概要
業務用の『サムライスピリッツ』シリーズの3D対戦格闘作品では3作目になる。2009年12月10日にXbox360版が発売されている。レイティングはCERO:B(12才以上対象)。
ストーリーの時系列は1791年だが、アスラ斬魔伝や甦りし蒼紅の刃との矛盾点が散見されることからパラレルとする説もある。
本作は8方向レバーと4つのボタンでキャラクターを操作する。4つのボタンは「縦斬り」「横斬り」「蹴り」「特殊操作」に割り振られている。
空中コンボや壁コンボ、6☆23コマンド、スプリングキック・・・等々どことなく鉄拳を思わせる要素が多い。236ステップも同じ仕様(23の時点でステップ自体は成立、ステップ中に6+ボタンでステップ技/☆+ボタンで立ち途中技が発生)なのでいわゆるハーフステップが可能。
3D格ゲーにシリーズ伝統の「強斬り」を取り入れたゲーム性は一定の評価をされたが、演出の地味さや他社ゲーに大きく見劣りするグラフィックが祟ってか対戦人気は伸び悩んだ。システムやバランスも良く練ってあるとは言い難い。
多くの新キャラが登場しながら、その全員が後の作品に一切受け継がれなかったという悲しみも背負っている。
登場キャラクター
旧作からのプレイアブルキャラ
新キャラクター
覇王丸の弟子になった農民出身の青年。
天降藩の城主の養女で、元はレスフィーア王国の王女。
- 菅又刃兵衛
天降藩の家老で、鈴姫の世話係。
- クロード
金髪の鎧姿の侍。
- J.
着物姿のアフロヘアーの黒人の剣士。
李氏朝鮮の武人。
- キリアン
スペインのマタドール。
- ヴァルター
モートンシャイン・ドラッヘ帝国の騎士。
- ガロス
ノルウェーのバイキング。
- ブラックホーク
ネイティブアメリカンの戦士。
- アンジェリカ
イスタンブール出身の女アサシン。
- ドラコ
中ボス。
- ゴルバ
(画像右上)
最終ボス。
余談
本作はシリーズ初期からのキャスト(※1)が勢揃いしたサムスピとしては現状最後の作品であり、次作では幻十郎(コング桑田)と狂死郎(前塚あつし)以外のキャストは総入れ替え(※2)となり、『覇王丸地獄変』以降の柳生十兵衛役と『覇王丸地獄変』『天草降臨』そして本作でナレーションを兼任し演じていた小林清志は本作がサムスピシリーズとしては生前最後の出演作となった(2022年7月30日死去)。
※1.服部半蔵とガルフォードはそれぞれ初代担当声優の臼井雅基とkay稲毛だが、王虎は『覇王丸地獄変』の西村寿一、リムルルは『サムライスピリッツ零』シリーズの生天目仁美と、六番勝負版『天下一剣客伝』で再集結したキャストが引き継がれている。
※2.2019年版での覇王丸役である中村大樹は『ポリサム』『アスラ斬魔伝』で同役を演じており、2019版発売前の2017年の『グランブルーファンタジー』コラボでも覇王丸を演じていた。また、ナコルル役の中原麻衣もパチスロ『サムライスピリッツ鬼』や『KOFXIV』で同役を演じており、中村と同様にグラブルコラボでもナコルル役として登板したのちに2019年版でも同役を演じた。
関連タグ
天下一剣客伝(格ゲーサムスピとしての前作)
アスラ斬魔伝(アーケード用3D格ゲーサムスピとしての前作)
サムライスピリッツ(2019)(次作)