ドリャ! フンッ!/トリャ! ダァッ! イリャ! ウリャ! ソリャ!
概要
三島流喧嘩空手を代表するといっても過言ではない固有技。
素早い踏み込み(俗に「風神ステップ」と呼ばれる特殊動作)から右アッパーを繰り出す技。『鉄拳版昇龍拳』とも(もっと昇龍拳っぽい技も別にあるが)。
コマンドは昇龍拳に似ているが、入力の際にレバー中央(☆)を経由させる必要がある。なにが違うかというと、昇竜コマンドは多少雑な入力でも認識してくれるのだが、風神ステップについてはしっかりコマンド表記通りに入力しないと反応しないというシビアな性質を持つ。
麗奈のみ簡易コマンドが用意されているが、そのぶん技の性能は落ちる。
風神拳は攻撃判定がかなり大きく、ダメージも高く、また確定反撃で出せるくらい発生も早いため『鉄拳最強の浮かせ技』と言われる。
かつては特殊中段(2D格ゲーでいう上段みたいなもの)だったりしゃがみガード不可の中段技だったり、普通に当てても相手を浮かせられないこともあったが、『鉄拳5』以降はすべて「上段判定(しゃがみで回避できる)の浮かせ技」という性能に統一されている。
『鉄拳7』にて「デビル化した一八のみ」という限られた条件で中段判定の風神拳が復活したが、さすがにぶっ壊れすぎるからか最速版は非デビル時よりガード硬直が短くなる。『鉄拳8』では上段に戻った。
『鉄拳8』では仁が特殊中段の風神拳を出せるが、発動条件の都合で確定反撃には使えない。
最速風神拳
コマンドは『6☆23RP』だが、この『3(前斜め下)』と『RP(右パンチ)』の入力が同時(=コマンド入力がステップ開始から最速)であった場合、アッパーに雷光のエフェクトが付与されボイスも変わる。
この状態は『最速風神拳(略して「最風」)』と呼ばれ、
- 通常の風神拳よりさらに威力が高い
- ガードさせたときの相手側の硬直が増加
- もともと短い技後の硬直がさらに短くなる
- ↑のせいで(普通はガードされたら反撃確定のはずの)浮かせ技なのにガードされても有利
といった恩恵が得られるようになる。
コマンド難易度は高いが、練習すれば必ず出せるようにはなるとのこと。
特に三島一八については、立ち状態から出せる浮かせ技(≒大ダメージを狙えるコンボ始動技)が風神拳しかないため最風の重要度が最も高いと言える。
なお最速風神拳という名前は元々は俗称だったが、『鉄拳8』で公式の技名となった。
なお一八のみ『6☆3RP』でも出せ、こちらは霧足風神拳という技名。この霧足最風"を"最速で出すことで繋がる強力な連携を持っている。
余談
○○風神拳
風神拳は『三島家の技』と記述したが、類似する技を持つ三島家以外のキャラクターも存在する。ただし、最速風神拳は三島家限定。
有名なのがアーマーキングのブラックスマッシュ(初登場時は三島家とキングを合わせたようなコンパチキャラだったため、その名残。当初は雷神拳も使えたが、新技追加に伴い削除)。
『鉄拳8』ではついにクマが習得した(しかも最速版)。コマンドは3RP+LKだが、6☆23RPで出すとダメージが上がる(他の風神拳と違い、先行入力可能)。また特殊中段判定となっている。
ただしヒート中限定で、発生は15Fと標準レベル。
ホールド入力で発生と引き換え(25F)にさらにパワーアップするという『鉄拳4』の平八を彷彿とさせる要素も。
また、風間仁(『鉄拳3』のみ)とデビル仁のみ最遅風神拳が使える。風神ステップの終わり際でRP入力すると発動するのだが、ダメージが低いし浮かないし被ガードで確定反撃を受けるし上段判定なのは変わらないしと良いところがなく、死に技となっている。
海外では
そのエフェクトから「Electric Wind God Fist(略してEWGF)」と呼ばれる。
「風神拳」の部分が思いっきり直訳だが、実は公式の英語名である(ちなみに雷神拳はDragon Uppercut。おや…?)。
こちらもElectricの部分は俗称だったが『鉄拳8』で公式に。
三島家番外編
三島家である三島仁八、三島一美、ラース・アレクサンダーソンだが、この3名は6☆23RPの風神拳を持たない。
仁八はコマンドが『3RP』に短縮された風神拳を持つ。『鉄拳5』では性能がまさかの最風と同じだったが、『TTT2』では通常のプレイアブルキャラになったため普通の右アッパー的な性能に落ち着いている。
三島一美は「風伯拳」というよく似た技を持つが、構えからの派生技となっているので素早く出せないうえ技自体の発生も遅い。まあ嫁ぐ前は三島家ではなかったしね。
ラースは三島流喧嘩空手の使い手ではないため風神拳をそもそも持たず、代わりに高性能な中段の浮かせ技を多数持つ。
また、『ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT』においてもピカチュウが似た技を使う。コマンドは6Yと簡単だが、こちらも同時入力で性能が上がる。ピカァ!
共鳴バースト中は同時入力でなくとも最速版の性能になる。
『鉄拳4』以降の風間仁は風神拳を使わなくなったが、同コマンドの「右回し突き」に最速版が付与されている。通称・EWHF (Electric Wind Hook Fist)(正式名称ではない)。デェッ!
当初は「浮かない風神拳」といった趣だったが、最近ではコンボ始動技になっている。
平八は風神拳だけでなく、雷神拳にも最速が存在する。
『ぷちます!』への外部出演
自ら名前は名乗っていないものの、外見、まこちーに教えた技(奈落払い)から間違いなく平八であろう人物が登場。
プールに作った自身の顔の形のウォータースライダーに「風神スライダー」「雷神スライダー」と名付けた。
四条貴音の中の人が奥さんの三島一美になるとは予想した人がいただろうか。
2D格闘ゲームでの最速入力
カズヤがゲスト出演した『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では昇龍拳コマンドで風神ステップが出せるようになっており、コマンド難易度が下げられている(昇竜拳コマンド以外の入力方法も複数見つかっているが)。
最風も入力難易度が少し緩和されている(「鉄拳』だと1Fの狂いもなく同時入力しなければならない)。
ラムレザル=ヴァレンタインの必殺技のひとつ『ダウロ』も昇龍拳のようなコマンドで出す技で、最速入力で性質が変わる。
『ストリートファイター×鉄拳』にて共演歴(ただしムービーのみ)のある火引弾も『ウルトラストリートファイターIV』のオメガエディションにて、晃龍拳のコマンドをジャスト入力できていると変化する「サイキョー流裏技・奮迅拳」を獲得した。
『ストリートファイター×鉄拳』のムービーでは一八に無残に叩きのめされていたようだが、どうやらタダではやられなかったらしい。
『ストリートファイターV』では流石に受け継がれなかったが、代わってVトリガーとして追加された「天地サイキョーの型」を発動すると、晃龍拳ジャスト入力で強化版の「轟晃龍拳」に変化させられる(ついでに我道拳もジャスト入力で強化される)。