「自然の痛みを知りなさい」
身上書
流派 | シカンナカムイ流刀舞術 |
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武器銘 | 宝刀・チチウシ |
出身地 | アイヌモシリ・カムイコタン |
生年月日 | 明和八年(1771年) 十月十一日 明け方 |
身長 | 五尺一寸(155cm) |
体重 | 語らず |
三体数 | 二尺五寸(B76),一尺六寸(W48),二尺八寸(H85) |
血ノ型 | AB型 |
好きなもの | シクルゥ、リムルル |
嫌いなもの | 道義的に悪党と区別できる人間 |
特技 | シクルゥと話ができる |
コンプレックス | いつも見ているだけの自分 |
尊敬する人 | 父様 |
剣の道について | 邪魔者を排除する手段 |
平和を感じるとき | シクルゥ、リムルルと昼寝(してみたい) |
好みのタイプ | 父様 |
cv | 氷上恭子(『剣サム』のみ高橋美佳子) |
解説
蝦夷の地から来た自然の巫女である本作のヒロインナコルルの分身で、殺伐とした世の中で「大切なものを守るか、相手の命を奪うか」というジレンマを抱えるナコルルの中に潜む心の闇が分離した存在。ナコルルが追いつめられ、心の均衡が崩れた時に現れる。
よって、レラとナコルルは本質的には同一人物である。
その性格も清楚で温厚なナコルルとは違って、冷静沈着で厳格。しかし元はナコルルなので根はやさしい部分があり、ナコルルの妹リムルルにも慕われており、彼女もリムルルを大切にしている。なので、リムルルに泣かれると思わずうろたえてしまうといった一面も持っている。
ナコルルがママハハを連れているのに対し、レラはシクルゥという灰色の狼を連れている。
誕生の経緯
紫ナコルル
レラの原形はナコルルの色違いである「紫ナコルル」(通称:紫ナコ)がベースになっている。
「紫ナコルル」は初代『SAMURAI SPIRITS』のナコルルの2Pカラーのこと。
服の色が1Pカラーが赤なのに対し2Pは紫で肌の色もやや濃くなり、グラフィッカーのお茶目で勝利グラフィックのみ1Pカラーより強気な表情になっていた。
これが好評で『真SAMURAI SPIRITS』(真サム)でもこの要素が継続。しかしこの時点ではまだ単なる色違い。カラーと表情が違うだけで、性能面での違いは全く無かった。
続く『サムライスピリッツ斬紅郎無双剣』(斬サム)で【修羅・羅刹】による剣質変化(キャラ性能変更)が搭載され、この紫ナコルルが「羅刹」のナコルルとして性能も独立。
「修羅」のナコルルがママハハを連れているのに対し、「羅刹」の紫ナコルルは狼のシクルゥを連れるようになり、これが以降の作品でも定番となった。
さらに3Dのポリサムではポリゴン表示の限界の都合上、羅刹のナコルルのみ髪がショートカットに変更され、これまで以上に外見に大きな変化がついた。
また、本作までは本来のナコルルの性格をベースとしていた勝利台詞やボイスも勝ち気なものとされもっとも別人感の強い羅刹(紫)ナコルルとなった。
これらの変更は幸いにも好評を得ている。
スタッフのお遊びといえる顔の変更から始まった紫ナコルルであるが、ファンからは「こっちの方がいい」「こっちナコの方が彼女の素だろ」とまで豪語させる熱烈なファンを生み、ナコルル人気の暴走に拍車をかけた実質もう一人いた別のナコルルといって差し支えが無い。
「あの人からのおくりもの」のレラの誕生
そして、アドベンチャーゲーム『ナコルル〜あのひとからのおくりもの〜』において、ポリサムの羅刹ナコルルをベースとした独立したキャラクターとして登場。
本作では「戦いを拒んだナコルルが切り離した戦士の心」が実体を得た存在である。
名前の「レラ」は本作主人公のミカトが「風のような人」の意味で命名した。
羅刹ナコルルをベースとしてはいるが、性格は勝ち気ではなくクール。肌の色も白い。
本作レラの「クールな性格」および「頭のかぶり物」「首のマフラー」「暗色系の衣装」というデザインは『サムライスピリッツ零』でのレラへと受け継がれていく。
「サムライスピリッツ零」のレラ誕生
『サムライスピリッツ零』では剣質選択が廃止となったため、紫ナコルルを続投させる策として、羅刹ナコルルの性能を引き継ぎ、デザインは「おくりもの」のレラをベースにした「レラ」が格闘ゲームに登場することになった。
しかし、元の紫ナコは勝気でドSな性格に対し、レラがクールビューティーというこれまた方向性が違ったために、新たなレラファンは付いたものの、従来の紫ナコファンからの人気をうまく掴むことができなかった。
最終的に、2D最後のお祭り作品『サムライスピリッツ天下一剣客伝』(剣サム)にて紫ナコがレラとは別に隠しキャラ復活を遂げることになる。
これにより剣サムではナコルル、レラ、紫ナコルルの3人が同時に参戦するというややこしいことになっている。
ゲームでの性能
とにかくシクルゥに乗って戦う。
レラといえば『必殺技「シクルゥに乗る」』というぐらい、必殺技が全部シクルゥがらみ。・・・というか、シクルゥに乗らないと技が使えないという妙に尖りまくった性能をしている。これは原型の羅刹ナコの名残。
『剣サム』以降はシクルゥに乗る際の問題点が解消され、使いやすく改良がくわえられた。特にその機動力は凄まじく、全キャラ中でもシクルゥに乗った状態ならばその速さは相当なもの。しかし、今度はサムスピに有るまじき低火力という難点が浮上。具体的には大斬り一発が最低でも3割弱は固いバッサリ剣劇のサムスピで、彼女の大斬りは1.5割という驚きの低さ。
一応は中堅ランクにおさまったが、その攻撃力の低さがネックとなっている。
余談
知る人ぞ知る、格ゲー界の尻神様。
ウェストとヒップの落差が実に38cmもある、38センチメートルである、漢字にすれば「参拾捌糎」である。
実は『サムライスピリッツ』の女性陣は総じて安産ヒップの持ち主が多く、人格元のナコルルも、エロスの権化と名高いいろはに色も、そして幼女枠に入れられがちなリムルルでさえもWH比30cm(斬サム基準)以上という至宝を抱えている。
なにこの尻フェチホイホイ。
その中でもレラはトップクラスのお尻の持ち主であり、未だ持ってこの記録が他の格ゲーヒロインに破られたことはない。
ちなみに、ナコルルの分身設定があるに係わらず、レラの方が総じてスタイルが良い。
スタッフのレラへの試行錯誤が垣間見れる一面と言えよう。