、中でも緋雨閑丸はお辞儀をして逃亡するという明らかに無事なパターンもある。(もちろん怒ったまま次ラウンドが始まる)
断末奥義
条件成立後 ↓↓↑→→C
条件を整える(相手の体力をA(弱斬り)で倒しAを押しっぱなしにするなど)と、断末奥義コマンドが表示される。それを入力すると両断・爆殺・消滅などの特殊なトドメ演出が行われる。
本作ではナコルルとリムルルは断末奥義の対象にならない。(条件を整えても即座にダウンし、断末奥義演出に入らない)
倫理的な問題かと思いきや、3人いる女性キャラのもう一人シャルロットと、ナコルルより幼い可能性がある緋雨閑丸は断末奥義の対象となる。
なお、性能は全く異なるが演出が似ているサムライスピリッツ零SPECIALの絶命奥義では、ナコルルとリムルルも対象となる。
大きな違いは、断末奥義は勝利確定後のオーバーキルあるいは死体撃ちの中間の演出であるのに対し、絶命奥義は命中したら勝利確定の即死技である。
余談
Pixivでは2025年1月1日現在、絶命奥義のイラストが34枚(全年齢25枚)、断末奥義は0枚である。
関連イラスト
関連タグ
斬紅郎無双剣(前作)→天草降臨→ポリサム(格ゲーサムスピとしての次作)、サムライスピリッツ零(2Dサムスピとしての次作)