概要
初代サムライスピリッツ(侍魂)から登場している(斬紅郎無双剣と閃以外の3Dシリーズには登場していない)元祖サムスピ女性キャラのひとり。
フランス人で、身長180cmという長身の女騎士。現代のフランス人女性の平均身長は163cm程度で、180cmともなるとスーパーモデル級。
初代や真サムライスピリッツでは上記左上のイラストのようなロングヘアーだが、他作品では上記右上のイラストのようなセミロングが多い。
これは、真サムライスピリッツのエンディング時に、覇王丸へ想いを告げること無く失恋し、自らのレイピアで後ろ髪を切り落としたエピソードに由来すると考えられる。
主に生駒治美氏が演じている。
新作のサムライスピリッツ2019では容姿がかなり変わっていて、髪型をポニーテールにしている。本作では、KOF ALLSTARで演じた土師亜文氏が引き続き演じている。土師氏は早稲田大学卒のフランス語が堪能な才媛で、発音が過去作よりも自然なフランス語になっている。
武器と装備品
武器は『ラロッシュ』という銘のレイピアで、片手とそれ一本で相手と鍔迫り合いを演じたり、それで相手を真っ二つにする。
軽量とはいえ鎧を装備しているにもかかわらず軽快に動くなど、体力や腕力の面では非常に高いのではないかといわれている。
性能
リーチと判定に優れ、かつ隙の少ない技が揃う中距離特化キャラ。
小・中斬りはレイピアの籠手部分や突きで牽制し、大斬りはレイピアを三角形の軌道で振る。
単発火力は控えめだが非常に安定した戦い方ができ、初心者にも使いやすい。反面、立ち回りがワンパターンになりやすいという側面も持つ。
特に初代サムライスピリッツでは、凄まじく攻撃判定の強いジャンプ大斬りを繰り返して相手を封殺する「サルロット」が蔓延した。いわゆる「バッタ」と呼ばれる戦法で、それ自体は他作品でも見られるのだが、こういう蔑称が付いてしまうあたり、彼女のバッタ戦法はそれだけ殊更に強力だったということである。
余談だが、同年代には別作品にもジャンプ攻撃が強い女剣士が居た。『フランス人』『鎧を纏っている』『金髪碧眼』『気位が高い性格』『ヒゲ面のアジア人に片想いしている』というところまでそっくり。
ちなみにナコルル・リムルルが天草降臨の断末奥義対象外だった(断末奥義を確実に発生させるコマンドを入力しても通常速度で吹っ飛び、断末奥義に移行しない)のに対し、女性キャラクターでは彼女だけ断末奥義が通る。…不憫。
トリビア
- 本名シャルロット・クリスティーヌ・ド・コルデ(Charlotte Christine de Colde)。
- 1761年2月4日生まれ、初代サムライスピリッツ時点で27歳。
- 72in./105lbs.(182.8cm/47.6kg)、スリーサイズは86-55-89。この数字を見れば分かると思うが、体重が異常なほど軽く、ウエストが極端に細い。同じくサムスピシリーズのキャラであるチャムチャムを例に挙げると、彼女は身長155cm・体重43kg・スリーサイズは75-56-78である。30cm近く身長が低いチャムチャムと比べて、体重が4kg強しか違わないうえ、ウエストも1cm細い。ちなみに、本来の適正体重は60kg弱。タムタムやアースクェイクの陰に隠れがちだが、彼女もまた十分に現実離れした体の持ち主というわけである。
- フランス貴族の令嬢で、『真』ではドレス姿を披露している。
- 名前の元ネタは恐らく、同時代の実在人物である「暗殺の天使」ことマリーアンヌ・シャルロット・コルデ・ダルモンであると思われる。ただし、キャラクター像はどちらかといえば『ベルサイユのばら』のオスカルに近い。
- 作中で覇王丸に仄かに思いを寄せているような描写が見て取れる。この関連か、アニメ『サムライスピリッツ・破天降魔の章』ではヒロイン扱いであった。
- 露出の多い昨今の格ゲーにおいても極めて珍しい、露出の少ない女性キャラ。ただ、そのあたりはスタッフのこだわりと需要のバランスに悩んでいたフシも散見され、スカートにスリットが入っていたり無かったりと安定してない。ちなみにスリットが入ってないと、特定の技でしか下半身の肌の露出を拝めない。なお、サムスピ2019(通称・令サム)では大幅に露出度が上がった。